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エコ検定フォロー講座 No.10

2019-01-19 11:30:47 | ビジネス・教育学習
◇今朝も、毎日新聞の特集記事から「エコ検定」知識に関連する事項を取り上げます。
◇受動喫煙は「第5の虐待」と題する、子供への受動喫煙被害を特集しています。
◇SDGsとの参照もしながら、整理していきたいと思います。

◇ポイント①:室内の換気扇下での喫煙も、同居する子供の受動喫煙になっていた。
 ・両親が非喫煙者の場合、子供の尿に残るニコチンは1ミリリットル中1.3ナノグラムとの調査データです。
 ・ところが、父親が換気扇付近で喫煙をする場合、7.1ナノグラムと5倍以上になるとのことです。
 ・母親の場合、子供と接する時間が長いことが要因のようですが、19.3ナノグラムと約15倍。
 ・書斎、寝室、トイレ、自動車内の場合は、さらに高濃度で残留するとの調査データです。
 ・低濃度でも、長期間ニコチンが体内に入れば、子供の健康に影響がある。
 ・どこで吸っても、受動喫煙は避けられないようです。
 
◇ポイント②:国連「SDGs」の目標3「すべての人に健康と福祉を」
 ・ターゲット3.a「すべての国々において、たばこ規制枠組条約の実施を敵便強化する。」
 ・たばこ規制枠組条約は、2003年5月21日第56回世界保健総会において採択。
 ・日本は、2004年3月9日に署名,2004年6月8日に国際連合事務総長に対し受諾書を寄託。
 ・2005年2月27日に本条約は発効し,日本国内についても効力が発生しています。

◇ポイント③:たばこの煙には大気汚染の原因の一つ微小粒子状物質「PM2.5」を含む
 ・両親が非喫煙者の場合、室内の「PM2.5」値は「0」に近い。
 ・親が喫煙者の場合、許容値の数倍レベルで検出したとの結果です。
 ・「PM2.5」に関して、黄砂と共に中国から訪れる厄介な物質として認識しています。
 ・勿論、日本国内にも要因が含まれていますが、家庭の中にもあったのです。
 
◇ポイント④:「PM2.5」とは
 ・粒子状物質「PM」のうち、直径10μm以下のものが浮遊粒子状物質「SPM」
 ・それよりも小さい直径が2.5μm以下の超微粒子が「PM2.5」です。
 ・粒子が小さく、吸い込むと肺の奥まで達する可能性があり、肺がんリスク上昇と言われています。
 ・2009年の環境基準では、1年平均値15μm/㎥かつ1日平均35μm/㎥と設定されています。
 ・「PM2.5」は自動車や工場の排ガスから直接排出されているものがあります。
 ・また、SOxやNOx等のガス状物質が光やオゾンと反応して生成されるものもあります。

◇ポイント⑤:国連「SDGs」の目標11「住み続けられるまちづくりを」
 ・ターゲット11.6「2030年までに、大気質・(中略)・都市部の一人当たり環境影響を軽減する。
 ・2011年の調査で、東京都内児童公園の16%に灰皿が設置されているとのことです。
 ・これは、喫煙を容認しているのか、甘く見ているのかは定かではありません。
 ・この新聞記事では、子供の受動喫煙は子供虐待であるとの認識で、法規制を求めています。

2019年1月19日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
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