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夜間受験講座での「建築法規」前期試験考察

2018-09-26 13:20:46 | ビジネス・教育学習
◇昨日、夜間の二級建築士受験講座における建築法規の前期追試験をしました。
◇勿論、問題は事前に作成して学校に提出していますので、試験の監督と結果集計だけです。
◇ただ、結果集計だけではもったいないので、回答内容の分析から、今後の対策を考察します。

◇正答率が低い問題(正答率30%以下)は5項目あり、うち3項目に、試験の重要事項を含んでいます。
◇後期の講座での対策重点事項とする予定です。
 
 ①避難施設としての廊下幅を、令119条の表を参照して回答する問題の正答率が低い。
  ほぼ、2~3年に1回出題があり、法24条削除の改正法がらみで、重要事項としてのウェートが高くなると推察しています。
  令119条の表、令120条の階段の避難距離の問題と共に、理解の徹底の必要性を感じています。

 ②2方向避難の緩和を問う問題の正答率が低い。
  令121条1項(設置)、同2項(緩和)の問題は、毎年出題されている最重点事項のひとつ。
  この問題は、昼間の講座の学生にも最重点事項として演習を繰り返します。
  でも、悲しいことに、この問題を間違える学生は、いつも同じ学生なのです。
  対策は、とにかく、演習の繰り返ししかないと思っています。
 
 ③竪穴区画のただし書き緩和規定(令112条9項)の問題の正答率が低い。
  令24条の削除(今月改正法が施行済み)による影響は、二級と木造の場合には大きいです。
  毎年出題されていた定番の法24条を条件とした設問が無くなるのです。
  これは、防火区画の問題の構成が変わることを意味しています。
  すなわち、令112条9項(竪穴区画)の理解が、さらに重点事項として、徹底把握が必要なのです。
  一級建築士試験の場合は、法24条の小規模の木造の特殊建築物規制など、どうでもいい分野です。
  でも、二級と木造は、過去から最重点事項として、問題に絡んできていました。
  これは、毎年のように出題されていた令112条12項(異種用途区画)がなくなる事をも意味しています。
  また、令114条の界壁規定の防火性能規定化を控えて、構成が変わってくると思っています。
  学生に嫌われるくらい、演習の繰り返して理解促進を図る必要がありそうです。

◇以上簡単ですが、追試の結果分析からの、後期の対策の考察(四方山話)です。
◇一般的な傾向としてですが、成績の悪い学生は、単体規定(特に防火・避難規定)が弱いです。
◇原因は、法令集を開いて、照合することの癖付けが無いことだと思っています。
◇成績のいい学生と、成績の悪い学生は、法令集の劣化度で、ほぼ判断できます。
◇インデックスの張り具合に拘る指導をしているのを見かけますが、ごまかされてはだめです。

2018年9月26日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士・建築基準適合判定資格者」

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