京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

平等寺(因幡堂) 春季京都非公開文化財特別公開①

2023年04月24日 08時54分00秒 | 日記
 今年も古文化保存協会主催の春季京都非公開文化財特別公開が始まりました。

最初に訪れたのは「因幡堂」「因幡薬師」の通称名で親しまれている平等寺です。








この地は平安時代に中納言橘行平の邸宅跡に建つお寺で桓武天皇が平安京を造営する以前から存在した"町堂"のひとつです。



詳しくは駒札をご覧下さい。







ご本尊さまは薬師如来立像(重文)です。
通常非公開で、こちらの収蔵庫でお祀りされています。

因幡堂は何度も火災に見舞われていますが、薬師如来立像のお厨子には車輪が付けられていて、いざと言う時には簡単に持ち出せる様になっています。

先人たちの工夫のお陰で現在まで守り伝えられています。

行平卿は村上天皇の勅命で因幡国(今の島根県)に赴いた帰り、病に倒れてしまいます。

神仏に祈願すると因幡の国、賀留津の海に一浮木かり、この浮木を求めて供養すれば病は治り、一切の願いが成就するとのお告げがありました。

早速引き上げてみると薬師如来の尊像でした。
行平卿は草堂を建て安置すると無事に病は癒え帰京する事が出来たそうです。



受付で参拝順路の図を頂いたので漏れなく効率よく参拝が出来ます。











境内を巡り因幡薬師伝承館へ。

こちらでは平等寺が所属されている寺宝が展示されています。



清涼寺式阿弥陀如来立像(鎌倉時代・重文)



如意輪観音坐像(鎌倉時代・重文)



弘法大師像
胎内に入れられていた納入物も展示されていました。



小督局遺愛の硯箱。



小督局光明真言織物。
(小督局の毛髪を織り込んだ光明真言の織物)

寺宝にも素晴らしい物があり、館内を2周してしまいました。



御朱印を授与して頂きましたが、コロナ以降、"書置き"が増えてしまい、残念な事ですが、ありがた味が半減してしまった様に感じます。










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