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仏名会 その9

知恩院の納骨仏名会は、十二月二日~四日 阿弥陀堂で修され、
その年に納骨された亡霊の冥福と 
越年招福を祈る家族連れの参拝でにぎわう。

今は期日に隔てがあるが、
知恩院仏名会は もと二十一日より三日間で、
十九日の一山煤払いと、
二十日 御影堂安置 法然上人像の塵落としである、
御身拭式(おみぬぐいしき)と
一連の行事であった。
 
道場と 祖師と 衆生の身心を清め、
一年の御恩に感謝し、
新年の修正会で 社会の平安と信者の幸福を祈るわけである。



奈良 長谷寺の仏名会は 一月八日~十日で、
信者が裸参りをする裸祭りである。

これは 年越しの祓いである禊の要素を含んでいる事を
意味するという。



この外、現在でも
京都 清水寺(十二月一日~三日)、
大津石山寺(十二月六日~八日)、
東大寺二月堂(十二月十四日)、
金峯山寺蔵王堂(十二月十四日~十六日)、
奈良 矢田寺(十二月九日)
などで 仏名会の法会が行われている。



歳末行事には 懺悔 や 払い に関わるものが多い。

身心を清浄にして 新しい年を迎えようというのである。

煤払い(祓い)、禅宗別時念仏、知恩院御身拭式などと同義の中に
仏名会も位置付けされるであろう。





今日は、ここまで!


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