「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

日本のプロ野球の進歩(打撃)を妨げているものとは❓<2024.1.18

2024-01-20 00:59:28 | MBL & プロ野球

落合博満氏 フライボール革命に問題提起「ソフトボールの打ち方の方が理想に近い」
[ 2024年1月16日 17:10 ]
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/01/16/kiji/20240106s00001173429000c.html
落合博満氏 オレ流「ダウンスイング」の真実を解説「皆さん、誤解するだろうと思うけど」
[ 2023年12月1日 17:00 ]
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/12/01/kiji/20231130s00001173079000c.html

落合博満氏は右バッターではプロ野球界で1番技術的に優れていた選手の一人だと思います。
しかし全盛期は、1980年代です。1990年代には下降期に入り1998年に引退しました。
落合博満氏のバッテイング技術は、40年くらい前のものです。

その後、野球は急激な進歩を遂げました。

(MLB)セイバーメトリクスとOPS<2024.1.13
https://smcb.jp/diaries/9208658

特に2000年以降、「セイバーメトリクス」の考え方がメジャーで取り入れられるようになると激変と言っていいほどにメジャーの野球が変化しました。
「OPS」を打撃指標の最上位に置く考えもそうです。
そこから「出塁率」や「長打率」を重視する考え方が普及しました。
そこから導き出されたのが、「フライボール革命」です。
https://full-count.jp/2021/02/01/post1078050/

MLBで2015年から「スタットキャスト」と言うシステムが導入されました。
『ボールの打球角度や速度を数値化するシステム』です。
そこから「バレルゾーン」が導き出されました。
「打球速度が時速158キロ以上、打球角度が26度~30度で上がった打球が最もヒットやホームランになりやすいとされる条件です」
長打と言うべきでしょうね❓

※「バレルゾーン」が評価される理由は、メジャーの内野守備の強さです。ゴロがヒットに成りにくいから内野の頭を越す打球を打とうとします。ゴロよりフライの方がヒットになる確率が高いです。
メジャーでは、日本のように内野の間を抜けていくゴロ・ヒットは非常に少ないです。

※だからメジャーの選手は、「バレルゾーン」を意識して普段から練習しています。自然に日本とでは長打力で大差が出来ています。その差が開きつつあると言っていいと思います。出塁率も意識が高いので日本とは比較にならないほど高いです。

だから今のメジャーでは、打率はそれほど重要な指標ではありません。
従来の打率に変わるのは「出塁率」です。打率より出塁率が重要視されます。
同じく得点を増やす観点から「長打率」も重視されます。両方合わせると「OPS」です。

落合博満氏の話している内容を聞くと、「セイバーメトリクス」も「OPS」も「フライボール革命」も全くか、ほとんど理解していないことが分かります。
自分の40年前の成功体験を話しているだけです。
その通りにやれば、メジャーでは全く通用しません。
打率が少々良かろうと、「OPS」の低い選手は低い評価しか得られません。
打率より出塁率がはるかに重要だ・と言うことを理解していないのです。
今の野球に打率を持ち込むのは、ほぼ無意味です。

私が思うに❓
引退した(打者の)大御所的人々が、昔の古い打撃技術や理論を吹聴しているのではないか❓と思います。

一方で投手の方は、メジャーの新しい考え方や理論を導入しています。投手の方は、それなりに進歩しています。それはメジャーで通用する投手が増えていることに現れています。

打者は❓
実に少ないですね❓
翔平君は別格にして、鈴木誠也と吉田正尚だけです。
鈴木誠也の方は、どちらかと言うとOPSを意識しているように見えます。
吉田正尚は昔ながらの打率重視のように見えます。
結果としてOPSに差が出ます。
だからチームにとって重要な打者は、鈴木誠也です。

※大谷翔平君が規格外なのは、23歳でメジャーに行きメジャーの技術を身に着けたからです。日本の古い打撃技術では、あれほどの飛距離のホームランも本数も絶対に無理です。翔平君が、ホームランを打つ動画を見れば一目瞭然です。アーロン・ジャッジも同じです。低めのコースを思いっきり!アッパースイングで叩き上げています。そうでなければメジャーの投手の球をホームランすることは出来ません。

もっと極端な例
(MLB)フィリーズの特殊仕様切り込み隊長のカイル・シュワバーとフィリーズのフロント改革+ブレーブス<2024.1.13
https://smcb.jp/diaries/9208597

打率2割、三振200個の選手が1番打者です。
日本だったらあり得ないでしょう❓
でもナ・リーグ準優勝チームのフィリーズの不動の1番バッターです。
打率は軽視と言うより無視しています。
しかし出塁率は343だから問題はありません。
ホームラン47本が大きく評価されています。

落合博満氏が話しているのは、かなり昔の野球です。今、日本でも投手が当時とは比較にならないほど進歩していますから、そんなものは通用しません。
昔のことしか理解できない昔の名選手は、黙っていた方がいいと思います。
しゃべれば今の打者のレベルが低下するだけです。
まして指導めいたことを話すのは論外だと思います。
それが日本の打者の進化を妨げていると、知るべきだと思います。

王貞治さん。
打撃について何か話すのを聞いたことはありません。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b



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