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中国、党の重要会議で「香港支配の強化」を確認【澁谷司──中国包囲網の現在地】

2019年11月09日 06時32分34秒 | 日記

中国、党の重要会議で「香港支配の強化」を確認【澁谷司──中国包囲網の現在地】

 

中国、党の重要会議で「香港支配の強化」を確認【澁谷司──中国包囲網の現在地】

 
写真:PaulWong / Shutterstock.com

 

《本記事のポイント》

  • 北京で確認された香港における「中國之治」
  • 締め付け強化する香港政府
  • デモ隊は背水の陣を敷く

 

10月28日から31日まで、中国共産党の重要会議である第19期「4中全会」が開催された。

 

周知のごとく、中国政治はいつもブラックボックスだ。その中の限られた情報によれば、今回、重要テーマとなったのは「後継者問題」「経済問題」「香港問題」だったという。そのラインナップ自体は、ほぼ事前に予想されていた通りだった。

 

 

確認された香港における「中國之治」

「香港」の議題については、中国の強硬姿勢が確認される着地となった。会議の中で強調されたのが、「中國之治」という言葉。「中国の支配」、あるいは「中国の治世」くらいの意味だ。

 

その「治」を強化するためとして、「中国共産党の支配を強化する」「人民をもって中心となすことを堅持する」「全面的に法治国家を堅持する」の三原則が確認された。

 

3つ目の「法治国家の堅持」については、噴飯ものである。1949年の建国以来、中国が正しい意味で法治国家であったためしなどない。香港デモに厳しく対処するための大義名分として"法治"を持ち出しているにすぎないだろう。

 

会議直後の11月4日、習近平・中国国家主席は、上海で林鄭月娥(キャリー・ラム)・香港行政長官と会談。「秩序の回復が香港の最重要任務だ」と釘を刺した。

 

 

締め付け強化する香港政府

こうした動きと軌を一にするように、香港への締め付けは強化され続けている。

 

10月31日、香港高等法院は「臨時禁制令」を公布した。同5日から施行された「覆面禁止法」に続く引き締め案の第二弾だ。

 

この法律は、いかなる人もインターネットのプラットフォーム上にいることを禁止するもの。SNS(LIHKG討論区やTelegram)を利用した言論によって他の人の"暴力"を煽動・教唆したり、財物の毀損や威嚇を促すことも禁じる。

 

11月24日、香港では区議会選挙(小選挙区制)が行われる。そこで「雨傘革命」の指導者、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)が立候補する予定だった。しかし香港政府は、黄の立候補を受け付けなかった。

 

アメリカは現在、香港の高度な自治が認められているかの検証を行う「香港人権・民主法案」の成立を急いでいる。本当ならば香港区議会選挙前に通過させ、黄の立候補拒絶を検証対象としたいところ。

 

しかし、中国共産党が区議会選挙を中止したり、無期限延期したりする可能性も否定できない。

 

北京政府は今後、香港の支配強化を加速させるかもしれない。「一国二制度」を止めて、完全な「一国一制度」に移行する。そして香港に、インターネットの検閲制度、社会信用の点数制度(香港版「チャイナ・クレジット」)、社会監視制度を導入するつもりだろう。

 

 

デモ隊は背水の陣を敷く

こうした中で、デモ隊も背水の陣を敷いている。デモ隊の大多数は、「和理非(平和、理性、非暴力)」を掲げる「和平派」だが、一部に「勇武派」と呼ばれる比較的過激なグループもいる。彼らの合言葉は、広東語で「死なば、もろとも」を意味する「攬炒(ランチャオ)」。「自由が得られなければ香港社会まで道連れにする」くらいの覚悟なのだろう。

 

香港情勢は、予断を許さない状況となっている。

 

拓殖大学海外事情研究所

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~2005年夏にかけて台湾の明道管理学院(現、明道大学)で教鞭をとる。2011年4月~2014年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界新書)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

 

 

 

【関連記事】

2019年10月22日付本欄 習近平氏 「貿易戦争、経済失策、海外の冷遇」で急速に求心力を失う 【澁谷司──中国包囲網の現在地】

https://the-liberty.com/article.php?item_id=16380


映画「世界から希望が消えたなら。」 3週連続上位をキープ 映画祭で24冠達成

2019年11月09日 06時29分50秒 | 日記

映画「世界から希望が消えたなら。」 3週連続上位をキープ 映画祭で24冠達成

 

映画「世界から希望が消えたなら。」 3週連続上位をキープ 映画祭で24冠達成

 

 

大ヒットのスタートを切った映画「世界から希望が消えたなら。」の勢いが止まらない。

 

興行通信社が発表する土日2日間(11月2日~3日)の週末動員ランキングでは、公開3週目にして5位にランクイン。話題作の公開が続く中、3週連続トップ5入りを果たした。

 

ユナイテッド・シネマ系列劇場での週末動員ランキングは2位、シネマサンシャイングループでは3位を獲得した。

 

SNS上では、「感動して鳥肌が立った」「世界の人々のために生きる主人公の姿に涙が止まらない……」「何があっても乗り越えていける希望が湧いてきた」といった感動の声が溢れている。

 

日本と北米で同時公開された本作品は、注目度の高い海外の映画祭でも評価を受けている。

 

 

マドリード国際映画祭では、外国語長編映画部門の最優秀監督賞を受賞。また、米サンディエゴ国際映画祭では、日本映画初となる「ワールド・プレミア賞」にノミネートされた。

 

今作は現在、海外6カ国の映画祭で計24もの賞を獲得している。世界の人々のために命を懸ける"真のヒーロー"を描き切った感動作が、共感を呼んでいる。

 

【関連サイト】

映画「世界から希望が消えたなら。」公式サイト

https://sekai-kibou.jp

 

[速報] 映画『世界から希望が消えたなら。』 サンディエゴ国際映画祭 ワールド・プレミア

https://youtu.be/wIdgjyKsjdY

 

【関連記事】

2019年10月29日付本欄 映画「世界から希望が消えたなら。」 公開2週目で第3位にランクアップ

https://the-liberty.com/article.php?item_id=16428

 

2019年10月16日付本欄 公開直前の映画「世界から希望が消えたなら。」が米ロサンゼルス・アウェアネス映画祭で受賞

https://the-liberty.com/article.php?item_id=16363


ボクシング王者・井上選手の父 「努力は天才に勝る」

2019年11月09日 06時27分45秒 | 日記

ボクシング王者・井上選手の父 「努力は天才に勝る」 【これだけ知っトクNews(11月8日版)】

 

 

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