おじいちゃんの小さな疑問集(旧:おもりぽ)

「おじいちゃんがふと抱いた小さな疑問」を、載せさせていただきます。答えや共感や異論があればぜひコメントを!

こぉんなバイトがあったぞリポート.8

2007年12月17日 | Weblog
【幼稚園児動物園送迎の添乗員】

 アルバイトリポートを続けていますが、バススキーツアーの添乗員がひと段落したところで、同じバス会社から頼まれた、幼稚園児送迎のバイトについて紹介させていただきます。

 バススキーツアーのバイトをしていた頃、悪友のとこにバス会社から電話があって、幼稚園児を上野動物園に送迎するにあたっての、添乗員をやってくれないか頼まれたとのこと。朝早くにバス会社の駐車場を出て、9時ごろ幼稚園に着く。バスに乗せた子供達を上野動物円で降ろして、午後早めの動物園見学終了まで待機。動物園から幼稚園まで連れ帰る。

 そんな概要で、スーツにネクタイ姿であることが必要。バス2台なので2名添乗員を探してるそうで、「スキーツアーのオイシイバイトを失いたくないこともあるから、お前もやろう」と悪友が言います。平日なのと、朝早いのとで抵抗もありましたが、シブシブ応じることにしました。

 朝、幼稚園にバスをつけるとほどなくして、母親たちが幼稚園児を連れて集まってきます。子供達は母達に見送られ、若い先生達の引率によってバスに乗り込みます。2台のバスに全員が乗ったところで出発。子供達のおしゃべりと、母達の見送る声と、先生達の引率の声で、終始とーっても賑やかです。

 出発後、何か嫌な予感がしていましたが、先生のかけ声によってその時がやってきました。バスの園児達が全員で大きな声をそろえ、運転手さんと、ぼく添乗員さんに「××さん、よろしくお願いしまぁーす」と、挨拶をするのです。さすがに、「はいっ、みんな元気ですね。よろしくお願いしまーっす」と、応じないわけにはいきません。ニヒルだったりを気取っていた、男子大学生にとっては、おそろしく気恥ずかしい瞬間でありました。

 上野動物園での待機は、とても退屈してしまいましたが、喫茶点でお茶を飲んだり、公園を散歩したりして何とか暇をつぶしました。ようやく時間がきた帰りのバス内も、子供達の声がとても賑やか。幼稚園到着直前には「××運転手さぁん、××添乗員さぁん、今日は、ありがとーうございましたぁー」と、歌うような挨拶を受けます。

 幼稚園からバスが去るにあたっても、先生やお母さん、子供達の手を振りながらの見送りに送られ、終日気恥ずかしく、慣れない照れ笑いを浮かべてばかりの妙な感情に包まれて、5千円程度を稼いだ、バイトの1日でありました。

 ちなみバス内には忘れ物など1つもなく、灰皿や空き缶などゴミの掃除をする必要もなかった。当たり前といえば当たり前だけど、大人のスキーツアーとはずいぶん勝手が違いました。
コメント
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