「チェーザレ破壊の創造者」が昨年の1月に発売されて以来、第12巻はまだまだらしい
そのようなチェーザレ・ロスの中、面白いドラマが
「ダビンチと禁断の謎」という2013年からFOXで放送されていたドラマをネットフリックスで一挙に視聴。
シーズン1,2と見てウォーーーと面白くなったところで続きはシーズン3へと続く・・・
FOXじゃあもう放送してんの???日本じゃまだ???
見たいよ~続きが知りたいよ~こらえ性が無いんだからさ~
このドラマは「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」の脚本家が書き下ろした作品。
「ミラノ公が暗殺され、停戦中のミラノとフィレンツェが保っていた均衡が破られる。メディチ家の当主ロレンツォと弟ジュリアーノは
フィレンツェの士気を高めその権力を誇示するため、イースターに盛大なセレモニーの開催を決定。
気鋭の芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチに白羽の矢が立ち、彼は同時に
ロレンツォの魅力的な愛人ルクレツィアの肖像画を手がけるように。そして、武器設計にも力を貸すようになる。
一方で、ミラノ公暗殺計画の成功を耳にしたローマ教皇シクストゥス4世は、
ロレンツォが優秀な軍事エンジニア(=ダ・ヴィンチ)を雇ったという情報を得る。
そんな中、ダ・ヴィンチはフィレンツェを訪れた謎のトルコ人と出会い、彼の不思議な話に引き込まれていき・・・。」
という感じで進んでいくドラマ。
フィレンツェだもの~舞台がさ・・・見ちゃうよね~見ないわけにいかないよね~
エピソード1あたりは退屈だった
だってさ~ダビンチが現代のイケメン風だしさ~他はさ~ルネサンスっぽいしさ~
今でもないだろう!というような物、作っちゃうしね・・・
しかしね、見続けていると史実とリンクしている構成でぐんぐん惹きつけられちゃうのよ~
パッツィ家の陰謀とかね、「全てはフィレンツェの為」という強い意志を持ったロレンツォが
どんどんカッコよく見えてくるしパッツィに殺されてしまうジュリアーノはカッコいいしさ
史実をなぞりながら微妙にフィクションを織り交ぜる手法が面白くもあり「あれ?そうだったっけ?」と混乱させる元でもあり
混乱させる一番の元凶はロレンツォがダビンチの力を借りてフィレンツェを守り抜くってとこだろう。
ロレンツォはミケランジェロを住まわせていたんじゃなかったっけ
一方ダビンチはミラノ王国の宮廷に17年間ロレンツォが派遣してたんじゃなかったっけ?
ダビンチと禁断の謎を解くために冒険の旅に出る助手のニコ少年が実は後のマキャベリ
憎っくきシクストゥス4世(実は本物の教皇の双子の弟)の甥であるリアリオ卿は冷血で伯父のように憎々しいのに、
あれ???本当はいい人???可哀想な人???と変わりダビンチと協力するかに見えて
シリーズ2の最終話ではあの人類の敵ラビリンスの一味になるの?
そこで終わるか~~~
そのリアリオ卿役のブレイク・リットソンって英国の役者なんだけど、なんとケンブリッジ大学出身だって~
えっつ???学歴に弱いじゃないかって???
ケンブリッジで英文と中世イタリア語を学んだんだって~
FOXの作品なのに英国人俳優が多いんだよ~だから英国語が主流なの。
まるでインディージョンズみたいに「天の宝箱」という人類を幸福に導く指南書が入っているらしい宝を
見つける旅にダビンチは出るわけだけど、その天の箱をラビリンスという人類の敵が手にすると人類は
悲惨な道を辿るらしいのね。
その天の箱を見つけるにはダビンチの幼くして別れた母親が鍵になっているわけだけど、
そしてダビンチがまだ乳児だった頃の記憶も天の箱と深くかかわっているワケで、母親は
トルコ人って設定。
天の宝箱を求めてマチュピチュまで行っちゃうんだよ(〃艸〃)
人類の存亡にかかわる秘密が入っている宝にはロレンツォの父コジモとトルコ人も大いにかかわっていて、
テンプル騎士団やフリーメンソンのような秘密結社なんだけど、キリスト教だけではなく、
人類の幸福にトルコ人というイスラムも加担させるという設定が現代らしいね。
ダビンチはその秘密を取り戻すという使命を運命的に託されているの。
しかし実際にダビンチは自分が赤ちゃんだった時の不思議な記憶を語っていたらしいの。
それはドラマの下敷きとなっているダビンチの夢と似たようなものなのね・・びっくりぽんや。
ここまで書いてなぜにチェーザレか
今現在の最新刊でダビンチが登場するから。
ロレンツォが教皇からフィレンツェが破門され混乱している打開策で自らローマと結託している
ナポリに向かうんだけど、これはチェーザレがナポリに向かうのとリンクしてるんだよ私の中で。
で、頭が混乱してきたので時代や歴史の登場人物を整理したかったわけ。
ルクレッツアという美女が重要人物なんだけど、チェーザレの妹もルクレッツアでしょ?
あの当時、イタリアにはルクレッツアという名前の貴族はいっぱいいたのね~混乱しちゃうよ
ドラマで描かれている事柄とチェーザレとの関わり中心にね
レオナルド・ダ・ビンチ 1452年4月15日誕生~1519年5月2日没 1466年~1476ヴェッキオ工房、マエストロになる。
1476年、同性愛の疑いで裁判にかけられ無罪。
1482年~1499年ミラノ公国に滞在軍事にも関わる。 フランス軍の侵攻でミラノが破れヴェネツィアに避難1500年フィレンツェに帰還。
1502年、ローマでチェーザレと出会い(出た~)彼の軍事顧問となりイタリア中を廻る。
1504年~1508年の間に再びフィレンツェ。1515年フランソワ1世がミラノを占領。
1506年フランソワ1世に招かれアンボワーズ城近くの邸宅で亡くなるまで過ごす。
ロレンツォ・デ・メディチ1449年1月1日誕生~1492年4月8日没 1469年20歳でメディチ家当主とな、その前後オルシーニ家のクラリーチェと結婚。
1478年パッツィ家の陰謀 1475年あのチェーザレとご学友であるり後のローマ教皇レオ10世、ジョヴァンニが生まれる。
シクストゥス4世 1471年~1484年ローマ教皇として在位。在位中にシスティーナ礼拝堂を建設。
ジローラモ・リアリオ 1443年誕生~1488年没 という事は・・・35歳の頃、パッツィ家の陰謀に関わったという事か・・・
ロレンツォはその頃30前・・・ドラマではリアリオのほうが若く見える
このリアリオはドラマの中で重要な役割を果たしているのだよん。シクストゥス4世の甥という事に戸籍上はなっているけれど、
教皇の庶子であった事は公然の秘密だった。この時代は縁故主義で歴代教皇はその権力を固持する為、庶子を作る事は普通。
1475年前後に女傑として名をはせたカテリーナ・スフォルツァ当時11歳と結婚している・・・ドラマでは独身っぽいのにな~
パッツィ家の陰謀は失敗に終わりリアリオがフィレンツェを治めるという教皇の計画も失敗したけれど、彼は後に教皇領司令官となった。
ニッコロ(マキャベリ ) 1469年5月3日誕生~1527年6月21日没 ドラマの中でダビンチの助手になったのは10歳前後という事か
我らがチェーザレ 1475年9月19日誕生~1507年3月12日没 という事はシクストゥス4世の在位中にローマで生まれたんだね
ルクレッツア・ドナーティ 1447年誕生~1501年没 ロレンツォの愛人これは事実らしい。フィレンツェの名門に嫁ぎ夫が留守がちで、ある日ロレンツォと
出会いお互いに惹かれたと。ドラマではダビンチとも愛人関係。そしてシクストゥス4世を装っている双子の弟とリアリオに妹を殺され
本当のシクストゥス4世は投獄されるのだけれど、その娘がルクレッツアという事のがドラマの設定。
父の命と引き換えに偽教皇とリアリオからロレンツォの刺客として送られたスパイ。
な~るほど~
やはりこのドラマは史実とかなり近い描き方をしているんだね~登場人物は実在し時系列もかなり忠実なんだね
あー勉強になったわ・・・後はどうにかしてシリーズ3を早く見たいものだ。
5月19日木曜22時よりシリーズ3が日本でも始まるもちろんFOXでね。1週間に1話づつか~まどろっこしいな。