とんでもない歩きだった。
先ず、先月25日に満開・数十年振りの盛況というネット情報が全くのガセ。
途中で遭ったガイド講習中の講師によるとこの数年不作で今年も駄目だと。
途中で追抜いた団体に直ぐ追いつかれて変だなあと思ったがガイドの講習とは納得。
先日の塔ノ岳の時もネットで小屋近くのシロヤシオが真っ盛りとかあったのもガセだった。
意図的にガセ情報を流して楽しんでるのがいるらしい。
実は行きの電車の中で伊豆市の観光情報で、25日で終わりで来年に期待とあったから駄目だとは思ったんだがそれ以上だった。
ネットでの花のガセ情報は数年前の裾合平のチングルマで経験してたのに学習能力ゼロ。
それでも歩く楽しみがあるから良いんだが、ネット情報は発信源が信用できる公的機関か山友の山岳さんみたいな人のじゃないと駄目だな。
大雪歩きの時は旭岳と層雲峡のビジターセンターに問い合わせてから行く事にする。
さて、そのシャクナゲは来年も駄目かもだが、秋の花芽の付き具合で分かるだろうから紅葉時に歩く手だな。
万ニ郎・万三郎の周遊はドツボ(後で書く)だから縦走の一手だが、八丁池のトイレが故障で使用不能中なのが直ってないと困る。
三島から修善寺まで電車、その後バスで天城峠まで移動して歩けば丁度いい時間に八丁池に着くだろう。
朝5:30の電車に乗り伊東駅7:55分のゴルフ場行きバスの始発に乗れると言うのが嬉しい。
バスの乗客は行きも帰りもたったの3人だったが、1020円の運賃でも赤字だろうが補助金が出てるんだろう。
そのゴルフ場にはハイカー用の無料駐車場があり、トイレ横には靴の泥落とし場まであった。
トイレに行った事が無かったからなあ、しかし太っ腹なホテルだなあと思ったが管理は市がやってるんだよな。
土曜日と言うのに閑散としてたが遠方の三重ナンバーもいた。
さてそのコースだが万二郎までは楽勝だがその後は普通の登りだ。
途中で「石楠立」(はなだて)と言う処が出てくるがちょっと読めまい。
大分に「安心院」(あじむ)と言う町があるがこれもちょっと無理だろう。
万三郎の頂上には登り途中で抜かれたガイドグループがいたので素通りして、少し先の場所で小休止。昼は万二郎の頂上で済ませていた。
その後の下りからがとんでもないコースで、24年前に城ヶ崎海岸の会社の保養所を利用して家族と歩いた時とは様変わりしてた。
その時は婆さま(71歳)長男(9歳)次男(4歳)がいたんだから普通に歩ける道だった筈だ。
ところが今回は歩き難い下りをこなした後で始まるトラバースでヒヤリハット2回をやったんだから難易度が解るだろう。
ちなみに下りの最後の方で最初のヒヤリをやってたが、後の2回の方が大怪我になってたろう。
この山域は年間降水量が多いから高度の割に谷が深く、道もガラ場を何度も超えるので辛いし危険。
2年前の台風19号で痛め付けられたとかで、戸田峠から天城峠の縦走路では崩落箇所が数カ所あるらしい。
24年でこれ程難しいコースになってるなんて予想もしてなかったから驚いたし体力的にもダメージ大きかった。
しかし、こんな辛い歩きも林相の楽しさ・美しさで十分お釣りが来たから満足したんだ。
とにかく低山なのにブナ・ヒメシャラ・アセビの大木がある中にところどころにシャクナゲやツツジが絡むんだから素晴らしい。
特にブナのデカさと元気の良さは関東では特筆物だと思う。
こんな山に日帰りできるんだし神奈川からのハイカーがもっといても良さそうな物だが、さすがにシャクナゲ時期を過ぎたからかな?
俺はセッセと言っても春と秋の2回だけだが毎年通う事に決めた。
登山口から万三郎頂上まで
登山口すぐのすっかり苔に埋まった堰堤
四辻の少し先のリョウブの大木
万二郎頂上の真っ盛りの山ツツジ
万三郎への下りでの旬その物の一本
万三郎への道にヒメシャラの門
オオイタヤメイゲツの大木
花芽じゃなさそうだがなあ
このガイドグループの講師に色々と訊いた
八丁池分岐からゴルフ場まで
歩き辛い下りが続いて
やっと下らないで済むと思ったが甘かった
蔦3本絡んでも元気なブナ
見事な大木だ
巨岩をスッポリ飲み込んだタブ?
こんな歩き難いのの連続
巨木が次々に出て来て驚く
ヒメシャラも綺麗だし
道とは思えない悪路は続き
このヒメシャラ群を見て
やっと気楽に歩ける道になった
下りよりも降りついてからのトラバースの方が遥かに辛いんだからなあ。
初心者が単独で歩くのは止めた方が無難だろうな。
しかし、林相の素晴らしさは特筆物なんだから是非歩いてみるべし。