鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

環境汚染問題と対応(4回シリーズその4)

2013年02月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 確かに塗布手段として有機溶剤の代わりを水にすれば麻酔性や引火しやすい性質を持つ有機溶剤と比較すると安全であるが、水溶化したことで安易に汚染した排水が下水へ放流されるなどの二次的汚染の問題もある。塗膜となる基材や顔料が人体に有害であれば乾燥塗膜も有害であるのは当たり前のことである。劣化すれば、埃(ホコリ)となって空気中に放出されるし、雨水によって地表へ拡散する。

 環境汚染の問題の解決は環境汚染物質の使用制限、規制数値の範囲内や除去ばかりを問題とするのではなく、環境を汚染する原因物質の発生メカニズムに遡って、発生要因を探求し、原因物質の発生を極力抑え、人体への影響を限りなく少なくしていくべきだ。厳密な施工管理の点で言えば、施工材料の全数量と施工後の全量、廃棄業者へ出した量とが一致しないとどこかへ流出したことになる。従来、考慮してこなかった部分の対応が必要となれば、それによる損失は価格への転嫁もやむを得ないとした勇気ある対応も必要であろう。一般消費者のイメージダウンをアップさせるベクトルは持っていないが、必要以上の不安を取り去る努力がいま必要と思われる。業界が一丸となって全国展開すべき安全性宣言のキャンペーンや、万が一、環境汚染が発生した場合の瑕疵担保の問題も早急に着手すべき最優先課題だと思う。(このシリーズ最終回です)