あらためて「アイ・コンタクト」ＤＶＤ

デフリンピックの開催期間中サムライサッカーキングに書いた記事がyahooのトップニュースで紹介されたりして、デフリンピックやろう者サッカーのことを知った人も多かったようで何よりです。
スポナビにバレーのことを書いて、その影響でデフバレーに関心持ってもらった人も多かったと思います。
（なんで、サッカーはろう者で、バレーはデフかと言うと、当事者がそう名乗っているからで、そのまま踏襲しています）

このブログを訪れる人も一時的に飛躍的に増えました。
ありがとうございました。

ＤＶＤ「アイ・コンタクト」の売り上げ増にもつながるかなと思ったんですが、それほどでもなくて…。
インターネットで記事読むのは無料ですが、ＤＶＤは安くはないですからね。
また「アイ・コンタクト」は前回の台北大会のドキュメンタリーですから、ブルガリアの大会が終わった今、「今さらね」という気持ちもあるかと思います。

「アイ・コンタクト」は台北大会のドキュメンタリーではありますが、デフリンピックだけを描いたドキュメンタリーではありません。
ろう者サッカーの選手たちが、どう生まれて、どう育ってきて、どういう教育を受けてきたのかなどが盛り込まれています。
親子での言語獲得の苦闘、デフファミリーでの第一言語としての手話獲得、聾学校で手話が禁止されてきた歴史、聴者の学校で学び「しゃべれるけど聞こえない」ことに苦しんだこと、手話を覚えた時期の違い、サッカーへの思い、ノートテイクなどの情報保障、コーダの存在等々。
また、とある選手の職場である聴覚障害者のための老人ホームなどの様子も盛り込まれ、大げさに言えば、ろう者の女性の一生を描いた内容となっています。
もちろんサッカーもきちんと描いています。ロシア選手へのインタビューやドイツ人監督のインタビューなどもあります。

ということでブルガリアでのソフィアデフリンピックが終わった今でも、充分見るに値する作品だと思っています。
今からでも遅くないので是非DVDをお買い求めください。

詳しくはＤＶＤ販売サイトを参照してください。
http://www.eyecontact-movie.info/

恥ずかしながらというか、映画「アイ・コンタクト」はまだ資金が回収できていないんです。
ある程度の目途はたってきたのですが。
ちなみに、講演したり本を書いたりすることによる副次的な収入はありますが、少なくとも現時点での監督料は0円です。
お金に関することはあまり対外的には言わないようにしていたのですが、誤解される場合も多く最近はちゃんと言った方が良いかなと。

そんな状況なので今回のデフリンピックで続編を作ることなど到底無理で、映像は一切撮影していません。
電動車椅子サッカーの映画が進行中であり、それ以外のものを作るのが（金銭的な理由で）無理だという状況もあります。
ブルガリアデフリンピックのみならず歴史などもおりまぜた内容で、何とか1冊の本にまとめようとはしています。

「アイコンタクト」は上映権付のブルーレイやDVDもありますので、是非お問い合わせください。