ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 価格:¥ 1,995(税込) 発売日:2006-05-08 |
日本訳本の副題は、「新しいことを考え出す人の時代 - 富を約束する6つの感性の磨き方」。訳者は、あの大前研一氏である。
本書はアメリカでは、発売と同時にビジネス部門で評判になっているらしく、第三の波としてアルビン・トフラーが紹介した「情報化社会」の次に来る「第四の波」として、ビジネスパーソン必読の新しい生き方を紹介している。
著者のダニエル・ピンク氏は、前著「フリーエージェント社会の到来」でも、新しい働き方(フリーエージェント)の時代の到来を予言しており、私も個人的にはまったく賛同でき、かつ今後のビジネスマン人生において、ぜひとも実践してみたいと思っている考え方でもある。
また、同書では、「新しいことを考え出す人」になるために、「デザイン」「物語」「全体の調和」「共感」「遊び心」「生きがい」の「6つの感性」を磨くべきだと提言しているが、そのこと自体にはまったく違和感なく賛同できるが、その6つの感性についての本書での論述には、若干物足りなさも感じた。
むしろ、われわれ日本人の方が、これらの感性をより深く持ちうる遺伝的な素質があるのではないかとさえ感じた。
いずれにしても、新しいことに挑戦したいビジネスパーソンは、一度目を通しても損はしない書籍であろう。