いやーまいった。
タバコはやるは、昼夜逆転の生活はするはの不健康学生の息子に置いて行かれるとは。
いくら40歳の違いがあるとはいえ情けない。
本沢温泉でテントのつもりで用意しだして、3シーズンのシュラフを出してみてアングリ。
あまりの嵩に60Lのデカザックでないと収まらない。
今さらそんなザックは背負いたくないので急遽営業小屋へ変更。
幸いにも「オーレン小屋の桜鍋」があるのに気がついて電話してみたら、混んでるがフトンに
一人で寝られるというので即予約。
1泊2食で8,500円だが、大蔵大臣が出してくれるのでノープロブレム。
小淵沢から小海線で松原湖下車、バスで稲子湯まで入って歩き出した。
楽な道だがはなから置いて行かれるとは予想外だったなあ。
こちらの体力が落ちたということだろうが、楽に歩いているのを見ると案外と体力が
付いたんだと納得。
テントがしらびそ小屋に10張りほど、本沢温泉には15張りほどもある。
相当な客の数で、受付のオネエが嬉しそうな顔で応対している。
途中であの野天風呂を見下ろすと湯船に8人、外に3人が待っている大盛況。
その中の湯船の女2人は水着で入っているが、双眼鏡で見てみたらオバンじゃないか。
スッポンポンでいいじゃないかと思うんだが、案外とやれないらしい。
昔、法師温泉で遭遇した美人白人女性のあの堂々たる見せっぷりには素直に脱帽、感謝。
さて懐かしい夏沢ヒュッテとやまびこ荘の間を抜けて、オーレン小屋の下りに入ったが
案外とかかってやっとこ小屋に着いた。
早速風呂に直行したが、お湯が出ず浸かり湯だけだったが、案外と汚れておらずまあまあ。
今日みたいな混み混みでなければ充分満足できそうだ。
夕食の桜鍋は味が濃かったが山歩きの後ではまあいいかといったとこだが、さすがに
最後の方では2人とも閉口気味だったなあ。
他にはテンプラ(みょうがとおくら?、俺は食わなかったので)、トウモロコシ1片、
たくわん4枚、なます、小さな饅頭と少々?(トウモロコシ、なます以外は2人分が1皿に盛られている)
朝も大したこと無くて「桜鍋」と「風呂」、「フトン1人1枚」が売りの小屋だった。
仲間同士で桜平までタクシー(8,000円超)で入れば2時間もかからずに着くから
遊び方次第では利用価値はあるだろう。
それにしても「山ガール」の増殖ぶりには驚いた。
なにせ俺達2人が入った部屋は残り7人が全て女性だったのだ。
登り下りでもあの派手なファッションを見せられてもう結構という感じ。
60前後のオバンがこの格好しているのはご愛嬌だったが。
帰りに赤岳鉱泉を9:15に出て、11:26のバスに乗ろうと2人して飛ばしに飛ばして
30分前に着いたが、途中で抜かれたオジンの速さには度肝を抜かれた。
なにしろあっと言う間に追い抜かれ、瞬く間に消えてしまったのだ。もう一度背中を見ようと
頑張ってみたがまったく追いつかなかった。
いやはやとんでもない奴がいるもんだ。
しかし10月の荒沢岳はこんな体たらくで大丈夫だろうか。ちと心配だ。

本沢温泉の野天風呂

桜鍋(2人前)

茶色のダケカンバ

赤岩分岐

阿弥陀の後ろに北岳他