FESCO成長の軌跡(4)
オンサイト事業においても、その事業内容が時と共に徐々に進化していった。
最初は、重油を燃料としたディーゼルエンジン・コージェネレーションシステムが中心であったが、CO2削減意識が高まると同時に、ガスエンジンのような天然ガスを燃料としたコージェネにシフトしていった。
さらに、原動機にエンジンやタービンを使うのではなく、燃料電池を用いたオンサイト事業も手がけることとなった。
その最初の事例が、エプソン伊那工場(現、エプソントヨコム)における溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)250KWを2基導入したものがある。この燃料電池の供給は、商社の丸紅経由で調達したものであり、米国のフューエルセルエナジー社(FC社)が製造したものである。
いろいろと初期設定やその後のメンテナンスでは、かなり苦労したが、顧客の寛大なるご理解とご協力も得ながら、なんとか事業として今も継続している。
「グリーンオンサイト」
こう命名した燃料電池を用いたオンサイト事業を一気に拡大しようと努力したが、当該の燃料電池がまだまだ高価であり、安定性に欠ける面も若干あることなどから、なかなか思うように普及しなかった。時期尚早だったのであろう。
それから早4年以上経過しており、そろそろ再チャレンジの時かもしれないと思っている。
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