Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

本当に大事な事は成功から教えられるわけではない。

2017-08-14 09:47:19 | ゴルフ

今年、最後のメジャー全米プロはアメリカのジャステン・トーマスの優勝で終わった。
彼はまだ24歳
今回のメジャーで本命では全くなかった選手だ。
もちろん今期3勝もあげている力のある選手だという事は間違いないけれど。

昨年、宮崎でサインもらっておいて良かったわ~・・・じゃないよ~

えっ?こんな事ってあるの~というラッキーがあったもんね~メジャーはこれだね運が
大きな要素だね。

本命ではなくメジャーにはまだまだと思っていたけれど、この若さでアッサリ勝っちゃうと
後は楽だよね・・・
皆が欲しいメジャータイトルを1つは既に持っているという余裕ができるものね。

そして残念だったのは松山英樹だ・・・
3日目にショットがバラバラでどうにか2位Tで耐えた。
そして最終日は驚くほどにショットが持ち直っていて、これは優勝だねと思った。
しかし決め所のパットを外しまくってしまった・・・これでは無理だ。
自滅と言ってもいいのかもしれない

アメリカのノースカロライナにあるクエイルホローで行われた全米プロ。
気温も湿度も高く、どの選手も汗を拭いながらの戦いだったけれど、3日目からヒデキの汗は尋常じゃなかった。
暑いだけではないだろうな~と。
体調の影響かプレッシャーか・・・
その前の週にWGCで優勝し直ぐにこの大きな大会。
連覇は難しい。

あのハードなセッティングで4日間戦い抜き、優勝者はプレス対応などで終了した後も大忙しだ。
しかし最後のメジャーは直ぐに迫っている。
日本人として初めてのメジャーが目の前という事で一身に期待がかかり、本人もその期待に応えたいと
体と心に鞭を打って頑張った。

残念ながら最終日も一時はトップに立ったのに、優勝を自分の手で遠ざけてしまった。
メジャーにはラッキーが必要だけれど、そのラッキーもなかった。
そしてヒデキ本人も応援する私達もがっかりとしか言いようのないプレーとなってしまった。
あんな短いパットを外していてはメジャーの優勝はないから・・・

「ダメだよ~あれじゃあ勝てないよ~」とほざいていた私だったけれど・・・

ヒデキのインタビューを見て、そんな風にしか考えられない自分が恥ずかしくなっちゃったよ~

ヒデキは泣いていた。
大勢の期待に応えられなかった自分自身のふがいなさからなのだろう。
いや、ふがいなくなんてないよ~
その姿はどれだけ期待に応えようと努力してきたか、どれだけ真剣にその事を思ってきたかが分かったから。

懇意にしているインタビュアーを見て、我慢できずにしゃがみ込んで泣いてしまったヒデキ・・・

こんなヒデキを見たのはアマの時のマスターズで崩れ2年連続のローアマを逃した時以来じゃないかな?

そして「銀河鉄道の夜」のこんな言葉を思い出した。

銀河鉄道に乗り込んだジョバンニは本当の幸福について考えている場面で、途中で乗って来た
灯台守がこんな事を言いました。
「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんな辛いことでも、
それがただしいみちを進む中でのできごとなら、峠の上り下りも
みんなほんとうの幸福に近づく一足づつですから」

もう一人の乗客。

「ああそうです。ただいちばんのさいわいにいるために、
いろいろなかなしみもみんな、おぼしめしです」

もちろん、今回、メジャーを獲ってくれたら私はとても嬉しかっただろう。
ゴルフに興味のない人達も松山英樹がどれだけ凄いゴルファーなのかという事も
今よりもっと広く伝わっただろう。

けれど、この涙は優勝した喜びに浸っていては見過ごしてしまいそうになっていた事を
呼び起こしてくれた。
どれだけの努力と思いでヒデキが頑張って来たのか。
おそらく期待に応えられなかった事に対して申し訳なく思っているだろう。
でもね、申し訳なくなんかないんだよ。
よく「鈍感力」とヒデキは評されるけれど、違うんだよね?
見える所では、何事も無いように振る舞っているけれど必死に頑張っているんだよね?
その姿は本当に美しいとさえ思った
こんなに頑張っている人間がいるという事が、どんなに私達の励ましになるか。
これはWGC,そしてメジャー連勝と言う華々しい結果だったら今回ほどの
感動をもらえただろうか
おかしな話に聞こえるかもしれないけれど、清々しいほどの感動だった。
なんだか力をもらった。

本当に力がある者が勝つとは限らない勝負の世界。
しかし力のある者は必ずいつの日か大きな大きな勝利を手にするに違いないと
あらためて信じるに足る出来事でした。

一つだけ心配な事・・・

PGAで一番練習量が多いと言われている松山英樹。
この悔しさで一段と練習の虫にならないかが心配なのだ
もっと、自分に甘くなれと言いたい。
自分をもっと、もっと許容出来た時に無敵な松山英樹になるでしょう。

あなたは今回、間違いなく日本中の人達を夢中にさせたよ
「希望」という素晴らしい時間を私達に与えてくれたよ
ありがとうね~

Go easy   Go easy 

 

(追記)

ツイッターを見て笑っちゃった~( *´艸`)

メジャーを2回も獲っている南アフリカ出身のウーストヘーゼン。
彼は今回2位Tだったのだけれど、なんとキャリアで2回目の2位グランドスラムだそうで
4大メジャー全てで2回も2位ってさすがだね~
そのウーストヘーゼンがプライべートジェットの中でおそらく自分を励ます曲を口パクして
笑えた。

その曲はアンドラ・デイの「rise up」ヒデキもこれ聴いてウーさんみたいに元気出してね~

これは彼女のデビューアルバム「cheers to the fall」に入っています。

人生が上手くいく様にって曲ですね!

 

 


USPGA参戦100試合目でも優勝しちゃった松山英樹~

2017-08-08 09:33:41 | ゴルフ

昨日は朝から「ヒデキ~」の素晴らしいプレーにTVに釘付けで、どんどん他のプレーヤーを
引き離して優勝しちゃったものだから、それからはあちらの記事~こちらの記事~と
一日中、読むので忙しく、プレイべートでは、あちらをキャンセル~こちらの確認~と
盆と正月が一緒に来たようで、旧暦のお盆の入りは忙しく始まった。

常々ファイアストーンで勝ちたいと言っていた松山英樹。
それは彼が目指すタイガーが8勝もしているモンスターの異名を持つ難コース。
そこで勝ちたいのは単純にそんなコースで勝ったらカッコいいでしょ?て言ってたよね。

最終組の一つ前から出て、後続の結果を待たずに優勝を決めちゃいましたね~

今回のこのWGCで優勝するとは思っていなかったわけですよ私は。
先月の全英、最終日、一番最初のホールでOBを盛大にやっちゃってくれてスタートと同時に優勝の夢は砕かれた
ショックは私だけではなく、本人が一番やられちゃったと思うし、この短い期間で精神的に大きな闘いで
トップを獲れるほど回復はしていないだろうと思っていたので。

この大会前にも、やはり調子は上がっていないと本人も語っていたのに、なんですか優勝ですよ、
それも圧倒的な強さを見せての優勝ですよ~

松山英樹がアメリカの試合に初めて出たのは2011年のマスターズ。
あの震災の年に大学2年生だった(確か)時に前年のアジアアマ優勝で出場資格を得ての出場でした。
それから数える事、今回で100戦目となるんだそうで、その節目にビッグな結果を残すという所がスーパースターの
スーパースターたる所以ですね~☚USPGAで5勝目なので星も五つです~
あーた・・・単純に20試合に1回は勝つってね~(正確に言えば6勝目)
それもね、あーた・・・どれもこれもビッグな試合での5勝ですよ~
そして2016-2017シーズンでWGC2勝目ですよ~

WGCっていうのは年に4回ありましてね~同一年にWGCで2勝した事のある選手と言えば、ご存じタイガー
そしてワールドランク現在NO1のダスティン・ジョンソンだけ、そしてそこに日本のHIDEKI・MATSUYAMAが
名前を連ねたわけです。

なに?なに???
WGCって何って
World golf championships」日本では「世界ゴルフ選手権」と訳されております。
これはメジャーという世界規模の大会「マスターズ」「全米オープン」「全英」「全米プロ」という大きな大会もありまして、
これは世界ランク上位の選手や過去のチャンピオン、はたまた「オープン」と名が付くものはアマチュアでも各地で
行われる予選を通れば出場できる大会で予選ラウンドと決勝ラウンドがあってふるい落とされるって大会。

WGCはそれに次ぐワールドワイドな大会で出場規定はメジャーより厳しく大会が開催される2週ほど前かな?の世界ランク
の上位者70名ほどで行われるので予選落ちがありません。
賞金もメジャー並みに高額で今回の賞金は日本円で1億8千万

1億8千万の笑顔(笑)

誇らしいよね~こんなゴルファーが日本から現れるなんてね~
最終日のコースレコードですよ61は~
4日間を通してはコースレコードタイとなり、やはりタイガー、ガルシア、オラサバルそして松山英樹。

どの世界でも歴史に残るような人っていうのは、何かしら物語を持っているでしょ?
本にでもなれば「えーそんな出来過ぎた話ってやっぱり物語だからだよね~」なんて思っちゃうけれど、
こういう人達って実際に起こるんだよなと思った。

ヒデキ君がプロに転向して初めて憧れのタイガーと同組になったのは、このWGCインビテーショナルだった。
それは2013年、今から4年前の事でそれがタイガーの最後の優勝になったんだったよね・・・
1,2日目を同じ組で回り、その時タイガーは2日目にヒデキ君の目の前で61というコースレコードを
出したのでした。
その時に「この人どうしようもないな・・・小学生とプロで回っているようだった」と語っていた
20歳そこそこの青年が4年後にタイガーと同じ61を出して優勝しちゃうんだからね~
タイガーの強いゴルフを目にしっかり焼き付けて、体に覚えさせてそれを体現しちゃうんだからね~
2番のパー5でチップイン・イーグルを奪った時にまるでタイガーの様で
「あれ?あれれ???これ優勝しちゃうパターン?」って思っちゃった私でした。

USPGAのサイトもヒデキジャック!!!

彼の世界最高峰の技術があれば、フツーにゴルフをすれば大きな大会でも勝てるだろう。
しかしスポーツ・・・ゴルフは人間がするものだ。
そこには「心」が介在するわけで実はこれが一番厄介な物だ。

NHKの解説で田中秀道さんが言っていたけれど「松山君は自分の凄さが分かってないんじゃないんですか?」
まさに私もそう思っている。
自分の成してきた事に自信が追いついてないのだ。
どんな人間もそうなのかもしれないけれど凄いと思われる人間だって常に実態がないものを
いかに信じられるかの闘いだ。
だからトップに行けば行くほどそういう葛藤はどんどん大きくなるんだろう。

今回は「自分に期待しない」という心境で優勝を勝ち取ったと読んだ。
そうそう、いつかブログにも書いたけれど期待するから人間は反動がある。
しかし、期待しないという事は卑下する事でも投げ出す事でもない境地なんだと思う。
けっしてネガティヴな境地ではなく、一番、強い境地なのかもしれないと思ったりもするんだな~

面白い記事があった。
いつもはリーダボードで自分の位置を確認するのが松山流。
中にはリーダボードは見ないという選手もいるんだよ信じられない事に。
タイガーも見るタイプと聞いた事があるけれど。

そのヒデキ君は最終日は見ないという選択をしたそうだ。
私も色々な情報を絶対に知りたい、すぐ知りたい人間なのでリーダボードを見ないなんて
実行するのは難しかったんじゃないかな~と思っていた。
やはり彼もそうだったようで記事によれば見ない事がフラストレーションになっていたと。
16番の前にトイレから出て偶然、目に入って、それで楽になったと(笑)
そりゃあ、そうだよね~と思わず笑った。
そういう事を素直に話す・・・なんだか可愛いなと思いました( *´艸`)

優勝後の公式会見でも成長した姿を見られたな~
トップに立つ選手としての自覚というか人間的な成長というか。
ようやく余裕が出てきたんだね~

英語も日常会話程度はおそらく、そこまで不便なく出来るんだと思うけれど
今までは英語の練習に費やす時間をゴルフに費やしたいと言っていたのが、
コミニケーションの必要性が身に染みているようで英語取得の重要性も
深く感じるようになったみたいだしね。

ただ、こういう意見もある・・・もちろんコミニケーションで言語取得は不可欠だろうけれど
公式の会見の場となると通訳をずーっとつけても良いんじゃないか?という意見。
世界でトップクラス、それも将来レジェンドになろうとする選手は「クラス」が求められると
言うんだね~
それもスノッブなスポーツと見なされるゴルフでは顕著なんだとか。
海を渡ったスポーツ選手の中には全てをその国の言語でこなしちゃう人もいるけれど、
例えば英語なら「you know」連発とか、それがネイティヴっぽいと勘違いしている人とかは
「品がない」と揶揄される場合もあるとか
いくら英語教本を日本で出版しようともね・・・
その様な英語を流暢と誤解して使うよりは公の場なら、そしてあのクラスならば
通訳同席でかまわないんじゃないかというね。
もちろん優勝スピーチは将来的には英語でするんでしょうけれど。

そうそう2013年にタイガーと初めて回った時に、既にタイガーは松山という選手を認める
発言をしていたな~「彼は自分自身がやるべき事をわかっている」とかなんとか

さすが一流は一流の芽もわかるんだと感心したんだけれど、その時コース上で
ヒデキ君はタイガーに年齢を聞かれ、その後でタイガーに「いくつですか」って
ヒデキに聞かれたんだとタイガーが笑っていたような記憶がある( ´艸`)

そんな日本から海を渡った男子がこの様な偉業を4年後に成し遂げるとは感慨深いね・・と
今朝も新聞を眺めた。

そして今週木曜日からは最後のメジャー「全米プロ」が始まります。
WGCメジャーの連戦で連覇というのはとても高いハードルですが、これを達成できたら
メチャクチャ、カッコいいぞーと期待してしまう週末になりそうです。





ウエイスト・マネージメント・フェニックス・オープン2連覇!!!

2017-02-06 21:22:38 | ゴルフ

松山英樹がウエイストマネージメント・フェニックス・オープンという長ったらしい大会で
2連覇したわけだけど、ここで2連覇するって事、私は知っていたので試合を見ながら
ドキドキはしても疑う事は無かったのだ。
ただ本当にやってのけた事にとても感動した('◇')ゞ
事前の優勝予想で、当然、松山君は優勝するだろうと思われており、
それはとてもプレッシャーだったはず。
そのプレッシャーに打ち勝ち、レジェンド達が成し遂げたフェニックス・オープンで連覇という
偉業を成し遂げた事は本当に素晴らしい以外の言葉が無い。 

最初にPGA4勝目、同一大会2連覇、おめでとう 

そして敬虔なクリスチャンにして全米オープンのチャンピオンでもある、イケメンのウエブ・神父さん・・・
ではなくウエブ・シンプソンの復活も見事でした
数年前にゴルフの使用クラブの変更がありスランプだったシンプソンの復活も嬉しい。
プレーオフの4ホール目、これは17番ホールでシンプソンはパー、ヒデキはバーディとし決着がついたホール
だったのだけれど、2打目が非常に難しいライにボールが止まったシンプソンの戦略が見事だった
ウエッジを使わず、パターを使ったという事。
あれは目から鱗だったわけよ。(ゴルフを知らない方は何のことか分からないでしょうけれど珍しいセレクトでした)
グリーン(最後にボールを入れる穴があるとこね(笑))は非常に奥行きのあるグリーンで、下手にグリーンオンすると
逆に難しくなる所にカップが切ってあった最終日。(日本にはこういうグリーンはないのではないでしょうか?)
ヒデキは無難にグリーン手前にボールを置いた。
しかしシンプソンはグリーンに乗せたもののバンカーを挟んで少し強く入ればウォーターハザードに
一直線のライで、手にパターを握った。
あれは究極の選択だったと思う。
素晴らしいゴルフコースのグリーンというのは、どんなに難しいグリーンでも、
パターで攻略できる選択肢を1つは残すんだって。
設立当初のオーガスタも、馬蹄形やL字型のグリーンでグリーンに乗ってしまったがために
パターではノーチャンスのホールがありましたが、全てのゴルファーにフェアという
精神からほんの少しの確率でも、パターで攻略できるルートを設ける事にしたそうです。
惜しくもラインに乗りかけて止まってしまったけれど流石でした

最初に私は「勝つ事を知っていた」って書いたけれど、レジェンドと将来呼ばれる様な人間は
それにふさわしい舞台が用意されていると信じているからなのだ。
ゴルフで言えば、年間何十試合もある中から、それ相当の後世に語り継がれる様な試合、
例えばメジャーの様な、またはそれに準じるような試合に勝つのが宿命だと感じている。

昨年末からPGAでは2017年度が始まっており、ヒデキはアジア人として初めてのWGCで
タイガー・ウッズ以来の大差で優勝した。そしてタイガー主催のその年のメジャー優勝者や
ワールドランキング17位以内の選手しか参加できないPGA非公式試合でも優勝。
こうなると、メジャー以外で優勝してインパクトがあるのは、今回のフェニックス・オープン
しかないと思っていたわけよ。
まず連覇しているのはレジェンド級が殆ど(ヒデキを入れて6名)ベン・ホーガン、アーノルド・パーマー、
ジョニー・ミラーなど。
この大会は1932年から85年も続く由緒ある大会でもあり、ゴルフ競技、いや他のスポーツの大会でも
観客の人数が類のない4日間で今年は65万人も集まる大会であり、歴代優勝者は圧倒的に母国米国人で
85年の間に米国人以外の優勝は松山君を入れても10人に満たないので、
これに優勝する事は非常にインパクトのある事だ
日本を環太平洋の一つと考えれば、この大会にフィジーのレジェンド、ビジェイ・シンが優勝しているけれど、
アジアという括りならアジア人として初めて、もちろん連覇も初めてとう偉業なのだ。

ゴルフは4日間の競技であるという事を知り尽くしているのが松山英樹。
実はヒデキはこの大会の前に首を痛め、背中などにシップをしながらのラウンドだった。
ここに直近のターゲットを絞っていたと思われるので、それがなければもっと圧倒的に
優勝していたのではないだろうか?
そのハンディがあっても冷静に横綱ゴルフ・・・白鵬のゴルフだったね~
あれだけ中くらい、長めのパットが入らなくて優勝したのは緩急を巧みに付けたマネージメントと
素晴らしいショット力だった。
危なげが全くなかった。追いつき追い越すのは目に見えているゴルフだった。

プレーオフ4ホール目、ようやくバーディを決めた瞬間。

昨年のリッキー・ファウラーとのプレーオフも4ホールに及んだけれど、もっともっと長く続けたかったと
本人は話していたけれど、今回は早く終えたかったと。
シンプソンが3ホール目でバーディチャンスに付けた時には、シンプソンにバーディをとってもらって
終わるならそれで良いと思ったくらい苦しかったと試合後の会見で話していた。
おそらく、体が悲鳴をあげていたのだと思う。
それでも、ワンチャンスをものにしたのは素晴らしかったと思う。
まあプレーオフに至らなくても、あの18番でパットが止まらなければ済んだ事なんだけどね。
そういう経験が彼には必要だったんだろう。

この日本人としてPGAで最多勝利の4勝をあげ、これからは「日本人として」という
枕詞が取れるだろうから良かった、良かった。
本人は他の日本人と比較対象になるような成績は望んではいないだろうから。

今年の第一ミッションを達成し、次はメジャーですね!
松山英樹の優勝に慣れ過ぎた感が最近はありましたが、今回は本当に嬉しかったぞ~

もう一つ嬉しかったのはプレーオフの時、ヒデキコールが起こった事。
相手はアメリカ人であるウエブ・シンプソンであるにも関わらず、松山英樹に対する
コールが起こったのだ。
ちびっ子の「ヒデキ~」の声援も多く、昨年はファウラーとの一騎打ちで完全アウェイだったのが、
1年後にはこんなに上手な発音の「ヒデキ~」の声援が起こるとは本人も思っていなかったでしょうね

 

フェニックス・オープンで連覇を飾った偉人たち。

ベン・ホーガン(’46~’47)PGA優勝64回マスターズ2回、全米オープン4回、2回、全英1回、全米プロ2回。

ジミー・デマレット(’49~’50)PGA優勝31回マスターズ3回。

ロイド・マングラム(’52~’53)PGA優勝36回全米プロ1回。

アーノルド・パーマー(’61~’63なんと3連覇!)PGA優勝62回、マスターズ4回、全米オープン1回、全英2回。

ジョニー・ミラー(’74~’75)PGA優勝25回、全米オープン1、全英1。

全員米国人でここに

松山英樹が加わりました~

 

追記

優勝日翌日は恒例のスポーツ紙買いまくり~

さすがに今日は1誌を除き(ぶれない新聞がありますよね)オール松山~

どの新聞も2パターンの写真を使っていたよ。

 


タイガーから日本のタイガーへ虎が渡された@ヒーローワールドチャレンジ

2016-12-05 14:10:23 | ゴルフ

ハイハイハイまた松山英樹が勝っちゃいました~
直近5戦4勝・・・ゴルフって強い選手がいつもいつも勝てるって競技じゃないのよ。
タイガーの勝率は半端なかったけどね 

バハマで行われたヒーローワールドチャレンジという試合。
USPGA(アメリカのプロゴルフ協会)公式試合ではなくタイガー・ウッズの財団が主催している
チャリティー・ゴルフトーナメント。
1999年から始まったこの試合は超ゴージャスなバハマのアルバニーというリゾートで昨年からは開かれている。

チャリティー・ゴルフといっても世界ランクの対象になる試合で前年度優勝者、世界ランク上位11名プラスその他で
18名しか招待を受けないんだよ。
招待って誰から?って???
タイガー・ウッズからの招待なんだよ~
あちらのスポーツ選手はチャリティーに積極的だもんね。
成功したゴルファーは何らかの財団・・・チャリティーに関係する基金などを立ち上げてるの。
招待されたらそのチャリティーに協力するって形になるんだね。

なのでオフシーズンである今頃ひらかれるの。
優勝賞金は100万ドル(日本円で約1億1千万)

松山君は3年連続の招待で、過去2年は最下位&ブビーくらい
まあ丁度いろいろ体などに問題を抱える時期だという事もあるし、
芝に慣れてなかったって言うのもあるの(日本とは植生が違う為、日本人は苦労するのです
世界ランク上位者の集まりの為、過去の優勝者はメジャーチャンピオンばかり。

2年前には20歳そこそこのジョーダン・スピースがブッチギリの優勝を果たし
この試合でも最年少だった。
その後、マスターズや全米オープンなどで優勝しその年は年間チャンピオンとなったんだよ。

チャリティー・ゴルフとはいえそんな試合で松山君は勝ったワケ。
今までの優勝者は当然ゴルフ先進国のアメリカやUKがほとんど。
アジア、環太平洋圏からは2人目という快挙、なおかつスピースについで若い

きしくもスピースが優勝した時と同じルーンナッパーはヘンリク・ステンソン
これはやっぱり来年は松山君がメジャー獲る巡り合せなんだな

それにしてもな~タイガー・ウッズのゴルフを見てゴルフ観戦に目覚めた私は感慨深いよ。
タイガーと松山君のツーショット。

こんな日が来るとわね~シミジミ・・・
ここ1,2か月の松山君はまるでタイガーの様な強いゴルフだわ。
勝ち方が素晴らしい!!!
まあ今回は最終日7打差あったのをステンソンに2打差まで詰め寄られちゃったけど
そこを冷静に素晴らしい技術で堪えたのが凄い
この24歳の日本人がさ~あー少し前は想像できなかった事だよシミジミ・・・

私の予想以上にどんどん進化し、ゴルフの技術そのものの底上げをしている松山君は凄すぎるな・・・
人間じゃないな・・・やっぱり怪物
昨日、子供達とティーチングプロでも凄いよね~と話していたんだよ。
日本でもツアー・プロは雲の上の人だよね~
ゴルフやらない人はゴルフの難しさを知らないからピンとこないかもだけど、ほんとそうなんだよ。
それがさ、世界の頂点で頂点を極める、それも複数回って人間ではないでしょもはや・・・

その人間じゃない人(笑)

松山君はさ先週はオーストラリアのメルボルンでゴルフワールドカップに出場していたの。
ワールドカップっていうわりにゴルフの場合、あまり世界ランク上位者は出場しないの
だからね今回のヒーローに出場した選手でワールドカップに出場したのは松山君を入れて3名。
11月29日、日曜にワールドカップが終わってその日の夜に日本経由でバハマまで・・・
飛行時間だけで30時間かけて現地入りして12月1日木曜日開幕でしょ・・・
時差ぼけとか疲れとかで私は期待していなかったのよ
それでも勝っちゃうんだから、コイツはなんなんだって感じよ。

そして驚いたのは松山君はメルボルンから日本へのダイレクトフライトがないので
10時間以上の飛行をLCC(ジェットスター)で成田まで飛んだんだって
LCCだよLCC・・・今年1年、賞金だけで9億以上稼いだスターさんがLCC・・・
成田のトイレから出てきた友達が「松山に会ったの~」って言ってたから間違いない。
自分で荷物を運んで、あのくるくる回る荷物が出てくるレーン(バッゲージクレーム)に並んでたって
いうからビックリよ 

そんな移動だけで二日はかかって現地入りして本番に入っても
試合後の練習は最後の1人になるまでしてたってアメリカのサイトに上がってたけど、
その努力が功を奏して不得意だったバミューダ芝を攻略できたのね。

子供の時に覚えた自転車はブランクがあっても直ぐに乗れるじゃない?
それと同じで子供の頃から接している植生、風の対処などやはりその風土で
生まれた人にはかなわないのよ。
日本は植生は独特だもんね~(除く北海道)
だからね、あちらの人の何倍も努力しなきゃなんだね・・・
他のスポーツと違って自然が大きく関わってくるのがゴルフなんです。
だから少し前までは体格とかだけではなく日本人では本場で成功するなんて無理って
思われていたのよ。
それを可能にしたんだよね~凄いね~

タイガーも練習は一番早くから練習場に顔を出すって有名だったものね~
それにしても、この大会のトロフィー・・・偽物っぽくない虎がさ・・・
ヨーロッパでもこの時期ダンヒルっていう試合が行われていたんだけど、
あちらもネコ科のトロフィーなのね、豹かな???ブロンズかなにかで出来てて
カッコいいのよ。。。
しかしこれは何で出来てるのかしら?
安いはずはないよね???

永遠の王者タイガーから新タイガーへがっちりと握手して、何を言っているんだろう???

それにしても、世界がタイガー復帰で大注目した大会で勝なんて松山君って・・・
 

 


「本当に強い」という事はこういう事・・・三井住友VISA太平洋マスターズ@御殿場

2016-11-14 09:44:42 | ゴルフ

人間が生きられるのは宇宙の営みに比べれば、ほんの一瞬。
個人が経験出来る事と言えば、ごくわずかで星屑にも足りない。

なので本であったり、映画であったり、知り得る他の人の経験であったりで
自分自身の経験を補い思考するプロセスのパターンの幅を広げたり、成長の
助けとしたりする。

昨日の三井住友VISA太平洋マスターズでの松山英樹の優勝を見て「強さ」というものの
体現を見せてもらったような気がする。
そして何よりも心を動かされたのは優勝インタビューでの一問一答を読んでの事だった。
「 期待されて、それに応えられるような選手でいたい。そのプレッシャー、期待がなければ、成長する度合いは変わってくる。
たくさん(自分に)期待してくれている人がいる。それに応えようと必死。そういう意味で、日本では他の選手に比べたら…
あ、リョウ(石川遼)以外の選手に比べたら、恵まれている」

「恵まれている」・・・・・
優勝の後で、この様に考えるのならこれから先も松山英樹という選手はどんどん強くなり偉大な選手になるんだろな

本人が感じている「恵まれている」という思い。私の様なファンからすればこちらこそ「恵まれている」んだけどね。
しかしこのような素晴らしい資質の人間に対して同じゴルフに携わるメディアから発信された記事には
悲しみしかない。
ゴルフ雑誌を創刊しているのにゴルフ熱を削ぎたいのか?としか思えないタイトルで記事を発信していた。
二日目にアイアンを折ってしまった事。
まるで故意にへし折ったかの印象を読者に与える意図的としか思えないようなタイトル。
私は夫と夜の放送を見ていたので、あの状況をその様に捻じ曲げて書く事に驚いた
他の芸能一般を扱うタブロイドならまだしもゴルフを専門とする媒体がですよ・・・

まあしかし一般の目にまでは留まらないだろうと考えていたら、なんと!!!
姪がお嬢にこう言ったんだって「松山英樹が怒ってクラブを折ったんでしょ?」って
あら~案外、一般の人の目にも留まってたのね
だからこそ、せめてゴルフを専門とする媒体は真実を報道してよねと願うよ・・・
しかしわからん・・・ゴルフ専門の媒体があの様な記事を発信することが
もっともっと書く事が一杯溢れていたでしょうにね~あんな素晴らしいプレーだったのだから。
誰が得するの 


まあそんなこんなもありましたが、日本のトーナメントであるからかもだけど、このトーナメントに松山君が出場と知っても
「優勝を期待」とか、その手の高揚感は全くなかった。
日本オープンあたりからそうなのだ・・・なんというか勝って当たり前と思っているので
それくらいの実力は明らかなので。

しかし試合を終えてみると完全優勝であり(4日間、トップを譲らない優勝)大会新記録の優勝であり、
日本の試合に2試合でてどちらも優勝という素晴らしい記録を打ち立ててくれた
この勝ち方こそがタイガーの様なスーパースターの証なんだな~と我が子の成長の様に感慨深い。

優勝するのはわかっていたので最終日は日本のツアー新記録を打ち破るか?という視点で見ていた。
日本ツアーの最少記録は28アンダーでの優勝らしい。
出だしの数ホールは順調で期待もかかりRも「2ホールに1つバーディでいいんだから行けるね」
なんて気楽に見ていたら、パー5でアンプレアブル・・・(打つ事がとても難しく1打罰でボールを打てるところに移動できる措置)
その後、池ポチャ・・・
「ヒデキもやっぱり新記録狙ってたんだね~」とRと話した。
試合後のインタビューでもやはり狙っていたと。

いつも「一打一打に集中すれば結果は後からついてくる」と言っている松山君もちょっと欲が出てしまいましたね。
うちではやはり「若いね~」って話に。
その後は一つ一つ伸ばして行こうと思ったとインタビューで話していた。

優勝が絶対な物になった最終18番ホールでは、HSBCチャンピオンズの時と同じ、
セカンドで池ポチャ~
その打ち直しでやはり素晴らしいショットでベタピン。
「えーーー池~」から「ギャーーーすんごい・・・」というエンディング。
そういうドラマを自ら仕立てあげているのかというようなゴルフでした。

優勝の翌日はスポーツ紙を買い漁る事が楽しみでしたが、こう立て続けに優勝されるとその熱も削がれ気味
しかし日本での出場も最後だしとコンビニに行ってみると、やはり大谷だった~
なので一紙だけ購入・・・裏面だけよ・・・

「シン・松山」ってなんのこっちゃい???と思いました。
ビジェイ・シンっていうフィジー出身のレジェンドゴルファーがいるのね、そのシンかとも思ったけど
「シン・ゴジラ」のシンなのよね?わかりずらいわ~

色々な意味で一段高い所に登った松山英樹という選手の来年度からの活躍が楽しみだな~

因みにこの1か月で松山君は賞金だけで3億3千万円ほど稼いだそうです