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東日本大震災から7年 原発停止というリスク

2018年03月12日 06時28分42秒 | 日記

東日本大震災から7年 原発停止というリスク

東日本大震災から7年 原発停止というリスク

 

 

《本記事のポイント》

  • 電気料金の値上げで、毎月300万円の利益が吹き飛んだ
  • 電気料金の値上げで、産業の担い手が減っていく
  • 電気料金の値上げで、社員の給料も上がらない

 

東日本大震災が東北を襲った3月11日から7年が過ぎた。

 

今も多くの人が故郷に戻れない生活を余儀なくされているが、原発も大半が停止状態にあり、再稼働しているのは5基にとどまる。立憲民主党ら野党4党はこのほど、「原発ゼロ法案」を衆院に提出したが、もし施行されれば、電気料金の値上げは避けられない。

 

 

電気料金が上がり、利益が吹き飛ぶ

「原発が止まり、電気代が上がった。生活への打撃は……思ったよりも小さかった?」

 

そんな記者の"実感"は、あまりにも甘かった。電気代の値上げで、倒産寸前まで追い詰められている人たちがいる。

 

記者が向かったのは、埼玉県・川口市のある鋳造業者。創業50年余りで、自動車部品などをつくっている。作業服で出迎えてくれた社長のAさんが、嘆く。

 

 ある日、電力会社から「電気代値上げ」を書面で告げられた。

 

「もう『えらいこっちゃ』でした」

 

鋳造業では、電気を使った「電気炉」で鉄を溶かし、型に流す。製造コストに占める電気代は、17~20%もある。電気代の増加分を計算すると、「毎月300万円」。あっという間に、利益が吹き飛ぶ額だった。

 

 

値上げも赤字も許されない

Aさんに製品の値上げをするという選択肢も、交渉力もない。取引しているメーカーには、「お宅で無理なら、他に持っていきますよ」と、冷たく言われた。

 

普段でさえ、毎年3%、数年ごとに20%の値下げを要求されている。純利益が、売り上げの2%しかないにもかかわらずだ。それでも仕事をつなぐため、赤字覚悟の見積書をつくって持って行くしかない。値上げなど、あり得ない。

 

そうかといって赤字が続けば、金融機関に資金を引き揚げられ、倒産してしまう。現実は、「一時の赤字」さえ許してくれない。八方塞がりだ。

 

Aさんは、せめて数字上で黒字を維持するため、死に物狂いで対策を講じる。省エネ「電気炉」に入れ替え、照明もLEDに代えた。小さな節電を積み重ねつつ、赤字と黒字の境目をさまよっている。

 

同業者が倒産・廃業したという話も、耳に入り始めた。そのたびに、「次は自分のところか……」と不安に駆られる。

 

「この数年間、頭の中は『どうすれば倒産しないか』でいっぱいでした。少し判断ミスして借り入れが遅れたりしたら、もう終わりです。しんどかった。こんな状況、あとどれだけ続くんでしょうか」

 

Aさんはため息をついた。

 

「これからどうすればいいのか。『もっと、努力しなはれ』ってことなんでしょうけど……」

 

自分に言い聞かせるAさんだが、やり場のない本音が漏れる。

 

「それにしても、ちょっといじめすぎですよ」

 

今後5年間、原発が再稼動しなければ、鋳造業の担い手が消え、産業ピラミッドの底辺が崩れる。これがAさんの直感だ。

 

 

サービス業でも……じわじわ近づく減給?

上の数字は「再稼働が進まず、再エネへの補助金に充てるお金も上乗せされたら、最悪の場合、どれだけ電気代が上がるか(震災前比)」を、製造業で働く人の給与、または、雇用数で換算。地球環境産業技術研究機構(RITE)の試算(2015年2月)より。

 

電気代値上げの影響は、製造業のみならず、サービス業にも及ぶ。

 

「売り上げに換算すると、数千万円が吹っ飛んだのと同じくらいのインパクトです。消費増税のダメージと引けをとりませんよ」

 

そう語るのは、長野県の小売チェーンを経営するBさん。

 

中部電力からの電話で、電気代の8%値上げを告げられた。

 

「まあ、しょうがないか」と思いながら電気代を計算すると、毎月400万円も増えていた。利益の10%近くに上る額だ。

 

危機感を募らせたBさんは、日夜、電気代に関する情報を収集。電力事業の関係者との人脈をつくり、電力会社にも何度も電話した。なんとか民間の電力会社から安い電力を買うルートを開拓し、帳尻を合わせた。

 

経営者にとって、本業以外に、多くの時間を割かざるを得なくなったことは痛い。

 

「経営で何か失敗したわけでもない。政府の勝手な判断で、こんなにお金を取られるのはひどい話ですよ」

 

Bさんによると、多くの経営者は売り上げに気をとられ、電気代の打撃に気付いていないという。

 

社員にとっても他人事ではない。上がるはずの給料が上がらず、将来的には減給が待っているかもしれない。原発停止が経済を潰すリスクは、時間が経つほど大きくなる。

(本記事は2015年12月号の記事を編集したものです)

 

【関連記事】

2015年12月号 原発ゼロは安全か!? 「再稼動遅れ」の4大リスク

https://the-liberty.com/article.php?item_id=10346

 

2018年2月8日付本欄 東電に11億円の賠償命令 16万人以上の生活を奪った政治家の責任を問う

https://the-liberty.com/article.php?item_id=14106


人材を育てる人、ダメにする人 宗教が説く「教育者の条件」とは

2018年03月12日 06時25分38秒 | 日記

人材を育てる人、ダメにする人 宗教が説く「教育者の条件」とは

人材を育てる人、ダメにする人 宗教が説く「教育者の条件」とは

 

 

たとえ、学校の先生や子育て中の親でなくとも、会社の後輩や部下の指導など、人生において「教育力」を求められる局面は多い。

 

どうすれば良き教育者となれるのか――。そんな疑問への答えが示された『教育者の条件 人を育てる7つのポイント』(大川隆法・大川直樹著)が今月7日から、全国の書店で販売されている。

 

同書では、「教育される側」から「教育する側」に変化するために必要な心構えが、大きく7つのポイントに分けて語られている。教育者としての生き方が示された同書を読むと、結局、自らの「人間力」が問われることが分かる。

 

例えば、著者である大川隆法・幸福の科学総裁は、宗教家としての自らの体験を元に、「言葉の重み」について言及している。頭の回転が速く、弁が立つということも頭の良さの一つの表れではあるものの、一方で、自らの言葉の重さを自覚して、言葉を選び、控える技術も、人を導く立場の人間には求められるという。

 

これに関連して、大川総裁は、自分を背伸びして見せるような競争心があるうちは、まだ「本物ではない」と指摘。2600回以上にわたって講演を行ってきた経験に触れ(同書の元になった対談が収録された2017年8月時点)、「先生」と呼ばれる立場の人間として、自己鍛錬を続けて実力を高めつつも、他者に対しては「心の余裕」を持つ必要があると述べる。

 

さらに大川総裁は、勉強すればするほど謙虚になる気持ちがなければ成長が止まるとしている。その上で、「人間学の成長なくしては、多くの人に感化を与え続けることは難しい」と、教育者の道が自己鍛錬の道そのものであるということを示した。

 

このほか同書には、万人が等しく尊厳を持つという「平等観」と結果を正しく評価する「公平観」を持つことの大切さ、教育者に求められる「誠実さ」、実社会での経験と教え方の関係、相手の立場を理解する心などが書かれている。

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『教育者の条件 人を育てる7つのポイント』 大川隆法・大川直樹著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2005

 

幸福の科学出版 『教育の法』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=49

 

幸福の科学出版 『新時代の道徳を考える』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1615

 

【関連記事】

2018年3月号 嫌われる叱り方 感謝される叱り方 - アンガーマネジメント入門

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2018年1月21日付本欄 日産、スバル……傾く製造業を、レーガンは「教育」から立て直した

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2015年9月号 宗教的精神で教育はよみがえる - 幸福実現党の設計図2025 第5回

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