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お葬式とご法事 その9

2.霊魂の処理 (宗教的)

これは、いわゆる宗教儀礼としてのお葬式です。

さまざまな儀礼を駆使して 亡くなった人の霊魂
天国に送ってあげる事。

これは、資料の  から  にかけての事です。 

今日はお話できなくて残念。

すみません。

そして、この事は、 の 死を認識し、
哀惜・愛情、 恐怖・不安 を整理し、克服し、
自分自身にけじめをつける
という、
むしろ
見送る側の心理的な の安定に直結するものなんです。



よく、お葬式の場で 悲しくて泣いている遺族に対して、
「いつまで泣いているの。
 しっかりしなさい。
 じゃないと亡くなった誰それさんが
 安心して天国へ行けないでしょ。」
などと、親戚や友人たちが励ます姿を見かけます。

見ているこちらも悲しくなってきます。

でも、
大切な人の死を受け入れ、
自分自身の気持ちを整理し
けじめをつける事は 
大変な事です。

短期間にはとても無理です。

そこで、百ヶ日忌という法事がありますが、
この法事を卒哭忌とも言います。

卒業の卒、泣くという意味の哭、忌日の忌、
泣き終える日という意味です。

逆に言うと
大切な人が亡くなってから、百日間は 泣いていいんです。

大好きだった人との別れは悲しい、
たくさん涙を流していいんです。



私は三回忌まで悲しんでいいと思っています。

故人が亡くなってから丸二年目の三回忌は
10回目の法事です。

導いてくれる本尊様は阿弥陀如来。

阿弥陀経には

極楽の青い蓮の花は 青く輝いている、
 黄色い蓮の名は 黄色に輝いている、
 赤い蓮の花は 赤く輝いている、
 白い蓮の花は 白に輝いている。

 だから あなたも あなた色に輝きなさい。

 亡くなったあなたの大切な人は
 いつでも極楽から あなたを見守ってくれているから 
 安心していてね。

 悲しみを乗り越えて、
 さあ、立ち上がり 歩き始めましょう


という教えが書かれています。

仏教って、なんてやさしいんでしょう。






こんなお話もあります。

アルゼンチンのお葬式は とても賑やかです。

笛太鼓をガンガン鳴らした葬列が
お墓への道を進んでいきます。

子どもが死んでしまった時のお葬式では、
親は絶対泣いてはいけない決まりがあります。

にぎやかな葬列の中で、
お父さんとお母さんは 必死で涙をこらえています。

どうして泣いちゃいけないの?

子どもは 亡くなると 天使になって
天国へ飛んで行くんだそうです。

親の涙で、天使の羽が濡れて、
可愛い子どもが飛べなくなって
天国へ行けなくなってしまってはいけないから、
お父さんとお母さんは 
必死で涙をこらえているんです。

人間て、なんてやさしいんでしょう。






今日は、ここまで!

まだまだ続きます!


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