〈水毒とは〉
夏のこの季節、朝目覚めた時に、手足末端やまぶたのむくみに伴う、頭重感・頭痛・めまい感・食欲不振・吐き気・気分の悪さ・身体のダルさ、を感じた人はいませんか。
東洋医学ではこのような症状がある時の原因として “水毒” というのを念頭にいれ、治療を進めることがあります。
この季節に水毒になる原因として多いのは、普段から、あるいは前夜に冷房の効いた場所で多量に水分を摂取している場合です。
また、水分を過剰に摂取していなくても冷房の効いた場所で一日の大半を過ごしている人も発症しやすいのです。いわゆる“クーラー病”(水毒以外にも原因はあります)ってやつですね。
冷房の効いた場所で多量の水分を摂取していたり、汗をかくのが少ないと水分の代謝がうまくいかず、体内に必要以上に水分が滞ってしまい、これが原因で発症することがあります。
ですから、まずは運動や入浴で軽く汗をかくことで症状が軽減することがあります。
改善には『適切な水分補給と排泄を促し、水分代謝を整える』ことが大切になります。
鍼灸治療では、この滞ってしまった水分を循環させ、水分代謝を整えていくことが目的となります。
もちろん、原因が水毒だけによるおのとは限りません。
同じような症状でも原因が違うことがあるので、気になる方はご相談下さい。