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野鳥観察会


昨年、暮れも押し迫った12月26日、住んでいる集落周辺の田んぼのまわりで野鳥観察会を行った。主催は環境保全会。田んぼ周辺の生き物調査の一環だ。対象は子供会とその親。ガイドをしてくれたのは、日本野鳥の会宮崎県支部のメンバー。生き物調査は、植物、昆虫に続いて3回目。毎年1回開催してきた。
週間天気予報では予定前日と予定日は雨。その予報通り前日は雨、心配したが前日夕方の天気予報では曇り。当日はまずますの天気となった。予定では集合9時45分、10時開始。双眼鏡など身につけて集合場所の公園に急いだ。そこへちょうどガイドのメンバー。だが、子どもの姿が見えない。気は焦ったが、待つこと15分。10時には参加者がそろった。その間、ガイドは持参のフィールドスコープで竹林に止まる鳥に焦点を合わせていた。
10時ちょうどに観察会開始。最初は自然観察の注意点や双眼鏡の使い方等をガイドが説明。そしてみんながフィールドスコープをのぞく時間となった。歓声。「すぐ近くに見える。」私ものぞかせてもらった。いつも見慣れている竹に止まっているその鳥は、ツグミだった。
その後田んぼ周辺へ移動。一ツ瀬川の支流の天神川にかかる橋へ。うまくいくならカモ類が群れているはずだ。抜き足差し足忍び足でそっと近づいた。それのに、なんとこの日はゼロ。橋上から見えたのは、アオサギとアオアシシギ。加えてオオバンが見え隠れ。でも子供たちは双眼鏡で楽しそう。
橋からひと時の観察後、鉄道跡のアスファルト道へ。佐土原駅(旧・広瀬駅)と西都市杉安駅間を走っていた妻線跡地だ。片方は屋敷林、もう一方は田んぼである。屋敷林のハゼノキに小鳥の群れ。くちばしが黄色いきれいな鳥だ。夢中でハゼの実をついばんでいた。聞けばアトリだそうだ。この時間帯になると、雲が切れ青空がのぞいた。その青空を横切ったのがミサゴ。環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に分類されている。トビもゆっくり空を舞い始めた。ゆったりした時間のようだった。そして、上流側にかかるもう一つの橋へ。ここで運がよかった参加者はカワセミも。そのカワセミに一番喜んでいたのはガイドだったが・・・。きれいだったと言う。たしかにここのカワセミはきれいだ。
この日、2時間程の間に観察できた野鳥は24種。終了間際、ガイドは生態系の大切さを述べ、環境を守る大切さを説いた。



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