もうすでに2週間前のことになってしまったが、生まれて初めて、インドネシア・ジャカルタを訪れた。
現地5日ほどの短い期間であったが、エネルギー関連の新しいビジネスチャンスを探るという命題の下に、充実した経験ができた。
今回は現地のエネルギー関連企業のみならず、顧客候補となりうるインドネシアへの進出企業が立地する工業団地などにも訪問することができた。
経済発展のスピードに電力供給体制のみならず、ほとんどのインフラ整備が追いついていないという典型的な開発途上国であった。
ちょっと郊外に出れば、ちょうど私が生まれた1950から60年年代の高度成長前の日本と同じような風景も見られた。
一方、ジャカルタ市内では、一見、大都会の様相を呈してはいるものの、こちらも住みやすい都市には、まだまだ遠い。こちらも30年から40年前の東京・大阪だと思えば、さもありなん。
最近の若者が総じて海外に出たがらないと言われるが、確かに今の日本の都市も田舎も、世界に類のない快適で、清潔で、美しいところであるので、その気持ちになるのも分からないでもないか。
ただビジネスという視点から言えば、われわれが経験したさまざまなことが、高く「売れる」と思うので、積極的に出て行かないとそれこそ「宝の持ち腐れ」になりかねない。
十分に儲けながら、途上国の人々も幸せにする。
この両立は、決して難しくはない。むしろ、そこへ飛び込むちょっとした勇気とそれを支える使命感が重要なのかもしれない。
日本人よ!特に若者よ!おじさんと一緒に立ち上がろうではないか!
こういう仕事に残りの人生を賭けてもいいかもしれない。いつもながら、祖国を離れると心が解放される自分を感じた次第である。
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