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法話 悲しみを乗り越えて その4

人は 生れて来て 死に行く。

出会いがあり 別れがある。

このあたりまえの事実を 
心の中で よくよく想ってみましょう。



皆様ご自身の今の悲しみ、寂しさ、つらさ、怒りさえも
すべて 一度 認めてしまってみてください。



お釈迦様のお救いは、
すべて 超能力や呪いによるものでは ありません。



それは、人々の心に優しく語りかけ、
その人が忘れてしまっていた事、
気が付かなかった事を
教えてくれているだけなのです。



苦悩は その人自身のものであり、
だから それを克服できるのは その人自身しか いないのです。





お釈迦様は、人生の真理を客観的に 四つに分類しました。

すなわち、

1) 人生は苦であるという認識をもつ事。

2) その苦は、私たちの心の囚われ、煩悩に原因があって 
   生れて来るという事。

3) それらの苦の原因を知って 煩悩をなくす事ができれば、
   心の平安を得られ、幸せな毎日が送れるという事。

4) そのためには、八つの正しい行いを心掛けるという事。
   
   八つの正しい行いとは、

   ① 正しい物の見方
   ② 正しい自分の意思
   ③ 正しい言葉
   ④ 正しい行動
   ⑤ 正しい生活
   ⑥ 正しい努力
   ⑦ 正しい意識
   ⑧ 正しい精神統一

   です。



ここでちょっと気をつけていただきたのは、
八つの正しい行いは みな正しくなければいけない
という事です。



たとえば、正しくない努力は無駄なのであり、
従って、正しくない気持ちで臨まれた法事も、
彼岸の故人を悲しませるだけで 
何の意味も持たなくなってしまうのです。





〇〇ちゃんが もうこの世にいないという事は、
残念ですが、現実です。

ただ、悲しんでばかりいても、
遠い彼方の、或いは 皆様のご記憶の中の〇〇ちゃんは、
決して喜んでくれません。



今日から 皆さんにできる事、
それは、〇〇ちゃんの、あの純粋な笑顔を忘れない事。

そして その笑顔に接した時、
知らず知らずのうちに 皆さんが抱いた優しい心根を
いつも持ち続ける事ではないかと思います。



〇〇ちゃんをお供養する事とは、
〇〇ちゃんをいつも思い出して涙を流す事ではなく、

〇〇ちゃんを 皆さんの心の中で生かし続け、
心の中の〇〇ちゃんに 皆さん自身が助けられ、
幸せにしてもらう事だと思います。



今日は、ここまで!


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