日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

ある経験 声楽家 藤村実穂子の場合 1

2010年01月26日 | Weblog
ある経験 声楽家 藤村実穂子の場合 1

1,歌の神様に仕える。己を無にする。静謐さに絶対的な存在感が備わる

僕は神様に仕えはしないが、神の恩寵に対して讃歌は書いて奉納演奏をしたことはある。

2,華やかなステージは、歌手にとっては孤独な戦場である。

その通り。1度だけだが6000人を前に話と演奏をしたことがある。その時に、舞台は孤独な戦場だと実感した。

3,私は、歌の神様に仕えているだけ。称賛を受けるために歌っているんじゃない。
僕はそこまで徹底はできない。神様も気になるが、聴衆も気になる。

4,東京芸大在学中から、将来を嘱望され、大学院を終えると1992年にドイツに留学する。
スポーツ選手とは違って、明確な物差しがなく、好みや主観で判断が左右される世界

芸術の世界はすべからくこうである。そして自分が最高だと思うから足の引っ張り合いばかりしている。ダントツは別だが、そこらそんじょ、お互いぼちぼちだったら必ずこういう問題が出てくる。芸術の評価ほど判りにくいものはない。

5,君の歌は素晴らしい。でも、私たちはドイツ人を採用する。と言って、落とされた。人種差別のみならず主観の好き嫌いが大きな壁。之を乗り越えて実力を認めさせた彼女に称賛の拍手を送りたい。

6,朝4時起床 夕方まで楽譜に向き合う習慣を自らに課した
体力作りのために、自転車ジョギングで、体を動かし、肉や先はおろか、コーヒーなどのカフェインすら口にしない、そうして出た。自身に対する求道的な厳しさを思って、彼女は自らを消す。

之には脱帽だ。ぼくもコーヒーは飲まない。眠れないからだ。