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数々の「山」をオレの目の前でそびえさせてくれた、
「かんかん」が35年の歴史を閉じる。
寂しすぎる、、、
張り紙を見て「辞めちゃうんですか!」というオレに、
マスターは深々と頭を下げて
「長い間お世話になりました」と一言。
無口なマスターが、、、、一言。
あまり長い間、、、、
どころかまったく世話をした覚えがないオレは
絶句して固まってしまった。
まっ、
と言うわけで、
気を取り直したマスターとオレは
注文を取り、注文をした。
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「ボンゴレ」
初めての注文。
なんせ、あと1ヶ月だから色々喰っておかんと。
こころもち、いつもより「山」は低め。
お醤油味でブラックペッパーがガンガンにかかった、
パンチのある味付け。
肉眼では見つけづらい「あさりの剥き身」が
たくさん入っていてカワイイ。
低いと思った「山」だったが、
その日もオレの前に立ちはだかった。
なんとか、、、、完食。
あと、1ヶ月。
「また、来ますね」
「お待ちしています」
山男の友情成立。