4年に一度の聴覚障害者のオリンピックであるデフリンピックがトルコ黒海沿いの都市サムスンで開幕。現地からの情報だとトルコもかなりの予算をつぎ込んでいるようで、開会式も盛大なものだったようだ。
前々回、前回と連続して現地に行っていたが、今回は残念ながら日本からの応援。
本日19日は男子サッカー競技も始まった。日本チームは初戦で前回大会準優勝のウクライナとの対戦。
日本の布陣は4・4・2。
Gk は千葉。ここ最近、安定感を増してきている。以前は正GKだったがこの試合控えGKの松元もベンチからキャプテンシーを発揮してくれるはずだ。
ディフェンスライン右は俊足の河野。元来FWの選手だったがスピードを活かして相手チームの裏への飛び出しへの対応として、またサイドMFの選手は豊富なこともあってだろうか、ここ最近は右サイドバックとして起用されているようだ。センターバックは竹内と仲井の2人。竹内はボランチやセンターバックをやったりと頼りになる存在。裏への飛び出しにも充分対応してくれるだろう。世界選手権では初戦に怪我をして果たせなかった思いをぶつけてくれるはずだ。仲井は前回大会では最終メンバーから選に漏れた。仲井の思いも強いだろう。左サイドバックは岡田侑也。NHKEテレの番組「ろうを生きる難聴を生きる」でも取り上げられていた。双子の兄弟拓也とともに先発に名を連ねる。
前回大会は俊足の選手に裏を取られて失点することも多かったディフェンダー陣だったが、今大会は備えは充分出来ているだろう。
ボランチには中島正行と東海林、中島はベテランの読みでゲームをコントロールしてほしい。抜群のフットサルテクニックの東海林もうまくチームにフィットしてきているようだ。右MFの岡田拓也は侑也とともに突破力を期待。左MFは古島。キャプテンとなり責任感も増している。2トップは決定力のある林にテクニックのある塩田。塩田はメンタル面でも前回大会よりはるかに成長しているはずだ。
中盤を自在に動き回る吉野、スピード溢れるドリブルが魅力の西、ボランチやセンターバックのポジションで抜群の対人能力を発揮する松本あたりも展開によって出番はあるだろう。もちろん他の選手達も。
試合によっては中継があるかもということだったが中継は無く、ろう者サッカー協会のほうで随時ツィッターで配信するとのことで情報を待ちかねていたが、なんと通信機器不具合のためしばらく中止とのお知らせ。試合経過を知る手立ては、薬師寺議員がフェイスブックに書き込む情報のみとなった。すると「古島キャプテン1点先制点入れました!」という情報が。復旧して時々配信されるツィッターで前半21分直接フリーキックによるゴールだと判明。そして1点リードのまま前半終了。
ところが後半5分同点に追いつかれる。しかし後半終了間際。日本にが勝ち越しゴールをあげる!
吉野選手のゴール。
ゴール右45度あたりでパスを受け右足でトラップ、素早くファーサイドに蹴り込んだ見事なシュートだったようだ。
そして2-1で試合終了。日本は初戦で前回大会準優勝のウクライナを倒し勝ち点3を得た。ゲーム展開はよくわからないが素晴らしい。
選手、スタッフのみなさんおめでとうございます。初の決勝トーナメント進出へ向けて突き進んでください!
次戦は21日金曜日22時(日本時間)、アルゼンチン戦。同時刻に行われていたアルゼンチンvsイタリア戦は前半YouTubeで中継されていたようなので、同じ会場での試合となるアルゼンチン戦は中継があるかも