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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

環境汚染問題と対応(4回シリーズその3)

2013年02月26日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 汚染発生の未然防止の観点に立てば、もっと経験者である我々ができることがあるように思える。 環境測定が安全衛生作業で規定されていても忠実に実行している現場は大手に限られるなど、作業に当たる環境についても施工前後と一定の期間を置いた測定などの厳密さにかけている現状を見過ごすわけにはいかない。危険性に対する意識向上と周知が進んでいないように見える。健康を気使う一般消費者は心理的な部分も含め、過剰に反応し、敏感となり、アレルギー原因や環境汚染などの批判の矢面に立つ業界諸氏への風当たりの強さはここ数年、目を覆うばかりである。環境規制の厳しさに対し、対策の遅れを憂慮している状況ではなく、何とか打開できればと願う一人である。
 
 元来、塗料原料である原油は太古の時代に植物のシダ類や、ユウカリなどの芳香族炭化水素を持つ大型植物が、地中に埋もれ、その成分が原油となったといわれている。未知のヴィールスが身体を冒し、原因や対処療法が分からないというレベルの現象と異なるという意味において、分留抽出した物質がすべて有害ではなく、無毒の物質も多い。自然から得られる物質は人間の叡智により、その特性から適材適所に人類の生活に貢献してきた。

 有害な物質が医療に使われ、薬として目的を達するがごとく、使用環境の改善や手段の改良を通じ、また、塗料や溶剤は無毒化・無害化への適切な処理にもっと努力を傾注すべきで、つまり施工管理の徹底が重要となる。貴重な自然からの恵みを害があるからとか、使用状況の不適切さが原因となっていても、不要物として、存在を否定する姿勢が見受けられるのはかえって由々しき問題である。水溶性塗料のすべてが安全であり、硬化塗膜内の有機溶剤や添加剤等が全く発散しないものではない。水溶性であれば安全であるといったたぐいの宣伝はピュアな水のイメージが作る妄想である。(次回へ続きます)