散歩中、ふと、足もとにトンボが落ちているのを見つけた。拾い上げてみると微かに動いた。瀕死の状態だ。たまに見かけることもあるトンボだ。調べてみると、背中に白い模様が特徴のコシアキトンボだ。これはメス。名前の由来は、腹部の白い部分が空いているように見えるからという。漢字では「腰空蜻蛉」だ。
瀕死の状態だから、道ばたの大きな葉っぱに乗せてやっても、じっとしたまま。こんな姿で葉っぱにとまっているトンボは見たことがないと思い、軍手にとまらせても、じっとしたまま。はて、どうしたことか・・・。
最初に見つけたのは、黒いアスファルト道路の上だ。時おり車も通るので、轢かれてしまえばそれまでだ。それでは忍びないので、最後だけでもと思い、トンボがよくとまっている姿を思いながら高く伸びた草にとまらせた。三枚目の写真は、最後の力を振絞り高く伸びた茎にしがみつき、ゆらゆらと揺れるトンボの姿だ。