日々雑感

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東条メモを読んで

2009年05月20日 | Weblog
東条メモを読んで

東条メモが朝日新聞夕刊2008年8月12日に掲載された。全体を読んだ感想は、この程度の人物に日本の国家の運命を託したのは間違いだったと言う思いが強い。
第一哲学がなさ過ぎる。もし彼の中にあるとすれば、それはフアナチックな偏狭哲学という他はない。多くの人間の生死が直接関係してくる戦争という殺し合いを軍部が国民を恨むから、とか国体の護持とか、。この東条なる人物は原爆を投下されて多くの死傷者が出ている最中に、まだこういう認識だ。

こういう輩に国の運命や国民の命を託したなんて不幸の最たるものではないか。軍人でも山本五十六のような現実を読み切れた人物もいれば、国民の財産や生命を預かるという観点からすると、狂人にも等しいお粗末な哲学しか持っていない偏狭で自己主張の強い人物は自分の世界でこそ生きリャいいのであって、多くの人々の生死に関わるような重大な場面に出てくるべきではない。

それが判ってないところに悲劇の原因がある。それは責任感のなさに直結する。責任を取って自殺する。そんな程度の軽い責任感で、どうして300万人と言われる戦争犠牲者の霊が弔えるか。

開戦前に犠牲者数の計算予測はしたのか。イケイケどんどんで突っ走ったというならバカとしか言いようがない。己の采配の下には、外国の犠牲者数も含んで数千万人の命があるという重みの計算は出来ていたのか。

とかく軍人というのは教条主義者が多いが、それは戦争の現場でのみ、通じる話で国を治めると言う観点の哲学が脱落している場合が多い。国民の命を守るという観点は全く見いだせない。

新聞から引用して本稿を締めくくろう。

無条件降伏すれば「国民が軍部をのろう」とし天皇制を中心とした「国体護持」がうけいれられないなら「敢然と戦うべき」と戦争の継続を昭和天皇に訴えた様子がうかがえる。

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