国家総力戦
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ウクライナ紛争も2年を経過し、国家総力戦に移行しました。
戦争を戦いながら国を運営していかなければなりません。今優勢であることも大事ですが、5年後10年後にどのような国家になっているのかがより重要です。
政府がその点を考えて国内の政治経済社会と戦争を運営しているかどうかが、問題です。
その部分を狙って欧米は強力な経済制裁を発動してロシアを経済的に締め上げて政治体制の変更を目論見ました。結果としてロシア経済は崩壊せず、政治的な混乱は生じませんでした。ロシア国民の生活もほぼ正常で安定を保っています。
戦争をする傍らでロシア経済は成長を示しましたから、ロシア経済は戦争に耐えうると考えられます。
その意味で西側が狙ったロシア潰しは、ほぼ失敗したと言えます。
ウクライナは、既に経済的には破綻しています。
ロシアとの戦争をいとわなかった政治的外交的致命的誤りは取り返しがつかないダメージを、ウクライナのすべての部門に与えました。
ウクライナは、今戦争を止めても戦争前と比較するとGDPで20%~30%縮小すると思います。人口も急激に減りましたね❓
ほぼ国家として破綻していると思います。経済は欧米の援助がなければ、即時財政破綻します。欧米が経済援助でそれを防いでいます。
そしてウクライナ国民を見ると戦争をしたい国民は、ほぼいません。口先では戦争を支持する癖に積極的に従軍する国民は、ほぼいません。更に動員しようとすれば強制的に刑罰か銃を突き付けて戦争に駆り出すしかないと思います。
到底、国家総力戦とは言い難い現状があります。
戦争に賛成しているのは、主に戦場になっていないウクライナ西部や中部の民族主義を支持する国民だと思います。そういう人たちは、何らかの(賄賂含む)優遇処置があるようで徴兵から免れているようにも見えます。やがては、そういう人たちも戦場に駆り出すしかなくなるでしょうね❓
軍国主義者が合理と経済性を無視して戦争を継続しています。戦争で経済を養う構造になりました。戦争が終われば確実に国家破綻するのが、ほぼ決定していると思います。つまり❓
戦闘の勝ち負けに無関係に、既に総力戦と言う観点からは完敗しているということです。
戦争が終わろうと、戦争前の国力を取り戻すことは不可能です。
軍隊や武器が国の強さだと完全に誤解している軍国主義者には、これがどうしても理解できません。
そもそもウクライナに普通の政治や外交があれば、何が何でもロシアとの戦争は回避し、それ以前にロシアとの摩擦を生むような外交は控えたと思います。
現在、戦闘になりロシアに支配されている地域を見ればわかる通り、ロシアと戦争すればウクライナの重要工業地帯が戦場になり失われるからです。
だから2014年クーデター以前のウクライナの政治家は能力は低かったですが、少なくともロシアとの摩擦は回避していました。
西ウクライナの民族主義者は、この面からも愚かと言うしかありません。
そして肝心の欧米は、どうか❓
アメリカが経済的に揺らぐことは、ないと思います。
ヨーロッパは、既に戦争の影響がかなり出始めています。
経済不振や社会の不安定と言う悪い方の影響が出ています。おそらく長く続くほど悪い影響が続き大きくなると思います。
ウクライナ戦争は、ヨーロッパに不況をもたらす可能性があります。
西ヨーロッパの金持ち国は、10年ウクライナを支えるつもりのようですが、それをやればヨーロッパの不況は避けられないように思います。
つまり❓
戦争が現状程度の持久戦模様で推移するなら、ウクライナは国家破綻しヨーロッパは、不況に陥る可能性が高いと言うことです。
政治家が賢いとか合理的な選択をすることは少ないです。大衆迎合的な人気取りの政策を目先でやることが多いです。その政策が、ヨーロッパのウクライナ支援です。
大体、ヨーロッパの未来が分かってきましたね❓
ウクライナの国家破綻は、既に決定しています。
戦争を続ける意味は、最早・皆無です。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27