食の健康保険商モリエ米店

お客様とのコミュニケーションの場として開設しました。

昔を振り返るのもおもしろいもんです。

2011年11月13日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ
「こんなもんが出てきたから、あんたに見せよう と思って、持ってきたよ」

 先月の秋祭りの記事を読まれたお得意様が、
右の控え帖を持ってきてくれました。

 大正5年とありますので、100年前のことです。

奥様のご実家がその年の大統を引き受けたときの
記録と買い物帳です。

今なら簡便な仕出しや、
料理屋で済ますような飲食の用意も、
当時は地元の有志が係りを決めて、
各々調達していた様子がわかります。

 当日の神官の賄いもメニューが決められていたようで、
かまぼこ、昆布、松茸の椀物の他、焼き魚は「たなご」だったようですし、
ちゃんとお酒の用意も怠りなく、
また、別ページには、座布団と煙草盆を忘れないようにと記されてます。

喫煙者万々歳の時代ですねぇ。

下の写真を見ると、
堂破りは寿司と松茸豆腐汁と、醤油豆とあります。

さすが讃岐の祭です。

酒も5升と鉄砲和え、煮付け魚も出していたようです。

 おもしろいのは、総経費が44円77銭かかり、
4円77銭が不足したそうです。

大正5年のお米の価格が1俵5円50銭だったことから考えると、
今の価格で12・3万円程度の打ち上げだったようです。

お客の人数から考えると、わりと質素だったのかもしれませんね。

 生活感の溢れた資料は、ホント面白いとあらためて感じた次第です。

コメント
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