伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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ジャコシカ150

2020-07-05 17:03:29 | ジャコシカ・・・小説

「ないね」

 

 「高志さんが羆のお食事になる話し・・・」

 

 「高志さんなら食べでがあると思うがら、その間に私達が逃げられると言ったことでしょう」

 

 あやが急に楽し気に言って笑った。

 

 「そんなこと言われたなあ、そのことかい」

 

 「ええ、ひどいこと言いました。馬鹿なこと、私考えもなしに馬鹿なこと言ってしまう悪い癖が

 

あるの。だからいつも姉さんと喧嘩になるし、お母さんやお父さんに叱られるのよ。後悔ばっかり

 

してるの」

 

 「驚いたね。反省するのは悪いことではないけれど、冗談で言ったことまで反省したり謝ってい

 

たら切りがない。

 

 謝られた方だって驚くよ。いや待てよ、あれは冗談ではなかったんだ、なんて余計な心配をして

 

しまう。

 

 で、本心だったの」

 

 「違います、違います。そんなこと意地悪なんだから」

 

 「いやあこれで羆さんには二度楽しませて貰いました。それに千恵さんが心根の優しい娘なんだ

 

って良く分かった」

 

 「ええ、私も新発見だわ」

 

 あやはすっかり楽しそうだ。

 

 「馬鹿にしているでしょう二人して。でも仕方ないわ、実際そうなんだから」

 

 「馬鹿になんてするものですか、私千恵ちゃんとは気が合いそう。殆んど好きになっているわ」

 

 「と言うことで反省会は終わり」

 


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