こばとの独り言

ひたすらに趣味を語るブログ。
【18禁の記事もある為、閲覧は自己責任でお願いします】

第9回 ジャパンカップダート

2008年12月07日 16時42分00秒 | その他(未分類)

砂の王者決定戦ジャパンカップダート(ダート1800m)が行われた。昨年までは東京2100メートル戦だったが、今年から阪神1800メートルに変更されている。

1番人気は国内ダートG1(地方交流戦含む)を6連勝しているヴァーミリアン。これで勝てばジャパンカップダート連覇どころか国内G1連勝記録を塗り替える快挙となる。ダートでの強さは誰もが認める現在の砂の王者。
2番人気は3歳馬サクセスブロッケン。3歳のダート王でダートでは7戦6勝。唯一の敗戦は、前走のJBCクラシック。王者ヴァーミリアンとの叩き合いに負けはしたが、3歳の勢いを買われて2番人気となった。
3番人気は同じく3歳馬カジノドライヴ。新馬戦を圧勝して、春はアメリカに遠征し、日本調教馬のアメリカダート重賞初制覇の偉業を成し遂げ、一躍アメリカのクラシック候補に名乗りを上げたが、本番当日ケガで回避され、日本調教馬アメリカダートG1初制覇の偉業は持ち越された。秋はアメリカの一般戦を勝利したものの、本番のブリーダーズCクラシックで惨敗。今回は国内復帰第1戦目となる。
4番人気はカネヒキリ。3年前のこのレースの覇者で現王者ヴァーミリアンとは同期。つまりディープインパクトとも同期ということになる。屈腱炎という馬にとっては不治の病と言われる怪我を克服してレースに復帰。前走は2年4ヶ月ぶりだったせいか惨敗したが、元々は”砂のディープインパクト”と言われるほどダートでは無敵を誇っていた馬だけに侮れない。

レースは大方の予想を裏切りスローなペース。2番人気サクセスブロッケンが引っかかり気味に先頭を走り、3番人気カジノドライヴは好位を追走。ヴァーミリアンはいつもより後ろ気味、後方4~5番手を進んでいた。レースが動いたのは3コーナー過ぎ。ヴァーミリアンがマクリ気味に上がっていき、それを見たヴァーミリアンより後方にいたメイショウトウコンが動き出す。
直線に入ってすぐ。サクセスブロッケンが苦しくなり、カジノドライヴが上がっていく。しかし、その外からヴァーミリアンとそのヴァーミリアンをずっとマークしていたメイショウトウコンが襲い掛かる。メイショウトウコンに乗っていた藤田騎手は恐らくこの時点で勝利を確信したに違いない。しかし、その2頭の叩き合いをあざ笑うかのように最内からスルスルと伸びた馬がいた。
カネヒキリだった。
最後はやや一杯になったカネヒキリに、競り合う2頭メイショウトウコン&ヴァーミリアンが迫る。あと少しで先頭が入れ替わるかというところでカネヒキリがトップでゴールした。ヴァーミリアンは3着。やはり後方から行き過ぎたのが原因か。メイショウトウコンは徹底的に王者をマークし、競り落としたにもかかわらず、ノーマークだったカネヒキリに届かず2着。

カネヒキリは2006年2月のフェブラリーS以来2年10ヶ月ぶりの勝利となった。オーナーはディープインパクトと同じ金子オーナー。15年前のトウカイテイオーも1年ぶりのレースでビワハヤヒデを破りG1有馬記念を優勝したことが話題になったが、2年4ヶ月の休養期間があってのG1制覇はほとんど例がないのではないだろうか?
もう6歳のカネヒキリだが、これから同期のヴァーミリアンとの王者対決が楽しみになってきた。

コメント