日々雑感

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おかげ参り7-14

2012年08月21日 | Weblog
おかげ参り


おかげ参りというのは、良いもんだね。クマサン。江戸時代の人も、明治の人もこうやって、全国からお詣りにしたもんだ。

クマ
ハイよ。式年遷宮というのを知ってるか。

よく聞いてくれた。これは20年に一回場所を隣に移すことなんだよ。
そりゃ神さんだって、同じ所にじっと鎮まっているのは、退屈でしょうがないからね20年くらい経つと神様も、しりのあたりがむずむずして場所を変えないと落ち着かない。そんな状態で、腰を落ち着けて、日本国民の安泰を守ってやろうと思ってもちょっと無理なんだろう。
クマ
そうかもしれん。俺なんか元々落ち着きのない方だから、二時間座れば、あしがむずむずして落ち着かないよ。気分転換にとにかく外に出るよ。

それだよ。それそれ。天照大神様もお前と同じで、腰を落ち着けてじっとというのは、おそらく退屈なんだろう。あるいはしびれが切れてくるのかも知れない。
クマ
それにしても最近お詣りに来る人が増えていると言う話じゃないか。八百万人がが今年はお詣りに来たそうだ。

確かに増えているとは思うが、熱狂的にと言うわけにはいかんだろう。
俺の調べたところによると、宝永年間には50日間で362万人の人が、お詣りに来たと言うからね。
クマ
ほー。そんなにきたのか。当時はテレビもないし、今のように娯楽は発達してないからね。おそらく一生一度のお詣りだったんだろうよ。それも娯楽じゃないのか。?信仰心の発露が爆発して、、、、とはとても思えないよ

お詣りに来る?江戸や明治の人は、今よりずっと信仰心があったのかな。俺らの先祖は?。
現代は宗教心が薄れてきて、神様も行き先不安を感じておられることだろう。信者が増えると言うことは、まずないだろうからね。くわえて人口の見通しはあと50年もすると、三千万人位減るらしい。大神様はその辺のことが判っているのかな。
クマ
アホな。神様はずべてお見通しだぜ。うーん。ひょっとしたら式年遷宮も、その様子を加味して、盛大に行われるのかもしれない。

そういったって、神様も人間と同じだぜ。お供え物をしたり、お神楽という名のダンスして見たり。こてこてのお世辞を人間からいってもらったり。
クマ
その分はきっと人間が考えたことだろうが、図式は人間とおなじだよな。食べ物(ミケ)で釣ったり、ダンス付音楽を見せたり、お世辞やら、感謝の言葉やら、賞め言葉を言われたり。仕掛けは、もろに人間と同じだ。
クマ
ところで幕末におかげ参りというのが、はやったそうな。何でも天からお札がふってきて、民衆は狂喜乱舞したらしいぜ。

何?天から万札がふってきたと?ホントかい?俺の生まれた時代が悪かったか。そんな話は昭和、平成を通して聞いたことがなかったよ。
クマ
いやいや。誰かが仕掛けたのだろうよ。ぜきかねの話より、一体お伊勢さん参りはいつ頃から、始まったのかね?

よく聞いてくれた。それは平安末期からだよ。それでも全国版になったのは、室町時代の末期くらいからしいね。この時代に伊勢講ができたらしい。それから時代がくだって、江戸時代になると宝永年間から50年周期で、5回にわたって、蔭参りが流行したらしい。
クマ
結局の所は、全ては人間の仕業だね。こんな状態をながめていると、
神様も遷宮したくなる理由が分かる。それにしても、1300年以上も、続いているというのはたいしたものだ。 さすが天照大神様だ。
近頃の若者はアマテラスオオミカミのこの漢字が読めなくて、「テンテルダイジン」とよんだらしいぜ。
学力低下か、それとも宗教心のなさか。どちらでも良いが、天照大神こそは、上は天皇、しもは氏神様の総元締めだよ。いや本家、会社流に言えば 本社と言うことになるか。まあそんなところだね。