
実はこのイラストは未使用でした。
多分、原稿の仕上がりが遅くて、時期を逃してしまい
掲載されることもなく数年が過ぎてしまったんでしょうね。
危うく、今年も掲載出来ずに秋になるところでした。
月遅れの盆のお飾り。
かろうじて小学校の頃に母親の実家(長炭)で夏休みになると、
仏間の縁側でスイカやマクワウリや茄子を並べてなんかしたような記憶はあるけど、
我が家での行事の記憶が全くないんです。
毎年、お寺のお坊さんが来て、
いつもより花や御供が多めの仏壇の前で、
何やら理解不能な言葉を唱えていたのは覚えているんですけどねえ。
私の目当ては、御供一直線。
いつ下げてくれるのか、
出来れば兄や姉のいない時がいいなぁなどと足が痺れるのも忘れて桃や葡萄を見つめていたものです。
時は流れ、正式な作法も知らぬまま盆を迎え、
汗を拭いながら彼岸を待ち、
また同じような一年が過ぎていきます。
今年は仕事の都合で子供たちは帰ってこれないそうです。
我が子の代にはお盆も御彼岸も法事も無縁のものになるのかも・・・
面倒くさい年中行事も、
それはそれで懐かしく思ってくれれば、ま、いいってことにしましょ。