いくら考えても、書くネタが思いつかないぞ!
ということで、思い出話でも。
今から、10数年前の春休み、クラブ合宿で西表島へ行きました。
ひたすら歩き、テント生活する合宿。
もちろん、食糧持参し、道無き道を行きまして・・・
島の端の集落から人の住んでいない西部を縦走しました。
何がどう、というわけでもないんですけど。
まだ携帯電話も強いて普及していない、この頃。
通信手段も無ければ、ガスも電気も水道も無い場所に、数日滞在・・・
怪我が出来ない状況に身を置くと、いやでも緊張しますね。
合宿が終わる日を、指折り数えていました。
(楽しみなくせに、合宿が始まると、いつもこうでした。)
さて、集落の無い道に入ってから、一日目か二日目。
船浮湾の入り江に、島のターザンと呼ばれていた、スナガワケイユ氏を尋ねて行きました。
なぜか、とても有名だったらしい?(どうもメディアで取り上げられたらしいです。)ターザン氏。
普通の気のいい老人、でしたが。
アル中気味であったらしく・・・
その日は、春のザーザー雨の残る日で。
移動中止んでいた雨が再び降り出してからは、私たち一行は、テントの中で雨が止むのを待っていました。
ほしたら。
ターザン氏が、「一緒に酒を飲もう。(ご飯を食べよう、だったかな。)」と誘いをかけて来られました。
けど。
一行は、移動の疲れが出て、乗り気でなかったんですね。
どちらかと言えば、昼寝でもして、休んでいたい、というような・・・
一行の中で、唯一年長で、かつ、とても調子の良いK先輩が、鶴の一声。
「ナベ(私の古い呼び名)、腹減ってるって言うてたし、行って来いや!」
「あ、そうですね。」
先輩命令には逆らえません。
(この先輩には、何でも、とりあえず「そうですね」と答えるように仕込まれました・・・)
しぶしぶ、ターザン氏の晩酌に付き合うことになりました。
酔っ払っていて?かなり聞き取りにくかったのですが。
(地なまりがキツイし)
若い?、知り合いの女の子が、時々たずねてくる、ような話とか・・・
昔、船で国境を不法に?越えた話、とか。
自家製パパヤの味噌汁や、ターザンのさばいた魚のお刺身を頂きながら、聞かせていただきました。
今となっては、良い思い出ですが。
その時は、いきなり、知らない御老人と一対一で話をするハメになり、就職試験のように緊張しました
その晩酌と前後して。
ターザン氏のご好意から、所有舟で、網漁に付き合せてもらう事となり。
ターザン氏とK先輩、そして鶴の一声で、私のご指名・・・・
出かけました。
しかし。
出航して、いきなり「(舟の道具)盗まれた!」とターザン氏が騒ぎ出し。
うまく、舟が操縦されず、やむなく手漕ぎで移動することに・・・
装備不完全で、息の合わない3人ですから、漁も思うようにならず・・・
ターザン氏がだんだんと不機嫌になり・・・
明らかに怒りださはりました。
「魚なんてどうでも良いから、早くテントに帰りたい・・・」
心の中で呟いた私。
今では、良い思い出です。
結局、ターザン氏には、湾の砂浜で貝掘りを教えてもらったり、翌日の道案内をしてもらったり、とてもお世話になりました。
(私の接待が効いたのかも
)
ターザン氏、風の噂や一部メディア情報によると、数年前にお亡くなりになられたそうで、居宅も、いつだかの台風の際に全壊してしまったそうです。
ああ、昔話、なのですね。
こういう合宿話は、ネタに尽きませんが。
後々から考えて、一番冷や汗ものだったこと。
それは、よくハブに噛まれなかったものだと・・・
普段の精神状態でしたら、絶対に入らないような場所。
でも、合宿のいろんな意味での、疲労困ぱい状態では、感覚が麻痺してしまう・・・
そう、出来る限り早道、楽がしたい、と。
も~、めんどくさいので、トイレも、そこらの藪の中に、ずんずん入って、していました。
一応、棒切れでたたいたりしてみたのですが。
一撃されてしまったら、そこで終わりだったでしょうね。
噛まれたら、噛まれたで、合宿中止になるし良いや、という精神状態。
それが一番ホラーかもしれません。
・後から、思い出しました。
ターザン氏に送っていってもらった翌日だったか・・・
K先輩が、持参してきた釣竿で、釣りをされ。
一匹だけ、小さなハデハデな魚が釣れました。
「ジャンケンして、負けた者がサバくことにしよう。」
と、じゃ~んけ~んぽん!
負けました。
切れない万能包丁でサバくことに・・・
まだ生きている・・・
ヤリタクナイ・・・
心の中で呟きましたが。
先輩の手前、断れなかった私。
(結局、先輩命令が好きなんですよ、私・・・。逆に、後輩というのは、どう扱えば良いのか分からないので、苦手です。)
頑張って、平静を装い。
生きている魚を握って、ウロコ落とし!
(もしかして、残酷ですか?)
一撃で、昇天なされました。
怖かったです・・・
で、頑張って、サバいた魚。
誰も食べてくれませんでした・・・
で、例のごとく、「ナベ、腹減ってるんやろ?」
「あ、はい。」
と、食べるハメになりました。
話は飛びますが。
合宿終わって、石垣港にて・・・
どう見ても、高校のクラスの仲良しさんにそっくり!な人を発見。
「まさかね。」
こういう時って、逆に何だか直視できません。
「まさかね。」気のせいだろうと、思いを振り切りました。
その後、帰省中に誘われて、仲良しさんと遊びに行き、ふと思い出したので、石垣港でのことを話してみたら。
「それ私。」と・・・
実に奇遇なことでした。
ちなみに、K先輩の高校だかのお友達も居はりました。
まあ、ここら辺は、学生のメッカと化していますから、そういうこともあり得ます。