JR北海道の特急には「スーパー」が付くものが多いですが、これは振り子式特急用車両の281系や283系そして261系の登場と同時に登場してきました。
その後、785系や789系電車の登場時にも「スーパー」が冠として付けられました。
たとえば、函館・札幌間の所要時間が、183系の北斗の頃は3時間半程度だったものが、最速のスーパー北斗では3時間丁度となり、まさに「スーパー」の名にふさわしい特急列車の登場だと驚いたものです。
ところが、昨年の脱線事故や車両炎上事故の検証の中で、保線の問題と共に無理な車両運用についての指摘がされ、昨年11月に特急列車は10~20キロkm/hのスピードダウンと運行便の削減が行われました。
結果として、北海道内の主要都市を結ぶすべての特急列車の所要時間の増加という形での影響が現われました。
さして、さらなる対策?が今年の8月30日になされ、特急のみならず新千歳空港と札幌を結ぶ快速電車の減速も行われました。ただ、短距離なので影響は限られました。
さて、今回の大きな問題は、261系の空気圧式の車体傾斜装置の動作停止をというものです。
これによって、曲線通過時の速度が大幅に低下し、山岳地帯を通過するが故に曲線区間が多い石勝線で帯広と札幌間を結ぶ「スーパーとかち」は、所要時間が平均2時間45分と、それまでと比較すると10分ほど増加しました。これは最高速度抑制に伴う影響以上に大きいものでした。
結果的に、以前運行されていたキハ183系による「とかち」の2時間50分と大差ないほどに差が縮まってしまいました。
ただ、同じ261系を使用する「スーパー宗谷」は元来が車体傾斜を使う区間が短く、その影響は限られていますし、すでに使用を停止していたとも聞きます。
それに旧「宗谷」と比べれば、まだ「スーパー」でしょう。ただし、後述するように将来、「サロベツ」が261化されれば、「サロベツ」との差別化は難しくなり、状況は変わるかもしれません。「宗谷」には「スーパー」を付けて「新サロベツ」にはつけないということは矛盾があります。
さて、今後、10年以上かけて、増備完了時には陳腐化してしまうのが明らかな261系が160両も増備されるとされていますが、一部報道によるとコストダウンのために車体傾斜装置を装備していない可能性が高いといわれています。
要するに何年か後、281や283が消えた後に北海道を走るのは、183系が少し加速が良くなっただけの261系だけになってしまうと言うことです。
今後、各路線の線形が改善されることは有り得ませんから、新幹線が走る函館方面は別として道北・道東をつなぐ特急列車は現在よりも速度が落ちて、利用者へのサービス低下が約束されたといえるのです。
このような中で、いまさら「スーパー」などという子供だまし、虚仮威し的な名称は存在価値がないと考えます。
結論として、当面は現在の「スーパーとかち」を「とかち」とすることを提案したいと思います。
他の特急も、随時、北斗・おおぞら・宗谷・カムイと名称変更していくべきでしょう。
いくら「スーパー」とネーミングをしても虚しく響くのが、今のJR北海道の鉄道なのではないでしょうか。
同じ車両を使っていながら片や「スーパーカムイ」で片や「すずらん」というのも奇異なものです。
最後にしつこく一言、新型特急(285)の開発は国と東日本の横槍と、現経営陣の石橋を叩き過ぎて壊してしてしまうような布陣ではやむを得ないでしょう。
でも261系が160両というのは20.30年後に183系問題の再来ということになりませんか。
現状維持で冒険が嫌いなタイプの国鉄官僚出身者は、いずれ消えるでしょう。その時、せっかく開発したMAハイブリッドと車体傾斜装置を搭載した新型車両の開発をぜひとも再開して欲しいものです。
その後、785系や789系電車の登場時にも「スーパー」が冠として付けられました。
たとえば、函館・札幌間の所要時間が、183系の北斗の頃は3時間半程度だったものが、最速のスーパー北斗では3時間丁度となり、まさに「スーパー」の名にふさわしい特急列車の登場だと驚いたものです。
ところが、昨年の脱線事故や車両炎上事故の検証の中で、保線の問題と共に無理な車両運用についての指摘がされ、昨年11月に特急列車は10~20キロkm/hのスピードダウンと運行便の削減が行われました。
結果として、北海道内の主要都市を結ぶすべての特急列車の所要時間の増加という形での影響が現われました。
さして、さらなる対策?が今年の8月30日になされ、特急のみならず新千歳空港と札幌を結ぶ快速電車の減速も行われました。ただ、短距離なので影響は限られました。
さて、今回の大きな問題は、261系の空気圧式の車体傾斜装置の動作停止をというものです。
これによって、曲線通過時の速度が大幅に低下し、山岳地帯を通過するが故に曲線区間が多い石勝線で帯広と札幌間を結ぶ「スーパーとかち」は、所要時間が平均2時間45分と、それまでと比較すると10分ほど増加しました。これは最高速度抑制に伴う影響以上に大きいものでした。
結果的に、以前運行されていたキハ183系による「とかち」の2時間50分と大差ないほどに差が縮まってしまいました。
ただ、同じ261系を使用する「スーパー宗谷」は元来が車体傾斜を使う区間が短く、その影響は限られていますし、すでに使用を停止していたとも聞きます。
それに旧「宗谷」と比べれば、まだ「スーパー」でしょう。ただし、後述するように将来、「サロベツ」が261化されれば、「サロベツ」との差別化は難しくなり、状況は変わるかもしれません。「宗谷」には「スーパー」を付けて「新サロベツ」にはつけないということは矛盾があります。
さて、今後、10年以上かけて、増備完了時には陳腐化してしまうのが明らかな261系が160両も増備されるとされていますが、一部報道によるとコストダウンのために車体傾斜装置を装備していない可能性が高いといわれています。
要するに何年か後、281や283が消えた後に北海道を走るのは、183系が少し加速が良くなっただけの261系だけになってしまうと言うことです。
今後、各路線の線形が改善されることは有り得ませんから、新幹線が走る函館方面は別として道北・道東をつなぐ特急列車は現在よりも速度が落ちて、利用者へのサービス低下が約束されたといえるのです。
このような中で、いまさら「スーパー」などという子供だまし、虚仮威し的な名称は存在価値がないと考えます。
結論として、当面は現在の「スーパーとかち」を「とかち」とすることを提案したいと思います。
他の特急も、随時、北斗・おおぞら・宗谷・カムイと名称変更していくべきでしょう。
いくら「スーパー」とネーミングをしても虚しく響くのが、今のJR北海道の鉄道なのではないでしょうか。
同じ車両を使っていながら片や「スーパーカムイ」で片や「すずらん」というのも奇異なものです。
最後にしつこく一言、新型特急(285)の開発は国と東日本の横槍と、現経営陣の石橋を叩き過ぎて壊してしてしまうような布陣ではやむを得ないでしょう。
でも261系が160両というのは20.30年後に183系問題の再来ということになりませんか。
現状維持で冒険が嫌いなタイプの国鉄官僚出身者は、いずれ消えるでしょう。その時、せっかく開発したMAハイブリッドと車体傾斜装置を搭載した新型車両の開発をぜひとも再開して欲しいものです。