サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

デフなでしこ デフフットサルW杯最終戦勝利で過去最高の5位!

2019年11月16日 | ろう者サッカー

スイスで開催されているデフフットサルW杯、女子日本代表は前回大会の優勝国ロシアと最終戦となった5-6位決定戦で対戦。
日本はグループリーグを1勝1敗1分で2位通過、準々決勝ではブラジルに2-1で敗れたものの、初戦で引き分けたスウェーデンを5-4で撃破、5-6位決定戦に進出していた。

日本は3分過ぎにカウンターから先制点を許すも、その後、ロシアゴールに迫る。
阿部の左サイドからの折り返しに岩渕と中島が詰めるがゴールにはならない。
阿部は再三中盤でボールを奪いチャンスを作り出す。

しかし12分過ぎ、ゴレイロのロングスローから反転されシュートを決められ2点のリードを許してしまう。

だがその1分後には1点を返す。
酒井の見事なスルーパスを阿部が右サイドで受け、ゴール左隅へ狙いすましたシュートが決まり
1点差に詰め寄る。
その1分後には再び酒井のパスから岩渕のゴールで同点。
さらに直後の右コーナキックからのパスを、阿部がダイレクトで蹴り込み3-2と逆転!

日本はチャンスと見るや2人目3人目が果敢に上がる。中島は中盤でボールを奪い取り、ポストプレーも効いている。


後半に入っても酒井、岩渕が強烈なシュートを放ち、ゴレイロの芹澤は、本多コーチに鍛え抜かれたポジショニングの良さと反応で、体をはってゴールマウスを死守する。

そして後半10分くらい、岩渕、中井、宮田とパスがつながり、最後は中井が決めて4-2

その後、日本は集中した守備を見せる。ラインを下げるときは下げてメリハリのある守備。
ロシアは残り4分半からパワープレーに出るが、いきなりの強烈なシュートは芹澤が見事なセーブで弾き出す。

そして今度は酒井が中央でドリブル、切り返して相手をかわしてゴールをたたき込んで3点差。

ママさんプレーヤーの一色も、中島とともに体をはったプレー。宮田や宮城もアグレッシブに動く。田村や川畑も気持ちのこもったプレー。原田も出番は少ないがチームに貢献する。

映像を見ながら、「人間って成長するんだな」って思った。

一方、いらだつロシアはレッドカードで一発退場者を出す。日本はその後、冷静にボールを回し、最後は酒井の強烈なシュートでとどめを刺し、6-2で勝利した。


デフフットサル女子日本代表は、ベスト4進出はならなかったものの前回大会6位を上回る5位の成績で全日程を終えた。

激闘を終えた選手の皆さん、お疲れ様でした。最終戦は出場停止で出れなかった鳥海選手、そして控えゴレイロとして出場機会のなかった佐藤選手も本当にお疲れ様でした。
へなちょこチームだったころから指導してきた山本監督、芹澤を鍛え上げた本多コーチ、その他のスタッフの方々、ネット中継してくれたスタッフもお疲れ様でした。