リポート13.のブログ冒頭でも記述させていただきましたが、2月初めの日曜にあけぼのA丁目の役員会がありました。この日ぼくは、妖怪おばばの陰謀により、来年度19年度の役員の重責を、押し付けられることとなってしまったのですっ。
その、ことのなりゆきについて、今回以降で詳しくリポートさせていただきます。おそらく、数回にわたって紹介せざるをえない内容となると思いますが、妖怪おばばは、どんなオゾマシイ手口で人を追い込むか、しっかりと心に焼き付けて下さい。せめて皆様は、同じ被害に合わないように…。
【リポート15.妖怪おばばの陰謀-その①】
ぼくは年明けからずっと、夜遅いのみならず、週末もままならない仕事状況が続いています。2月初めの日曜は、毎週末土日連続仕事の、3回目でした。さすがにこの日は、町内の会合はパスしたかったのです。しかしこの日は、ぼくが班長を努めるA班が、会合前に行う公民館の清掃当番の日となっていました。だからこの日曜の仕事は、午後からということで何とか調整をし、掃除と会合出席の任務を果たすことにしたのです。
連日、そして前夜の土曜も24時を越えての帰宅で、頭がボーッとしていました。掃除は朝8時開始であり、その後会合があるという以外のことは、ほとんど意識の外にあったわけです。掃除当番の班長という立場からして、遅刻は厳禁。むしろ少し早く行って、班の方々がやって来るまで準備でもせねばと、眠い目をコスリながらけなげにも、時間15分前に公民館に到着しました。
公民館は誰かが鍵を空けてくれていて、玄関のみ照明が灯けられていましたが、人の気配はありません。ぼくはとにもかくにもと、雨戸を空けて光を入れたり、掃除用具を物置から出しておくといった準備にいそしみました。そして8時になると、ぼくの班の方々を含め続々と人が集まってきました。ぼくが班長を努める、A班1つの班だけで掃除すると思い込んでいたのですが、3つの班でやるのだそうです。
やって来た中の男性の1人がぼくに向い、「どの班がとこの掃除をするのか決めましたか?」と聞きます。ぼくがキョトンとしていると、「いつも、班ごとに場所を割り振ってやっているようですよ」と、アドバイスしてくれました。そこでぼくは、「班長3人でジャンケンして、勝った順で掃除する場所を決めましょう」と、他2班に呼びかけました。ところがB班の班長は来ていましたが、C班の班長はいません。先刻の男性はC班らしく、「ぼくが班長に変わってジャンケンします」と言ってくれ、割り振りを無事終えました。
ぼくのA班は、玄関と外廻りを掃除することに。立場上ぼくは重いものの移動や玄関の水洗いなど、せっせと力仕事も水仕事も、積極的にこなしていました。そんなぼくに、「自治会の仕事って、どのくらい日曜日に活動しなくてはいけないものか?」と、質問する女性が。ぼくはその方は誰で、どういう意図での質問か考えもせず、「そうですねえ」などと、生返事を返しておりました。
そうこうしているうち、そんな大きな建物でもないので、30人以上でとりかかった公民館の掃除は、あっという間に終了です。時刻は8時40分頃。秋のクリーン運動の際、ぼくにゴミ袋を与えてくれた衛生役員の男性が現れ、掃除状況を確認しつつ、解散となりました。朝に公民館の鍵を空けたのは、この男性だったのですね。それでぼくはようやく、衛生役員が鍵空けをする。班員が集まり、場所を割り振って掃除する。掃除が終わったら衛生役員が点検し、鍵を閉める。こんな段取りであったのだと理解したわけです。
掃除を終えて解散した後は、会合です。ぼくは一旦家に帰り、朝飯を食いました。そして再び9時に会合に出るべく公民館に向かいました。しかし、公民館は鍵が閉まっていて、静まりかえっています。どうやら9時というのも思い込みで、時間が違うようです。よく廻らない頭で、家にもどるところで、C班の班長の女性が歩いているに会いました。そこで、会合の時間を聞くと、9時半集合とのこと。「何だか思い違いの多い日だな。仕事が大変で自治会どころじゃなかったから仕方ないよな」と、自分に言い聞かせておりました。
今日3度目の、公民館に到着。すると入り口で何やら紙を徴収している様子。ぼくはようやくここで、「今日の集まりのテーマは何で、班長としては何をしなければいけなかったのか?」ということに思いが及びましたが、その内容までは思い出せません。そんな状況なものですから当然、提出する資料の持ち合わせなどありません。で、ひとまず自席につきました。すると、入り口で紙を徴収していた書記役員の女性が近づいてきました。そして「この紙持ってきていただけましたか?」と聞きます。
示された紙をみると、
1.班内で転出や転入の、異動があった場合の申告
2.19年度の、新班長の名前と住所と電話番号の申告
3.班内で出た、要望の申告
の、3つの要素を記述して提出する内容となっています。
ぼくは「ごめんなさい、資料を仕事場に置いたまま忘れてきました」と、わけのわからない言い訳でひたすら恐縮。書記の方は、「では後で自分に届けて下さるか、電話でお知らせいただいてもいいですよ」と、やさしく応じてくれました。
ここへきてようやくぼくは、上記3つのうちの2つに関係することに、ようやく思いが至りました。まず3.に関連して、昨年末に班の懇親会用として、1万数千円が届けられていたこと。「例年他の班長がやっていて、ぼくは出席したことがないんだけれど、班長主催で懇親会なる食事会をやって、万一要望なんかがあったらメモなんかしとかなきゃな」という、結構手間のかかるイベント主催の懸案があったのです。
次に2.に関連して、今朝の掃除の最中に、ぼくに、「自治会の仕事って、どのくらい日曜に活動しなくてはいけないものか?」と聞いていた女性がいたこと。ぼくのA班の次の班長となる人だということ。A班はぼくの家も含め、地元工務店が建築した数戸建ての家が半分ぐらいの比率を占めています。班長役は、もとから居る人の順番は終わり、その後はこの数戸が建った順にと、順番を決めて進めているところなのです。
今朝は、訊かれても質問した人が誰なのかさえ思い出しませんでした。でもこう考えてみると、質問していたのは、ぼくの班で次に班長となる家の、奥さんだったわけです。次班長の家はどこかで何かのお店でもされているのか、朝早くに奥さんが運転し、ご主人を乗せて車で出発します。そして、夜は毎日ずいぶんと遅くに、これまた奥さんが車を運転し、ご主人を乗せて帰ってきます。週末の土日も仕事のようで、ぼくは最初の集金でそう知り、このお宅には夜9時過ぎに集金に行くようにしていました。
そんなことを思い出している間に、会合の議事は進んでいきます。「いつもより人数が少ないな」と、ぼんやり思っていたら、今日の会合は、役員が不在でした。なぜならば、会長、副会長、庶務、班長により、次年度の役員決めをする会合だったのです!
すっかり意識の外だったのですが、「次年度、重責となる役に推されることなど決してないよう、ひたすら1年間、目立たぬよう、騒がぬよう、おとなしくしていることを心がけた」、その成果が問われる大事な会合であったわけですね…。
―――――
次回「リポート15.妖怪おばばの陰謀-その②」に、つづく…。まさに恐ろしきは妖怪おばばの陰謀。1年間耐えに耐え続けた、苦労が水の泡と消えてしまいます。
その、ことのなりゆきについて、今回以降で詳しくリポートさせていただきます。おそらく、数回にわたって紹介せざるをえない内容となると思いますが、妖怪おばばは、どんなオゾマシイ手口で人を追い込むか、しっかりと心に焼き付けて下さい。せめて皆様は、同じ被害に合わないように…。
【リポート15.妖怪おばばの陰謀-その①】
ぼくは年明けからずっと、夜遅いのみならず、週末もままならない仕事状況が続いています。2月初めの日曜は、毎週末土日連続仕事の、3回目でした。さすがにこの日は、町内の会合はパスしたかったのです。しかしこの日は、ぼくが班長を努めるA班が、会合前に行う公民館の清掃当番の日となっていました。だからこの日曜の仕事は、午後からということで何とか調整をし、掃除と会合出席の任務を果たすことにしたのです。
連日、そして前夜の土曜も24時を越えての帰宅で、頭がボーッとしていました。掃除は朝8時開始であり、その後会合があるという以外のことは、ほとんど意識の外にあったわけです。掃除当番の班長という立場からして、遅刻は厳禁。むしろ少し早く行って、班の方々がやって来るまで準備でもせねばと、眠い目をコスリながらけなげにも、時間15分前に公民館に到着しました。
公民館は誰かが鍵を空けてくれていて、玄関のみ照明が灯けられていましたが、人の気配はありません。ぼくはとにもかくにもと、雨戸を空けて光を入れたり、掃除用具を物置から出しておくといった準備にいそしみました。そして8時になると、ぼくの班の方々を含め続々と人が集まってきました。ぼくが班長を努める、A班1つの班だけで掃除すると思い込んでいたのですが、3つの班でやるのだそうです。
やって来た中の男性の1人がぼくに向い、「どの班がとこの掃除をするのか決めましたか?」と聞きます。ぼくがキョトンとしていると、「いつも、班ごとに場所を割り振ってやっているようですよ」と、アドバイスしてくれました。そこでぼくは、「班長3人でジャンケンして、勝った順で掃除する場所を決めましょう」と、他2班に呼びかけました。ところがB班の班長は来ていましたが、C班の班長はいません。先刻の男性はC班らしく、「ぼくが班長に変わってジャンケンします」と言ってくれ、割り振りを無事終えました。
ぼくのA班は、玄関と外廻りを掃除することに。立場上ぼくは重いものの移動や玄関の水洗いなど、せっせと力仕事も水仕事も、積極的にこなしていました。そんなぼくに、「自治会の仕事って、どのくらい日曜日に活動しなくてはいけないものか?」と、質問する女性が。ぼくはその方は誰で、どういう意図での質問か考えもせず、「そうですねえ」などと、生返事を返しておりました。
そうこうしているうち、そんな大きな建物でもないので、30人以上でとりかかった公民館の掃除は、あっという間に終了です。時刻は8時40分頃。秋のクリーン運動の際、ぼくにゴミ袋を与えてくれた衛生役員の男性が現れ、掃除状況を確認しつつ、解散となりました。朝に公民館の鍵を空けたのは、この男性だったのですね。それでぼくはようやく、衛生役員が鍵空けをする。班員が集まり、場所を割り振って掃除する。掃除が終わったら衛生役員が点検し、鍵を閉める。こんな段取りであったのだと理解したわけです。
掃除を終えて解散した後は、会合です。ぼくは一旦家に帰り、朝飯を食いました。そして再び9時に会合に出るべく公民館に向かいました。しかし、公民館は鍵が閉まっていて、静まりかえっています。どうやら9時というのも思い込みで、時間が違うようです。よく廻らない頭で、家にもどるところで、C班の班長の女性が歩いているに会いました。そこで、会合の時間を聞くと、9時半集合とのこと。「何だか思い違いの多い日だな。仕事が大変で自治会どころじゃなかったから仕方ないよな」と、自分に言い聞かせておりました。
今日3度目の、公民館に到着。すると入り口で何やら紙を徴収している様子。ぼくはようやくここで、「今日の集まりのテーマは何で、班長としては何をしなければいけなかったのか?」ということに思いが及びましたが、その内容までは思い出せません。そんな状況なものですから当然、提出する資料の持ち合わせなどありません。で、ひとまず自席につきました。すると、入り口で紙を徴収していた書記役員の女性が近づいてきました。そして「この紙持ってきていただけましたか?」と聞きます。
示された紙をみると、
1.班内で転出や転入の、異動があった場合の申告
2.19年度の、新班長の名前と住所と電話番号の申告
3.班内で出た、要望の申告
の、3つの要素を記述して提出する内容となっています。
ぼくは「ごめんなさい、資料を仕事場に置いたまま忘れてきました」と、わけのわからない言い訳でひたすら恐縮。書記の方は、「では後で自分に届けて下さるか、電話でお知らせいただいてもいいですよ」と、やさしく応じてくれました。
ここへきてようやくぼくは、上記3つのうちの2つに関係することに、ようやく思いが至りました。まず3.に関連して、昨年末に班の懇親会用として、1万数千円が届けられていたこと。「例年他の班長がやっていて、ぼくは出席したことがないんだけれど、班長主催で懇親会なる食事会をやって、万一要望なんかがあったらメモなんかしとかなきゃな」という、結構手間のかかるイベント主催の懸案があったのです。
次に2.に関連して、今朝の掃除の最中に、ぼくに、「自治会の仕事って、どのくらい日曜に活動しなくてはいけないものか?」と聞いていた女性がいたこと。ぼくのA班の次の班長となる人だということ。A班はぼくの家も含め、地元工務店が建築した数戸建ての家が半分ぐらいの比率を占めています。班長役は、もとから居る人の順番は終わり、その後はこの数戸が建った順にと、順番を決めて進めているところなのです。
今朝は、訊かれても質問した人が誰なのかさえ思い出しませんでした。でもこう考えてみると、質問していたのは、ぼくの班で次に班長となる家の、奥さんだったわけです。次班長の家はどこかで何かのお店でもされているのか、朝早くに奥さんが運転し、ご主人を乗せて車で出発します。そして、夜は毎日ずいぶんと遅くに、これまた奥さんが車を運転し、ご主人を乗せて帰ってきます。週末の土日も仕事のようで、ぼくは最初の集金でそう知り、このお宅には夜9時過ぎに集金に行くようにしていました。
そんなことを思い出している間に、会合の議事は進んでいきます。「いつもより人数が少ないな」と、ぼんやり思っていたら、今日の会合は、役員が不在でした。なぜならば、会長、副会長、庶務、班長により、次年度の役員決めをする会合だったのです!
すっかり意識の外だったのですが、「次年度、重責となる役に推されることなど決してないよう、ひたすら1年間、目立たぬよう、騒がぬよう、おとなしくしていることを心がけた」、その成果が問われる大事な会合であったわけですね…。
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次回「リポート15.妖怪おばばの陰謀-その②」に、つづく…。まさに恐ろしきは妖怪おばばの陰謀。1年間耐えに耐え続けた、苦労が水の泡と消えてしまいます。