暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコ検定フォロー講座 No.12

2019-01-25 17:57:06 | ビジネス・教育学習
◇太陽光発電の2019年問題が、今朝の毎日新聞で取り上げられています。
◇「宙に浮く電力」とのタイトルで、ドローンの写真を並べてのショッキングな見出しでは?
◇そこで、「エコ検定」受験に役立つ知識の範疇で、今一度考えてみたいと思います。
◇ついでに、国連の「SDGs目標7」に、再生可能エネルギー利用促進が掲げられています。
◇SDGsの考え方の普及推進にも、一役買いたいと思っております。
◇2025年万博の2つあるサブテーマの一つが、「持続可能な経済・社会システム」ですので・・・。

◇ポイント①:最初は、太陽光発電を対象とした「余剰電力買取制度」
 ・2009年1月から、太陽光発電の余剰電力を電力会社が一定の価格で買取る制度が始まりました。
 ・一般住宅は42円/kWh、事務所や工場などは40円/kWh(2011年度)に設定されていました。
 ・買取費用は電気料金に上乗せし、全ての電力利用者が公平に負担する「全員参加型」の制度です。
 ・2012年に、現在の再生可能エネルギーを対象とするFIT(固定価格買取制度)に移行しました。
 ・法律改正で、買取価格が入札制度へと変化していますが、「全員参加型」の制度は同じです。

◇ポイント②:単位で課題事項の本質を勘違いしない事
 ・電気は、基本的に溜めることが出来ません。
 ・従って単位として「kWh(時間単位)」と「kW(総量)」の2種類があります。
 ・よく原子力発電と太陽光発電との電力量比較データがありますが、注意してみてください。
 ・いつも発電している原子力と、発電が不安定な太陽光との比較は、無理がある気がします。
 ・従って、発電して行き場のない電気を無駄に捨てない工夫と仕組みが必要になってくるのです。
 ・インフラ整備ができている、電力会社との買取制度は、適切な仕組みかもしれません。
 ・もう一つが新聞記事にもある蓄電池に溜める方法ですが、設備費が高いのが難点ですね・・・。

◇ポイント③:国際イニシアチブ「RE100」の進展に期待したい
 ・再生可能エネルギーを100%利用した事業活動をしようという試みです。
 ・「RE100」への加盟企業には、求められる目標があります。
 ・事業運営で使うエネルギーについて、遅くとも2050年までに100%再エネで調達することです。
 ・日本での参加企業は、2018年7月現在で8社。
  ⇒リコー、積水ハウス、アスクル、大和ハウス工業、ワタミ、イオン、城南信用金庫、丸井
 ・これらの企業への「ESG投資」が積極的に成されるようなバックアップも必要な気がします。
  ⇒ESG投資とは、「環境・社会・統治」の3要素で企業を評価して投資すること。
 ・EGS投資に関する設問は、今後、エコ検定の問題に良くでそうな気がします。

2019年1月25日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする