大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

小屋地獄から逃げる方法

2017年07月30日 | 山技術
第一は文字通り逃げて小屋に泊まらない事だ。

それにはテントで寝るかビバーグするか。

テントは張れたら個室確保で楽勝なんだが、
最近はやたらと早くテント場が埋ってしまうからなあ。

人気の北アルプスなどは昼過ぎでほぼ満杯だろう。
と言う事は早立ちが必然だから猛暑から逃れる事になる。
明るくなったら歩きだすか撤収を開始するかだ。

大昔に笠ヶ岳でテント泊した時は3時過ぎの暗い中で撤収して歩きだした。
最初はヘッドランプを使ったが直ぐに必要なくなった。
この時期なら稜線上は4時半には薄明るくなってるだろう。
午後の日差しよりは午前の方が優しいからこの手は有効。

さてビバーグだが、これがやれたら最高なんだが。

俺は大峯奥駆道と合戦尾根でビバーグした事がある。
当然ながら快適でその後は気楽に計画を立てられるようになった。
どこでも寝られるんだから当然で、小屋まで絶対行かねばなんて
プレッシャーがかからないのはデカい。

天気さえ良ければこんな楽な事はないから検討すれば良かろう。

去年の伊豆縦断では山中テントで二泊したが、
北アルプスではツェルトでないと場所が無い。
道脇の這い松の下か横で寝る手だろう。
ツェルトを被って寝るんだから、シュラフとシュラフカバーが要る。
それとグランドシート。
これで北アルプス稜線上でのビバーグはOKだ。


さて小屋の中での脱地獄の方策とは?

これが大問題なんだな。
何せ超満員で廊下まで寝てる筈で、空いたスペースを
捜すのが大変な状況だからなあ。

一昨年に黒部五郎小屋で寝た時は幸運にも
談話室で寝てくれと言われてラッキーだったが、
一応談話室でも構わないと言ってみる手だ。
ただし従業員の手間を省く為にシュラフカバーは持って行く事。
エアマットも持って行けば楽に寝られる。
もしもこの手が駄目でも他人と同衾するよりもシュラフカバーで
寝たら頗る快適だぞ。
布団と布団の間ならもっと楽だから試してみるべし。
最後の手段は小屋の外で寝るというのもあるぞ。
エアマットとシュラフカバーがあれば
持っている衣類と雨具も着れば寒さは凌げるだろう。

次善の策は混んでる小屋を避ける事だが、
皆考えてるだろうからなあ。

例えば槍ヶ岳山荘を止めて殺生ヒュッテやヒュッテ大槍、
常念小屋を止めて大天荘・大天井ヒュッテを使うなど。
人と違う歩き方をしないと小屋地獄に嵌ってしまう。
コースによってはこの手も使えないが、
色々工夫して少しでも楽に寝られるようにすべし。


コメント
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