おじいちゃんの小さな疑問集(旧:おもりぽ)

「おじいちゃんがふと抱いた小さな疑問」を、載せさせていただきます。答えや共感や異論があればぜひコメントを!

片田舎町内会リポート.7

2006年12月12日 | Weblog
【リポート7.歩こう会は雨】
 ところで、クリーン運動と春のレクの事前会合の最後は、特に春のレクの歩こう会について、全体の段取りや、連携について確認し合うという、念の入れようでした。そこに、30代とおぼしき細身の男性が発言。「この時間で決めたことは、議事録にして全員が内容を確認し、共有しあうということをしなくて、いいんでしょうか?」…。

 全体でも、4つの各役割内でも、たくさんの大事なことを話しあって決めました。確実に実行されなくては、イベントの円滑な進行に支障をきたす。おまけに、実施自体は3週間も先です。発言は、しごくもっとも…。きっと彼の職場では、当然のごとく決定事項を、何らかの方法で共有しているのでしょう。

 でもここでは、どうやったらいいのか? ぼくの頭には、山のように??????が並んじゃったのです。

 まず、誰が議事録を作成するの? 次に、議事録をどうやって共有すんの? 回覧? 内容を確認して、くい違いをみつけたら、どうやって修正するの? 修正が話しあいを要すことだったら? 臨時役員会を開く? 

 ここまでくると当然、すべてを解決するな簡単な手段として、今の時代ですから電子掲示板とか、eメールとか、携帯電話とか、要はインターネット活用が浮かびます。しかし、メンツをあらためて眺めて吹きだしそうになりましたが、ネットとは極めて遠い世界の方々が趨勢です。

 そんなことで内心面白がっているうちに、数人の噛み合わない発言の後、会長がその場を収めました。会長は、70才手前と思われる角刈り頭の、埼玉の片田舎住まいではあるけど、江戸っ子風の雰囲気の方です。

 「えーっと何ですよ、皆さんいい大人なんだから、決まったことで自分がやらなくちゃいけないことは、しっかりメモでもして覚えといて下さいな。そんで、不明が生じたら、自分の役割のなかの責任者に確認して下さい。当日不都合がでたら、臨機応変にいきやしょうや」

 この頃には細身男性も、議事録とか、情報共有とか、場合によってはネットとかが、とても不似合いな場であることに、ぼくと同じような思考の過程でいきついたと思われ、「そうですね」と、あっさり納得して、引き下がりました。さすが会長!説得力ある、結論です。

 5月21日(日)は晴れで、クリーン運動は無事終了しました。唯一ぼくにとって?だったのは、ゴミ袋が多数供給され、使いきれなかったこと。残りをどうするのか訊くのも面倒だったので、我が家のゴミ出し用として活用する、ストックにさせてもらいました。

 5月28日(日)は、前日から怪しい空模様。役員会で事前に決めた段取りをおさらいすると、雨天の場合は早朝に班長宛連絡網に連絡が回り、班長は「中止で、代わりに弁当配布と抽選をしての景品配布を、11時より公民館にて行う」旨を、参加予定者に知らせる。ということでした。

 当日はやはり雨で、7時頃中止の電話をもらいました。ぼくは8時前には、班の参加予定者に電話連絡を済ませました。そして、10時の待ち合わせ時刻に遅れないよう、傘をさして××スーパーあけぼの店前に向かいます。あらかじめ黒眼鏡さんが注文を済ませていて、箱ごと冷やして用意されているはずの、飲み物の積み込みをするために。

 ぼくが店に着くのと同じ頃、口髭さんもワゴン車で到着。黒眼鏡さんもほどなくやってきました。口髭さんは、商品の仕入れ口の方に車を回し、ぼくら2名は注文した通り飲み物が揃っているか確認のため店内へ。注文品は箱ごと冷やされ、台車に載せられていました。

 ところが、清涼飲料の注文に対して、数が不足していることが黒眼鏡さんと、ぼくの個数確認で判明。店のひとがあわてて不足分を揃えるのに、余計な時間を使いました。雨だからまだいいけど、晴れていて、配布用缶物を公民館の冷蔵庫に貯蔵し、その後折り返しの公園分を車で運ぶという段取り通りだったら、きっとあわてたことでしょう、まったくもう!

 とにもかくにも、全部揃った品物を2人でワゴンに積み込み、黒眼鏡さんは並行して支払いを済ませて、公民館に向かいました。「飲料類は、相当重い。酒屋さんは大変だな」なんてぼんやり考えつつ。

 ぼくらが公民館に到着すると、待ってた女性陣も手伝って荷降ろし。そして各班長は、さっそく自分の班の分の、配布する飲料と弁当を、参加世帯別に仕分けなければいけません。あー忙しい。「Aさんとこは大人2名参加だから、弁当2と、発泡酒2と、お茶缶2ね…」。

 そんな作業をしながらぼくは、「ところで、取りにきてもらうのはいいけど、参加世帯の人の顔を、きっと半分以上は知らないな」と、不安になっていました。ぼくの班10世帯とちょっと中、歩こう会に参加申し込みがあったのは7世帯。そのうち自分を含めて、ご主人なり奥さんなりの顔を知っているのは3世帯かな? 後の4世帯の人はよく解らない…。「取りに来たはいいけど、仕分けた山に×班との表示があるわけでもなく、ぼくの班の参加者は、どうやって自分の分班の分を見分けるのだろう?」と。

 あっという間に11時になって、参加者が続々公民館に集まり始めました。まず景品の抽選くじを引いて、景品をもらい、次に自分の弁当や飲み物を受け取って帰るというフローです。ぼくはとにかく、仕分けた配布物の近くで待機。そうすると、ぼくが顔を知ってる人はもとより、知らない人もぼくを見止めて、「××です。ご苦労様です」と声をかけ、配布物を引き取っていき、ぼくの心配は無用でした。

 ぼくは自分の班の人の全員の顔は知らない。でも、向こうはぼくの顔を知ってる。そういうことです。「うーんいかん、考えているよりご近所の目は、しっかり見ている。今後は酔っ払って帰ったときなど、調子こいて口笛を吹いたり、歌っていたり、ふらふら歩いたりするのは、厳に慎まねばならんな!」と、妙なキッカケで、自らを戒めるぼくでありました…。

 そんなこんなで、せっかくの「あけぼのA丁目自治会」単独開催の歩こう会は、雨にたたられ、歩くことはできませんでした。でも、弁当や飲み物、景品などの配布は、なんとか大きな混乱もなく終えることができました。

 全員に配布し終えてのち、役員の方から、「では班長さんご苦労様。これで解散して結構です」の声がかかりました。ぼくは役割を終えてそそくさと弁当をぶら下げて、雨の中傘をさして家路につきました。

 役員は、公民館に残った様子です。きっと、折り返しと到着の公園で配るはずだった大容量のペットボトル飲料や発泡酒、弁当で慰労会をしているか、ペットボトル飲料を山分けしたのだろうな。と思われます。班長までそれに加えると、本数等が足りない勘定でしたから。
―――
 次回「リポート8.六月以降の活動」につづく…。6月は「あけぼの東区」の会合。7月は一大イベント、夏祭りがあるのです。

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