大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

空木岳の登り方

2010年07月31日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
空木は駒ヶ根からと千畳敷からの二度登ったがどちらも大変だった。

最初の駒ヶ根からは初日に池山小屋(建て替え前のボロ小屋)に寝て頂上を踏んだが、
直前の空木平からの登りでまったく足が上がらなかった。

小屋から1時間程度なのに倍の2時間近くももかかってしまったのだ。
空木平の避難小屋で食事して即歩き出したのが間違いだったのだ。

食事の後は1時間近くノンビリしないと胃に血液が集まるので脚が上がらない。
というのは俺の独断なのだが、とにかく食事の後は超スローの歩きになる。
このルートは登り一辺倒なので食事の後マッタリするしかない。

二度目は木曽殿乗越からの登りでこれは本当にまいった。
所要時間でみれば上の最初の時がもっとひどかったが。

頂上近くで大岩をエイヤッと両手両足を使って登るところが多くて体力が要る。
コースタイム1時間15分とあるがちと厳しいだろう。

おまけにいつものとおり直前の木曽殿乗越で昼飯にしたもんだから悲惨な状況になった。
時間的には熊沢岳と東川岳の中間くらいで食べれば丁度いいだろう。

水場が木曽殿乗越にあるのでついついここで食事にしてしまいがちなのだ。
食事をいつ、どこで摂るかは案外と重要なことだ。

基本的には登る直前は避けて、降る前に食事すること。

話は違うがさっき昔作った果実酒を引っ張り出して飲んでみたら、
10年前に八甲田で採ったナナカマドの実で作ったのが結構旨い。
おまけにやけに効く。山の寝酒にもってこいだ。
今度テントで寝る時に試してみよう。

山の果実酒ではコケモモ酒が有名だがなかなか実が手に入らない。
その点ナナカマドはそこらじゅうにあるから即作ることができる。
長期間寝かせるのが重要です。
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8月の夏山は白山

2010年07月30日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
やっと旧盆の休みの日程がわかった。

11日だけ出勤で前後4日間が休みというプチ豪華版。

いろいろと検討したが前半は加賀の白山。
後半は白馬鑓温泉か本沢温泉か考慮中。

白山は南竜ケ番場にテントを張って、お花松原をピストン。
下山は遠回りして別山をやってからチブリ尾根を降りる。

お目当てはミヤマクロユリの大群落。
笠新道の杓子平で見たクロユリは結構可愛かった。
ここほどの規模のクロユリは無さそうなのと、まあ白山は
一度は行っておくべき山だと思うので。

本当は縦走して中宮温泉に下山したいのだが、バスがオンデマンド
なのだ。
予約して下山できなかったら先方に迷惑かけるし、遊びでバスを
走らせるのも気が引ける。

そんなわけでピストンにした。往復7時間程度のコースタイム。
荷も軽いし大丈夫だろう。

チブリ尾根の避難小屋で寝るのも考えたが、どうにも歩きようが
無くて断念した。
この尾根はブナがいいらしいのでちょっときついが歩く事にした。

先日の大雪とこの白山で夏山の予算はあらかた無くなるので、
後半は近い長野か山梨の山だ。

白馬鑓の方が楽しみは多そうだ。
あまり気は進まないが大雪渓から上がって鑓温泉へ廻る2泊3日が
有力。ムーンライト信州号の指定席を手配せねば。
しかしJRも汚いよなあ。山用の電車で全席指定とは。
買った挙句に天候が悪くキャンセルしたのが3回もある。
あとは金の掛からぬ近場で遊ぶしかない。
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トムラウシで死なない為に

2010年07月29日 | 北海道

あの遭難からもう一年が経ってしまった。
先日の大雪の時も白雲の小屋でトムラウシへ向かうパーティーや単独が20人程も
いるほどの人気ぶりだった。
殆どが翌日はヒサゴ沼泊まりの予定だったのが?だった。

一昨日のNHK「クローズアップ現代」のこの遭難の検証報道はおかしかった。
あの遭難の原因はガイドにあるのは当然の話で、危険なのを本人も解っていながら
そうできないのは何故かという点を掘り下げていなかった。
おまけにリーダーを国谷女史が死んだ61歳のガイドといっていたのも
間違い。32歳のガイドがリーダーだったはず。事実誤認は言語同断。
念のため事故調査報告書を見てみたら61歳のガイドがリーダーと書いてある。
よくわからんなあ。
山渓8月号の記事では38歳のガイドは実質的なリーダーは32歳のガイドと
いっているが、それなら報告書は虚偽ということになるぞ。

しかしどっちにせよこれはツアー登山ならではの遭難事例だろう。
普通のパーティー、単独ならまず出発しないか引き返す天候だった。
トムラウシに登った経験があれば稜線にでたら雨風をまともに受けるのは解り
きったことだから。
宿、飛行機の関係でとにかく強行する風潮が強い。しかしこんな事故が起きれば
デメリットが大きいから少しは旅行会社も反省するかと思えばそうでもない?

対策は簡単な話で予備日を1日入れるだけ。
まあ予備日とは入れにくいから、最初から3泊4日の行程にすればいいだけ。

旭岳温泉か層雲峡に前泊して山中では

①白雲の小屋
②忠別の小屋
③ヒサゴ沼の小屋

以上の避難小屋で3泊して最終日に下山

ツアー全体では5泊6日ということになる。
これを②を入れずに山中2泊3日がツアーの大半みたいだ。
どうせ高齢の客が多いのだから、歌い文句は「ゆったり、マッタリの花の旅」。
天気が悪い時はどっかで停滞して翌日ちょっと長く歩けばよかろう。
会社はガイド料金を少しでも減らすために1日削りたいのだろう。

我々は山中3泊を基本に大雪の楽しい歩きを満喫しよう。
ゆとりの無い山日程は雨が降れば難行苦行の最低の、最悪は死に至る歩きになる。
特に道が森林限界の上の稜線にある大雪の場合は絶対だ。
確実に安全に歩きたいなら麓の宿を足場に晴れた日だけ日帰り登山をすれば良い。
今年の9月にはいつもの層雲峡のユースに3連泊してこの日帰り登山で紅葉を満喫してくる予定。

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中富良野のラベンダー

2010年07月26日 | 北海道
大雪山行で一日下界で遊ばなくてはならなくなり、ミーハーして中富良野と
美瑛に行った。
ノロッコ号とかいうディーゼルが牽引する車両に乗って往復したが、まあ
中国人の多さに驚愕。日本人はどこにいるんだといった感じでまいった。
ビザの取得基準の緩和は絶大な効果を発揮していて、北海道の観光収入に
大いにプラスになっている。
観光に従事する人間は中国語必須の時代の到来です。
ラベンダーが旬の時期と言うことであの「ファーム富田」は大混雑で遠くから
一瞥して即撤退。
近くにラベンダー公園があったのでそちらに転進。
ファーム富田へ入る車は1時間待ちとかいっていた。何で混んでるとわかっているのに
集まるんだろうか。
人のことは言えないか。
俺も増毛へでも行けばよかったなあ。


ファーム富田を目指す車と人


ラベンダー


ヒマワリとラベンダー


サルビア


ラベンダーの歩道
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猛暑の夏山の遊び方

2010年07月25日 | 山技術
いやはやまったく驚くべき猛暑だぜ。
北海道も昼間は結構暑くて、帰る日などは朝8時で旭川も28℃だった。
しかし降りついた羽田の暑さに半端でないと思ったら、もう猛暑の連続。
本当に山どころではない。
家で水風呂にでも入っているのが一番賢いかも。
あとは図書館とかデパートとかでマッタリ、ウロウロするのがいいかも。
まあそれでも一応山ブログだからちょっとは涼しげな山でも挙げてみようか。
基本的には最高は沢だろうが、これは沢屋さんのブログやHPにお任せして、
山に限定してみる。

① 涼しい山に登る

   北海道の山だ。大雪やら沢沿いの道で登る斜里岳など。
   層雲峡から黒岳まで登るのが一番。
   スカイマークを使えば今月末までなら往復4万程度でOK。

② 沢沿いの道で登る

   北アルプスなら一の沢からの常念がよかろう。
   一度歩いて結構良かった。
   
③ 雪渓を歩く

   白馬大雪渓だろう。他にもいろいろとあるが、落石のリスクが
   高いのを頭に入れておくこと。

④ ロープウェイで高度を稼ぐ

   北アルプスの新穂高RWや中央アルプスの駒ケ岳RW

まあこんなところだろう。


普通の山で暑さを避ける方法は

① 陽射しの弱い時に歩く

   朝早く歩き出して10時頃には小屋などでマッタリして涼む。

② 日が落ちてから歩く

   丹沢の馬鹿尾根等ならヘッドランプで楽勝だろう。 
   歩き慣れて道を熟知したところを選ぶこと。
   トラバースの無い道が望ましい。

③ 傘をさして歩く

   先日の大雪でも殆ど傘をさして歩いたが、「変な奴だなあ」といった
   顔が殆どで、「お、涼しそうだなあ」という顔にはお目にかからなかった。
   しかし良く考えればこれが賢い歩き方というのは理解できるだろう。
   左右が切れ落ちてさえいなければ安全だし、帽子よりは日陰の面積がデカイ。
   暑さによる体力の消耗は結構キツイというのが実感だから、興味あれば試して
   みればいかが。

  
皆さん工夫して楽しい夏山を満喫してくだされ。
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大雪山行の宿情報

2010年07月22日 | 北海道
今回の山行での宿について参考の為に書いておこう。
余計なお世話かもしれないが。
基本的なスタンスは「寝られればOK」。
ユースがあればまず候補としてあがるので、大雪の場合は
層雲峡のユースと旭岳温泉のユースということになる。
黒岳への登りの花、石室までの花畑、北海岳までの花畑が
好きなので層雲峡からの入山になる。
銀泉台から登る時もユースの前からバスが出るので便利。

というわけで1泊目は層雲峡ユースホステル。
ここは泊り3,150円、朝食630円、夕食1,050円。
弁当630円、にぎりは250円(2ケ)。
会員、非会員の区別なし。
ここの食事はすこぶる良い。夕食はまだ食べたことがないが、
O氏によるとすこぶる良かった由。
実際に食べた朝食はパン(ご飯なし)とおかずなのだが、ボリュームがあって
かつ旨いときているから文句なし。
食べた2度ともシャリバテしなかった。
TEL:0165-85-3418
ホームページあり。

旭岳温泉の白樺荘は少し高目の価格設定で非会員は割り増しあり。

下山後は去年までは旭川駅前のホテル富士だったが、去年廃業したので
急遽捜したのが「ビジネス旅館 美岐」。
ビジネスホテルでないのでわかるように昔の木賃宿。
ただし値段は安い。
素泊まり2,625円、朝食475円、昼弁当580円、夕食735円。
「安ければいい」派にはもってこいですよ。
おまけに2人だと素泊まり2,100円!
TEL:0166-26-2883

下山後は体が蛋白質を要求するので必ず塩ホルモンの「炭や」に行く。
塩味のホルモンだが安くてボリュームある。
生ビール(中)450 ホルモンは300、350、400、450の
価格設定だから東京の感覚では安いだろう。
TEL:0166-26-4303

ビジネスホテルは航空券とセットのパックがいいだろう。
単発では6,000円前後。

金に糸目をつけない人は好きなところへどうぞ。
ただし層雲峡などの観光地では中国人がメチャクチャに多くなってます。
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大雪のクモマユキノシタ

2010年07月20日 | 北海道
白雲から北海までほぼ埋め尽くしていたクモマユキノシタ。
これほどの規模の単一種の花畑は滅多にお目にかかれないだろう。
大き目のサイズなら少しはそのデカサが分かるかもしれないのでアップしてみた。
細い茎に小さな白い花が付いているだけなので何かはかなげで、全く目立たない。
写真を見ても一体どこに花があるんだと思うかもしれない。
しかしよーく見てみると案外と可愛い花なんだよなあ。
2.5万分の1の地図で確認してみたら確実に500M以上はあり、幅は目視可能な
距離だから50M以上はあるだろう。
実地調査をしてみたらいいくらいの規模だとおもうんだがなあ。
ひょっとすると単一種の花畑の最大の物かもしれないんだから。
まあ下の写真を見てください。
見渡す限りのクモマユキノシタです。

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大雪山(黒岳~白雲~裾合平) 2010年7月16日ー17日

2010年07月19日 | 北海道
念願の裾合平のチングルマと対面したがまだ早かった。
今年は異常に雪が残っていた。
雨に会わないように一日早く下山して正解だった。

2010年7月16日-17日(1泊2日、避難小屋)(単独)

1.初日 黒岳から白雲の小屋まで
     8:40-14:50

黒岳まではいつものように超スローな歩きだがいつもと違って意識したノロい歩きに徹した。
八合目あたりから花が出てきたが、やっぱり主役はチシマノキンバイソウだった。
いつもながら瑞々しい色とデカサだ。
頂上に着いたがガスでスッキリとした眺望でない。石室への道の途中にチシマツガザクラの
大群落があるのに驚く。写真では分かり辛いので載せないが、あたり一面に咲き誇っている。
これほどの規模のは今まで見たことも無いと驚いたが、あとでもっと驚く別の花の大群落というか
巨大群落に度肝を抜かれるとは知らず。
大雪の単一種の規模のデカサは本当にすごい。
赤石川の渡渉点に着いて愕然。雪渓で埋まっている。
今年の残雪は桁違いだ。


赤石川渡渉点

当然ながら北海沢の渡渉点も巨大な雪渓に埋め尽くされていて、雪の上の歩きがベンチ直下まで続いた。


北海沢の雪渓


白鳥雪渓(右端)

北海岳への道でクモマユキノシタとチシマクモマグサを見つけた。
エゾノツガザクラのちょっとした群落もあった。
途中の遭難碑へ寄ったら細い道が続いており辿ってみると雪渓に出た。
良く見ると白雲の道近くまであり、そのまま雪の上をショートカットしてしまった。
登山道へ戻って歩き出して右側を見てみるとなんとクモマユキノシタだらけではないか。
翌日の歩きで確認したら何と白雲岳直下から北海岳手前まで埋め尽くしていたのだ。
こんな規模の単一種の花畑は見た事が無い。花自体が超地味なので目立たないのだが裾合平の
チングルマも真っ青の超弩級の規模だ。
それとベンチの先のいつもならエゾコザクラとチングルマの群落が楽しませてくれる道が
雪渓で埋め尽くされていたのにビックリ。
あの厚さではおそらく8月初旬まで融けないのではないか。
遅くまで花が楽しめるという事だが、ちょっぴり残念だった。


白雲直下の雪渓遠景


白雲直下の雪渓を行く


白雲の小屋とテント場


小屋の水場

白雲の小屋廻りも雪だらけで水場もいつもと違って雪を掘っていた。
テント場も半分は埋まっていて25張り位で満杯状態だった。
小屋は40名程度の客でゆっくりと寝られた。ここで去年の秋に緑岳下部で一緒になった鹿児島の女性
2人の友人という単独の女性がいてビックリ。世間は狭いとは良く言ったものだ。
前夜はユースで九重で会ったあのO氏とも再会していたし、出会いはなかなか面白い。
2人とも翌日ヒサゴ沼まで歩く予定だが明後日が雨模様なのがちと辛い。
連泊のつもりだったが明日の客の多さと天気を勘案して、明日下山する事にしたがいい判断だった。
トムラウシまで歩くパーティーがやたら多いが、去年の出来事など全く関係ない人気ぶりだ。
今日は朝食の後は歩きながら時々ブドウ糖をしゃぶったくらいで何も食べずに歩き通した。
燃費の悪い俺としては画期的な歩きだったのだが、要因は朝のノンビリ歩きなのだろうか。
明日もノンビリ歩きに徹してみよう。
ウォークマンを楽しんで11時位には寝たようだ。

2.下山日 裾合平を経由して旭岳温泉へ
      5:40-7:45北海岳8:25-9:50中岳分岐-10:20中岳温泉10:35
      -11:15裾合平分岐-13:00姿見駅

白雲分岐への道から見た板垣新道を歩く2人のコースどりがおかしいのに気づく。左に寄り過ぎていたのだ。
見えなくなるまでの10分位の間ウロチョロしていたが、結局コースを見つけられなかった。
一度戻ればすぐにコースに戻れただろうに、まあ道迷いとはこんなものなんだろう。
分岐で話した神戸からの夫婦パーティーによると、緑岳はエゾツツジの大群落だそうだ。
雪渓のトラバースを終えて、あのクモマユキノシタが埋め尽くす原を北海岳を目指す。
ノンビリ歩くが休む事が無いので所要時間は遅くないから面白い。
北海にほぼコースタイム通りに到着した。
婦人がサポートする老夫婦の話に仰天。奥さんは結構歩いているが夫の方は全くの初心者。
それなのに三川台へ上がる裏ルートでトムラウシを目指し、雨の中南沼でエマージェンシーシートで
ビバーグしたというのだから呆れてしまったのだ。
奥さんそりゃ運が良かっただけじゃないかと出かかったが止めた。
ひょっとするととんでもないツワモノなんじゃないかと思ってしまったのだ。
なにせ初心者のオヤジをしっかり守って歩き通しているんだからたいしたもんじゃないか。
仲良く元気で歩いてください。
しかしイワブクロも良くはびこっている花だなあ。どこにでもあるぜ。
中岳分岐への降りは石だらけの歩き辛い道で閉口した。
中岳温泉は道の横でなかなか入り辛いし、歩きの途中では後の歩きが大変。
足湯で我慢して、チングルマとの対面へ急ぐ。
やっとそれらしい場所にでたが、何と全く咲いていないではないか。
2週間ほど早かったみたいだ。
そこそこの群落が二つあったが期待した規模には程遠い。
まあしかしその規模は想像できたし、わざわざ訪ねた甲斐はあった。
もう一度再訪する必要もなかろう。
あとは何の楽しみも無い笹原を歩いて姿見駅に着いた。
皮肉にも姿見の池直前に終りかけだが結構なチングルマの群落があった。
翌日連絡がとれたO氏によると小化雲のチングルマは終わっていた由。
おまけにひどい雨と風でさんざんの下山だったらしい。
天気の良い日だけ歩き、あのクモマユキノシタとチシマツガザクラの
大群落に会えたのだから大満足の山行だった。



中岳分岐への道


中岳温泉遠景


目立った花の写真


チシマノキンバイソウ


大きさはこれほどもある


チシマクモマグサ


チシマツガザクラ


瑞々しいチングルマ


キバナシオガマとクモマユキノシタ


チングルマと遠方にエゾコザクラ


裾合平のチングルマ
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万三郎から天城峠 1995年5月

2010年07月12日 | 近場の山
随分昔になったがK氏のグループにI氏と一緒に飛び入り参加した。
正直それほど期待はしていなかったのだが、とんでもないシャクナゲで
本当に度肝を抜かれた。

1995年5月28日 (前夜泊、日帰り)

6:50ゴルフ場-8:15大岩-9:55万三郎-12:30白田峠
-13:35八丁池-15:40天城峠バス停
 
  万三郎周辺のシャクナゲは満開でまるでピンクと白の壁のよう。
  あんなにも美しいものとは予想しておらず感激。
  その上に万三郎から天城峠までの間のブナ林の美しさには全く
  驚かされた。
  丹沢のブナ林と違い、本当に力強く、若々しい緑は生命が
  充満しているよう。
  昨年の雨中の万二郎、万三郎に失望したのと比べると雲泥の差で
  好条件だと山も一際生彩を放つ。
  

シャクナゲにドンピシャだった。あれほどすごいとは思わなかった。
文字通りシャクナゲのトンネルだったのだ。
おまけにツツジも満開、生き生きしたブナもあって大感激した。
この前に2度歩いていたのだがあまりいい印象がなかったのだ。
天城高原ゴルフ場から歩き出して八丁池を経由して天城峠へ抜けた。
コースはアップダウンも少なく歩きやすいが、距離的にはちと厳しいかも。
昔はゴルフ場まで伊東からバスがあったのだが今はもうない。
百名山ハンターはタクシーかマイカーなのだろう。
また行ってみたいのだが仲間4人で行くしかなかろう。
当時は会社の保養所を使えたので都合が良かったのだが。
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丹沢・塔の岳(寄~ユーシン~表尾根) 1994年9月

2010年07月11日 | 丹沢
今は休業中のユーシンロッジに寝て塔の岳から表尾根でヤビツに出た。
老夫婦でやっていたがどうしているだろうか。
営業を再開してももう代替わりだろう。

1994年9月10-11日(小屋、1泊2日)(単独)

1.初日 寄から雨山峠を越えてユーシンロッジまで
  13:30-16:05雨山峠-17:00

  雨山峠直前の30分程は涸れた沢を歩くのでちょっと分かりづらい所もある。
  寄から寄コシバ沢出合までは沢沿いの道で涼しい。
  峠からの道も沢沿いで桟道も出てきてすずしいのが良い。
  但しこのコースは殆ど人が歩いておらず、単独行には不向き。
  峠までは4組5人、峠からは全く会わなかった。
  着いたロッジでは渓流釣りの遭難騒ぎで人が大勢いたが、結局収容までに
  6時間もかかった。
  要注意!!事前にコースを書いたら変更せぬようにする事。

2.二日目 塔を越えてヤビツへ
  7:40-8:07熊木沢出合-8:40尊仏の土平-10:10水場-10:50塔の岳
  11:30-13:25三の塔-15:15ヤビツ峠-16:25蓑毛

  尊仏の土平は涸れた沢を対岸へ渡る。ここからの40分間は相当な急登でシンドかった。
  塔の岳下の水場はキレイで結構旨かった。
  登山道整備の人達がカンビールをたらふく冷やしていた。
  途中では蛭が岳を正面に見る所もあり、ブナの大木もあったし、降りに使えば楽しめるかも。
  今回は食料が足らず、また水も少なすぎた。30度以上の暑い日は最低2Lは必要。
  おまけに途中でガス欠状態となり、脚が重くなってしまった。
  三の塔で食べたリンゴ半個の美味しさに感動!
  リンゴ、ミカン、レモン等を必ず持参し、かつビーフジャーキーも入れるべし。


丹沢のなかでは案外と歩かれていない静かな道だ。殆どが表丹沢で遊ぶから寄からのルートは
静かなもんだ。
しかし雨山峠や鍋割峠周辺では道迷い遭難で死亡事故が発生しているから注意すべし。
ユーシンロッジは2回使ったが結構良かった。かわいい風呂もあった。
再開したらここに泊って臼が岳に上がり、檜洞へ抜けてみたい。
食料が足らずにひどい目に会ったが、最後のリンゴ半分は今までの人生で最高の食事だった。
とにかく皮は当然として種もへたも全て食べてしまった。
空腹は最高のシェフだが、食料を切らすとは最低だった。
水物を持参しようとは、若かったので重荷は苦にならなかったらしい。
そういえばこの当時は20KGも平気だったが、今では13KGがリミットなんだから情けない。
遭難騒ぎといえば時々入下山口に遭難者のチラシが貼ってある。そこに「丹沢方面に行ってくる」と
言って出かけた、などと書いてあって呆れることがある。
自分の歩くコース位キチンと書いておかないと万一の時に困るだろう。
捜索に手間取って助かるのも助からないし、捜す人達も迷惑極まりない。
もう十数年山遊びをしているが必ず歩くル-トを書いている。
遺体が出てこないと家族も困るし保険金も下りないじゃないか。
今は携帯が通じるところでは要所要所で「今○○を通過」とメールを入れている。
そうすれば捜索の範囲が狭まって、見つかる可能性が極端に上がるだろう。
まあそんなことの無いように充分注意して歩くことにしよう、遊びで死ぬなんて最低だから。
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戸隠山 2006年9月

2010年07月10日 | 関東周辺

一度歩いてみたかった戸隠の岩場に行ってみた。
予想通りに切れ落ちており、スリル満点だった。
まあ、あまりお勧めはしないが。

2006年9月24日(前夜駅寝、単独)

前夜中央線の「すずらんの里」で駅寝して長野へ。
8時台のバスで奥社入り口まで入り、登山口の奥社へ歩いた。
奥社にはトイレが無いので注意。
枝尾根へ突き上げるので結構急な登りだ。
登りきって少しで百間長屋だった。
ここで小休止して鎖の直登に備えた。

まあ鎖場は大したことも無く通過して、あの有名な蟻の塔渡りに着いた。
左右切れ落ちているといっても、右側には少し下に巻き道がある。
毎年ここで事故が起きて死人が出るらしい。
良く見ると30cm以上幅があるし、小さな凸凹はあるがフラットなので立って歩いた。

勿論風があればとんでもないが幸い無風だったのだ。
最後のところは幅が狭く、さすがに馬乗りで通過した。
自分が立っている場所の下部が全く見えないのだから切れ落ち度がわかろう。
これほどの所は今まで歩いたことが無かった。
それから少しで八方睨だった。
小さなアップダウンを結構な数こなして、一不動の小屋に着いた。
ここも以前は野糞だらけだったらしいが綺麗だった。
皆キジ撃ちがいやで泊らないらしい。
高妻山もキャンプ場から日帰りできるからなあ。姿のいい山だが登らないだろう。
ここからの下山路でけつまずいて大怪我するところだった。
おまけに最後の下りが水に濡れた大岩で滑りそうになった。
牧場のバス停までのんびり歩いたが、家族連れなどが結構遊びに来ていた。
帰りは長野から各駅停車で松本へ出て特急で帰宅した。
普通は全線各停が基本なのだが、さすがに時間が遅くなり過ぎるので致し方無かった。

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丹沢・小川谷(沢登り) 1994年8月

2010年07月10日 | 丹沢
山をやりだしてすぐに神奈川県山岳連盟の沢登り教室を受講した。
涼しくて面白そうだったのと岩に慣れたら山歩きがレベルアップすると思って。
結果は予想通りで岩場の歩きがメチャ楽になり、スピードもついて◎だった。
この小川谷は数回受講した後の締めとして参加したが一番面白かった。
沢登りの雰囲気だけしか伝えられないので、実際に歩く参考にはならない。

1994年8月13-14日(1泊2日、河原でキャンプ)

  13日の夜はキャンプ。生まれて初めての経験で、かつキャンプファイヤーのおまけつき。
  14日の沢登りと合わせて9,500円は安い。
  
  小川谷は今年は水量が少ないとの事だったが、殆どの棚で水遊びができて爽快そのもの。
  小草平や葛葉川とは比較にならぬ。
  巨大な一枚岩の右棚ではシャワークライミングとなり、水圧に押されてズリ落ち、
  右スネ、右ヒジ、左手、左スネにスリ傷を作ってしまった。
  小草平などと違って大部分の棚が釜を持っており、落下しても大丈夫なのが心強い。
  但し、逆層かつ左へへつる滝はちと困難。また一ヶ所巻き道が直登の所があり、ザイル
  無しではちと不安。
  ズボンは普通のは駄目でサーファー用のに膝当てを着ければ理想的。
  最後の釜で泳ぎがあったがコンタクトのため断念したのは惜しかった。
  今日はザックが少し小さかったので30L程度のがやっぱり必要。
  それと地下足袋が小さく親指が痛くてたまらぬ。
  

今は大倉にある施設での講習会になっているが、当時は鍋割の途中の二俣手前の登山教室で
実施していた。
小川谷の場合は玄倉に集合してキャンプ地の河原に向かった。
この夜のキャンプの時に南アルプスの小屋の悪評を散々聞かされたのだ。
しかし好評の小屋もあって、それがあの大平山荘だった。
このあと沢登りの道具(靴、ハーネス、ヘルメット)を購入してI氏やT氏と遊んだが
いつの間にか行かなくなってしまった。
夏は丹沢の尾根歩きなどは自殺行為なので、沢が一番だがあの山ビルがいやなのだ。
鹿が増えた為にあちこちで増殖しているのが大迷惑。住宅街まで進出してるらしい。
講習会の受講料も今は大分高くなって、小川谷は13,500円している。
しかし保険料込みだし、安全なので妥当な値段かな。

一般ルートの岩場が苦手な人は初級のコースに一度参加してみたらいいですよ。
随分と変わった自分の歩きにビックリすると思う。
神奈川県山岳連盟のHPを見れば日程と連絡先がわかるが、人気があるので今年のは駄目かも。
神奈川以外の人は参加できる沢登りや岩の講習会に行けばいいだろう。
(もちろん参加可能なら神奈川のにも他県の人でもOKのはずだが)
結構いろんなところでやっているし、プロの講習会もある。
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庚申山から皇海山 1996年11月

2010年07月09日 | 関東周辺
悪沢岳から赤石岳への縦走の時に知り合った清水山岳会の
S夫妻との山行。
厚木ICから便乗させてもらい、帰りは高崎で降ろしてもらった。
結構綺麗な紅葉だったが曇りだったのが惜しまれる。
皇海山は単体ではどうってことも無い山で、庚申山から登らねば面白み無し。

1996年11月2-3日(避難小屋、1泊2日)(S夫妻に同行)

1.初日 銀山平から庚申山荘 13:00-15:10

荒川小屋で一緒になり赤石からの降りでも時々一緒に歩いたS夫妻の山に
同行させてもらった。
庚申山荘は2階建ての結構大きな山荘だった。
泊りも団体が結構いて混んでいた。
夕食に夫妻が持参した餅網で焼肉と生椎茸とシシトウを焼いて食べたのが
メチャクチャに旨かった。
今でも生椎茸とシシトウは時々食べている。焼いて醤油につけて食べるだけだが
結構旨い。

2.二日目 
小屋から庚申山、鋸山を越えて皇海山

5:00-6:30庚申山-8:30鋸山-10:00皇海山10:30-11:40鋸山
-12:30六林斑峠-14:20庚申山荘14:50-16:30銀山平

  庚申山は岩(それも巨岩)が多くて一風変わった山だが、信仰登山にはもってこいの山。
  庚申山から鋸山はアップダウンが多く、各ピークに地蔵岳、薬師岳、白山などと
  大袈裟な名前がついているのがほほえましい。
  このコースは面白かったが皇海山のあまりの小ささに3人とも呆れ返った。
  百名山とは噴飯物の山だ。
  六林斑峠からの笹のトラバース道にはウンザリ、かつ転倒2回とはお粗末極まりなし。
  11時間半の行動は今までの最長。S夫妻に感謝!

庚申山から鋸山までの間が面白かった。岩っぽくて梯子も出てきたし、後半の皇海への
平凡な登りとは雲泥の差。
庚申山は初夏にはコウシンソウ(虫捕りスミレの一種)が咲くので有名。
百名山ハンターは殆どが裏から直接登ってるみたいだが、こっちのルートが数倍面白い。
六林斑峠からが結構長くてウンザリしたが。
庚申山荘から銀山平まで紅葉がジャストだったのだが、あまり太陽が照らなかったのが残念だった。
日光白根山から皇海山まで歩いた記録もあるがよっぽど物好きでないとやらないだろう。
国民宿舎「かじか荘」で汗を流してから帰った。
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金峰山から瑞牆山 1995年10月

2010年07月07日 | 関東周辺
95年に会社の先輩、T氏とKu氏の3人で登った。
もう随分と昔の話なので当時の記録とエピソード位にしておこう。
結構綺麗な紅葉だったし、山頂からの眺めは絶景だった。

1995年10月21-22日 (営業小屋、T氏とKu氏)

1.初日 廻目平から金峰山小屋まで

  信濃川上から村営バスで廻目平まで入る。金峰山荘までは紅葉、黄葉の
  オンパレードで結構いい感じ。
  瑞牆山みたいな岩峰が多くて一風変わった風景だった。
  コースは沢沿いで大した事はなかったが、T氏は相変わらず弱く、途中で
  水1.5Lを持ってやったがペースは戻らず、体力的にちと無理そう。
  夕陽が甲斐駒の右手に入り、雲が黄金色に輝く美しい夕景色だったが、
  見たのは10人程度だった。
  相変わらず眠られずに12時40分頃目が覚めて星空を見上げた。
  この時は雲がかかっていたが、4時頃見た時は雲一つ無く、流れ星を
  続けて3個見た。
  小屋は超満員で100人程が入っており、毛布を半分に折って敷布団。
  もう一枚を掛けて寝たが、ちとひどくは無いか?
  若い娘がオヤジの跡を継いだらしいが、テキパキと捌けずイライラした。
  また、自炊小屋があまりにお粗末でウンザリ。
  経営努力が足りぬ。


まあ、言いたい放題だが昔からあまり眠れなかったらしい。
この当時はまだ娘、娘した人だったが今は立派な山小屋の女主人だろう。
この時の事でまだ憶えているのが二つある。
一つは途中の道の真ん中にタバコの吸殻を山盛りにした奴がいた事。
もう一つは「老いらく山岳会」のクソリーダーが夜うるさかった事。
タバコについては仕様が無いので俺が拾ったが、ゴミを捨てる奴を見かけたら
ボコボコにしてやろうと思っているが不思議と目に掛からぬ。
さすがに見回してから捨てるらしい。
クソリーダーは8時頃皆が寝静まっているのに横の部屋でどでかい声で
自慢話をする無神経さ。
もうすぐキレそうになった時にどこからか「うるさいぞ」と声が飛んだ。
まったくアホなジジイだったぜ。

2.二日目 瑞牆山をやって下山

  今朝は5時20分と早立ちし、5時50分頃頂上着。
  ご来光は雲の為見えなかったが、皆のように絶対見たいという気はしない。
  眺望は甲斐駒と違い、南アルプスが甲斐駒から荒川三山の先まで全て見え、
  目前の八ヶ岳、鹿島槍から白馬、木曽御嶽、木曽駒から空木岳、浅間山等
  グルリと見渡せ、かつ雲海上の富士が鋭く太い三角錐と、全く見事の一語。
  降りは途中まで岩稜帯でピッチ上がった。
  途中の大日岩が五丈岩よりもデカく驚く。
  瑞牆山の往復は2時間でやっつけたが、文字通りのカミカゼ登山。
  その上降りきったらT氏がおらず4時半まで待つが「遭難」かと肝を冷やす。
  昨日、今日と同じコースを歩いた品のいい老夫婦が折りよく下山してきたので
  聞いたところ、富士見山荘の近くまで一緒だったとの事で一安心し、帰路につく。

眺めは本当に一級品だった。遭難騒ぎには本当にまいった。風呂にでも入ってノンビリ
待つてればいいだろうに。こんなのがいやで単独が多くなった?
瑞牆山は一旦降ってから直登気味に登ったが、グイグイと高度を稼ぐので気持ちがいい。
危険箇所も無く、馬力があれば楽しい山だろう。山頂は岩なので気をつけること。


 
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甲斐駒のベストビューポイント

2010年07月06日 | 南アルプス
日向山の記録で甲斐駒ケ岳のベストビューポイントは中央線などと
とぼけた事を言ってしまった。
落ち着いて考えればそんな馬鹿な話は無いわけで、山屋としては
やはり栗沢山からが一番だろう。
仙水峠もいいポイントだがちと近すぎるだろう。
迫力はこちらの方があるが背景等も考慮すればやっぱり栗沢山。
下の写真が栗沢山からの甲斐駒。
八ヶ岳を右後方に従えた凛々しい姿でないか。
北沢峠から栗沢山に登り、仙水峠経由で戻る。
これの逆ルートとか早川尾根から北沢峠に降りる、甲斐駒に登るなど
ルートはいろいろあるので興味あれば見てみてくだされ。

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