北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

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JR北海道の廃線と廃駅

2015年07月20日 | うんちく・小ネタ
7月の初旬、第三者委員により構成されたJR北海道再生推進委員会が、JR北海道に対して提言書をまとめ、提出した。これとほぼ同じタイミングで報じられたのが、5月頃JR北海道の担当者が秩父別町を訪れて留萌線廃線の手順を伝えていたということ。
時期としては提言がなされる以前のことだが、その後、提言の中に廃線はあくまでも慎重にとされていることが分かったためなのか、同社は廃線を検討したこと自体を、いまさらになって否定している。
子供のような姿勢だ。
秩父別町の職員が報道機関に虚偽を伝えるわけもなく、廃線の打診をしたのは事実であろう。

さらに同社は新幹線札幌延伸時の発着ホームを現在の札幌駅内ではなく、東側か西側に配置したいと言い出した。この場合、バス、地下鉄、在来線への乗り換えが不便になるのは当然。さらに札幌市の都市計画にも大きな影響を与える。札幌駅以外なら札幌市と北海道が費用を負担してくれるとの胸算用だろうか。
さらに、重ねるように、同社は石北線を中心に4ヶ所の駅の廃止や無人化までも言い出し、自治体に通告した。
とにかく全てが唐突としか受け取れないことばかりなのだ。
この一連の話は、同社がいかに自治体を軽んじているか、さらに利用者を軽視しているかを表した出来事だと言える。利用者軽視は一連の問題の検証の中であきらかにされ、反省していることなのではないのか。

今の同社は、「全てを新幹線のために」が合言葉のようだが、札幌駅問題は、札幌延伸はあり得ないと考えていたからではないのか。
新幹線に要員が割かれ夏の臨時列車を走らせることが出来ないなどということも、今になって分かった話ではないだろうに、全てがちぐはぐ、唐突、計画性皆無と言った有様。
東海を除く新幹線運営JR各社は正直なところ、整備新幹線に手を焼いているとのことだ。
要するに儲からないのだ。
整備新幹線の仕組みが政治的なもので、赤字が当たり前となっている。
例えば、北海道新幹線が札幌まで開通した後、現在、白鳥・北斗・寝台特急が稼いでいる利益は全て消え去る。
その上、新幹線が産み出す利益は全て線路利用料に消えていく。整備新幹線の仕組みがそうなっている。新幹線札幌駅問題はJR北が本音では新幹線やりたくないから出てくる話。
くどいですが、まさか本当に札幌駅に来るなんて思ってなかったと言いたいのだろうね。

まあ、とにかく同社が自治体を敵に回しても再生がうまくいくと考えているなら、それは間違いだ。
自治体は利用者で構成されているのだから。

最後に一言、駅などで車両の写真を撮ろうとすると、顔を隠したり運転席から消えたりする乗務員が目立つようになったのはなぜか。自分の仕事に自信がなくなっているかと心配になる。

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