注釈・・・2016年10月22日の新聞報道で廃線がほぼ確実との情報が入りました。
さらに、2016年12月にはJR北海道が廃線の意思を固めたと報道されました。鵡川以南は復旧することなく、このまま鉄道は消えることとなるようです
昨冬の波浪による護岸の決壊で、鵡川以南が運休してバス代行になっている日高本線の被害は、先般の台風17号により別の箇所も路盤が流出するなどして惨憺たる状況になってしまった。
これで当初の災害の復旧のためにJR北が見込んだ26億円の復旧費用より増加することは明らかであろう。
この26億円を要するという復旧工事関してJR北は、工事用道路の建設などの準備工事の費用の1億円は支出できても、これ以上は一切負担できないとしている。
これに対しては北海道と国が合わせて半額を補助して、残りは自治体が負担するというスキームが提案されているようだ。
これは東北の震災時に適用された手法だ。
しかし復旧工事は応急的なものとして費用と期間を抑え、費用はJRが全て負担すべきだと主張する地元自治体との話し合いは進展していない。
赤字もしくは利益がほとんど見込めない整備新幹線に目を奪われ、北海道全体の交通体系への明確なビジョンのない道庁・知事の無策ぶりも目に余る。
多選批判の中で、関係首長の支援で当選した知事には、負担をあくまで拒む地元自治体を説き伏せられないのだろうか。知事のリーダーシップの欠如は明白である。
台風被害で、JRの1億円にも及ぶ準備工事は無駄になり、廃線がいよいよ現実味を帯びてきた。
これで、ほんとうに良いのか。早急に話し合いを持ち、
もし、自治体が一定の負担を受け入れて工事が始まっていたら状況は変わっていたのに。
もう、「もし、たら、れば」は虚しい段階までに至ってしまったのか。
延長150キロの長大路線ながら、輸送密度は300人を少し下回る程度、根室線の滝川・新得間と同程度の不採算路線。札幌近郊路路線の150分の1という数字だ。
人口75,000人、世帯数35,000世帯の広大な過疎地を整備の進んだ国道が走り、さらに浦河まで日高自動車道(事実上の高速道路)の建設が進む。
沿線の産業を見る限りは貨物列車も必要としない、日高には鉄道はすでに不要となっているとも受け取れる。
通学の高校生と通院の高齢者を除いては、地元住民からの鉄道存続への熱い思いは全く伝わってこない。
積雪も少なく、一家に数台の自家用車を抱える家庭も多いと思われる地域では、わざわざ鉄路を舗装整備しなおしてのBRTも不要と考える。
軌道を舗装し直してバスを走らせるわけで、投資効果が低すぎるし、高波が「所定」の箇所をバスが走るわけには行かない。結局は国道を走る箇所が多くなり、BRTの定時性のメリットも失われてしまう。
結局は比較的利用の多い、苫小牧・鵡川間を残しての廃線もやむを得ないと考える。
静内・浦河・様似を中心とした高校生の通学には、早朝から比較的遅い時間帯までスクールバスをこまめに走らせればよいだろう。
それでも、若者は日高から出て行くだろうが・・・・。
無風選挙が続く土地柄からしても、鉄道のあるなしに関わらず、ここは衰退する地域なのだ。
ジオパークの指定で、静かに盛り上がってはいるが、鉄道を使って観光客を誘致しようという話しも出ていないようだ、鉄道があれば、ないよりは便利だろうという程度の意識なのかもしれない。
さらに、2016年12月にはJR北海道が廃線の意思を固めたと報道されました。鵡川以南は復旧することなく、このまま鉄道は消えることとなるようです
昨冬の波浪による護岸の決壊で、鵡川以南が運休してバス代行になっている日高本線の被害は、先般の台風17号により別の箇所も路盤が流出するなどして惨憺たる状況になってしまった。
これで当初の災害の復旧のためにJR北が見込んだ26億円の復旧費用より増加することは明らかであろう。
この26億円を要するという復旧工事関してJR北は、工事用道路の建設などの準備工事の費用の1億円は支出できても、これ以上は一切負担できないとしている。
これに対しては北海道と国が合わせて半額を補助して、残りは自治体が負担するというスキームが提案されているようだ。
これは東北の震災時に適用された手法だ。
しかし復旧工事は応急的なものとして費用と期間を抑え、費用はJRが全て負担すべきだと主張する地元自治体との話し合いは進展していない。
赤字もしくは利益がほとんど見込めない整備新幹線に目を奪われ、北海道全体の交通体系への明確なビジョンのない道庁・知事の無策ぶりも目に余る。
多選批判の中で、関係首長の支援で当選した知事には、負担をあくまで拒む地元自治体を説き伏せられないのだろうか。知事のリーダーシップの欠如は明白である。
台風被害で、JRの1億円にも及ぶ準備工事は無駄になり、廃線がいよいよ現実味を帯びてきた。
これで、ほんとうに良いのか。早急に話し合いを持ち、
もし、自治体が一定の負担を受け入れて工事が始まっていたら状況は変わっていたのに。
もう、「もし、たら、れば」は虚しい段階までに至ってしまったのか。
延長150キロの長大路線ながら、輸送密度は300人を少し下回る程度、根室線の滝川・新得間と同程度の不採算路線。札幌近郊路路線の150分の1という数字だ。
人口75,000人、世帯数35,000世帯の広大な過疎地を整備の進んだ国道が走り、さらに浦河まで日高自動車道(事実上の高速道路)の建設が進む。
沿線の産業を見る限りは貨物列車も必要としない、日高には鉄道はすでに不要となっているとも受け取れる。
通学の高校生と通院の高齢者を除いては、地元住民からの鉄道存続への熱い思いは全く伝わってこない。
積雪も少なく、一家に数台の自家用車を抱える家庭も多いと思われる地域では、わざわざ鉄路を舗装整備しなおしてのBRTも不要と考える。
軌道を舗装し直してバスを走らせるわけで、投資効果が低すぎるし、高波が「所定」の箇所をバスが走るわけには行かない。結局は国道を走る箇所が多くなり、BRTの定時性のメリットも失われてしまう。
結局は比較的利用の多い、苫小牧・鵡川間を残しての廃線もやむを得ないと考える。
静内・浦河・様似を中心とした高校生の通学には、早朝から比較的遅い時間帯までスクールバスをこまめに走らせればよいだろう。
それでも、若者は日高から出て行くだろうが・・・・。
無風選挙が続く土地柄からしても、鉄道のあるなしに関わらず、ここは衰退する地域なのだ。
ジオパークの指定で、静かに盛り上がってはいるが、鉄道を使って観光客を誘致しようという話しも出ていないようだ、鉄道があれば、ないよりは便利だろうという程度の意識なのかもしれない。