当時は現在のような低価格でパソコンが購入できるわけではなく、自宅で持つには高価な買い物であったが、富士通のオアシスというワープロを購入した。職場ではソード社のワープロ、NECの98パソコンが主流を占め、富士通の9450という、いくらかソフトが組み込まれたパソコンを使用していた。初期のウインドウズからはMS-DOSを使った設定やメンテナンスを行っていた。
大型の電子計算機は主にデータの蓄積とその解析に使っていたが、プログラムはフォートラン言語を使い、カードリーダーで読みとり、カードに打ち込んだデータを作るだけでも大変な労力を必要としていた。手がけていたのは、職業訓練用教材に引用されていたJIS(日本工業規格)及び、業界団体が作成していた規格や標準仕様の改定に伴い、教材との連動を図り、教材別にチェックするというシステムであった。
その後の電子計算機の発展と共に職場での利用は当たり前となり、それこそ、パーソナルという意味のツールになったことで、感慨深いものを感じながら、当時のことを思い出している。定年退職後、特段の仕事をしていないが、現在でもブログに投稿する関係で、パソコンのお世話になっている。
さて、テトラスについてであるが、テトラスとは職業訓練指導員支援システムのことで、職業訓練、指導員、支援、システム、それぞれの頭文字Sが4つ並ぶ。ギリシャ語で4のことはテトラなので、テトラスと名付けた。現在でも職業能力開発総合大学校基盤整備センターで運営されている。ご興味のある方は以下にアドレスを示すのでアクセスされたい。
URL http://www.tetras.uitec.jeed.or.jp/
(次回へ続きます)