3人目は千雪灯子でした~(*'∇')
千雪灯子 キャラクター紹介
航平のクラスメイト。美術部に所属。見た目はギャルっぽいが明るい性格で社交性もあり友達も多い。航平とは1年生の頃から仲が良く、しかも「こう君」と親しげに呼んでいるため、クラスメイトからは2人は付き合っているのではと疑われている。
保健室で休んでいることが多く、航平と同じく保健室の常連となっており、保健室の先生である舟生菜々子とは彼女が美術部OGということもあり親しい間柄。授業に関してはサボリがちだが、絵を描くことには真剣で、部活動は熱心に取り組んでいる。しかし、コンクールに応募したことがない。それにはある理由があるのだが・・・。
千雪灯子 攻略情報
保健室→保健室→藍果ちゃんの本だよね?→何かあったら、また手伝わせてくださいね→いいよ、脱ごうか?→お願いします→景色を眺めていた→僕ももっと出かけようかな→千雪と
千雪灯子編 あらすじ
【第1話:あたしはそういうの柄じゃないって】
また落ちる夢を見た航平。しかし、これが明晰夢なら自分でコントロールできるかもしれないと思い、いつもは落ちるだけだった夢に変化が訪れます。そうしている内に起こされ、目が覚めるとそこは教室で、どうやら久しぶりに授業中に寝てしまったようでした。航平を起こしたのは灯子で、次の授業は移動教室で美術の時間でした。その日の放課後、航平は夜明や灯子と一緒に温室に行こうとしますが、灯子がぼーっとしていたため、声をかけると、灯子は驚きます。心配する航平に灯子はなんでもないと誤魔化し、3人で温室へと向かいます。そして、部活が終わった後も灯子は航平に声をかけられるまで、ぼーっとしていましたが・・・。
何か考え事をしている灯子を見て、航平は彼女のことが気になり出し、ふと灯子と出会ったときのことを思い出します。それは今から1年ほど前、学園に入学したばかりの頃でした。たまたま航平の席の隣が灯子になり、灯子の話しやすい雰囲気もあってか、2人はすぐに仲良くなっていきました。それからもずっと友達の関係は続き、航平も彼女のことはそれなりに知っているつもりでした。いつも飄々として、真面目に向き合おうとしてもかわされてしまう。灯子は皆に何かに熱くなっているところを見せていませんでした。それでも、園芸部の件や絵を描く時の姿勢など彼女の真面目なところを見てきた航平は、飄々としている姿と真剣な表情をしている姿の2つの灯子のイメージが自分の中で噛みあっていませんでした。
【第2話:真逆な二人】
翌日、授業中にまたぼーっとしていた灯子は、体調が悪いと言って保健室に行ってしまいます。灯子のことが心配になった航平は昼休みに灯子のもとへ向かいますが、灯子は少し元気が出て、午後の授業には出ると笑顔を見せますが、その笑顔にはどこか力がありませんでした。そして、灯子は午後の授業には出たものの、相変わらずぼーっとしていて授業に身が入っていないようでした。放課後になり航平は灯子に一緒に部活に行こうと誘いますが、灯子は気分が乗らないから行かないと断ったため、それなら僕に付き合ってほしいと頼み、夜明に部活を休むことを伝えて、灯子を半ば無理矢理連れ出します。航平はどこに連れて行くかまったく考えてなかったものの、とりあえず公園へと連れていき、近くのベンチに灯子と座ります。灯子は何か話があるのと聞きますが、航平は話があるのは灯子の方じゃないかと返すと、灯子は戸惑います。
航平が何か悩みがあるんじゃないかと聞くと、灯子はまた誤魔化そうとしたため、ちょっと君に怒っている、灯子の本音が見えないと言うと、灯子は言葉を詰まらせます。そして、航平に心配をかけることが悪いんじゃなく、それを1人で抱え込もうとしているのが気に入らないと言うと、灯子は自分の悩みを打ち明けます。灯子は温室を守れて皆とも仲良くなれて嬉しく感じていました。温室を守るために皆で色々やったのも楽しかったと思っていましたが、それと同時に、自分は別に要らなかったんじゃないかとも思っていました。皆がそう思ってないのは分かってるつもりだけど、温室を守ることが出来たのは、航平がいたからであり、自分ならそんなことはできない。きっと仕方ないと言い訳して受け入れてしまう。何故あそこまで一生懸命になれるのか・・・そう灯子は航平に聞きます。航平はただ出来ることはやっておきたかっただけで大したことはないと思っていましたが、灯子にとっては違うようでした。
“あたしとこう君は真逆なんだよ”、灯子はそう言って航平のことを羨ましかったことを伝えます。自分にはそういうこと出来ないから、自分の好きなものに真っ直ぐ向き合うことが出来ないから。失敗するのが怖いから、一生懸命努力してそれでもダメだったら傷付いてしまうから。今回は成功したから良かったけど、失敗したら耐えられない、自分はこんなものなんだと思ってしまう。そんな風に考えてしまう灯子は、航平に傷つくくらいなら挑戦なんてしないほうがマシじゃないかと聞くと、航平は自分が灯子に感じていた違和感の正体に気付きます。だから彼女は今までそういうことを全部押し込めてきたのかと。見えない本心、飄々とした態度、絵に対する過剰な反応。それらは自分の好きなものと真っ直ぐに向き合うことを避けるためでした。灯子が今までどれほどの気持ちを押し込めてきたのか計り知れませんでしたが、航平はそれが正しいとは思えなかったため、はっきりと否定します。ひょっとしてバカなのか、難しく考え過ぎなんじゃないかと。
彼女の話を聞いて、灯子が恐れているのは失敗することなんかではなく、失敗した先にある周囲からの視線ではないか・・・周囲に裏切られることなんじゃないかと思った航平は、何をするにしても失敗というリスクはあるのかもしれない、でもだからってそれを恐れて自分を閉じこめてたんじゃ意味がない、傷付くのを恐れて縮こまっていたら前には進めないと伝えます。それでも怖いと思うのだから仕方ないという灯子に対し、航平は誰かに頼ったことはあるかと聞くと、灯子はそれがさっきの話と何の関係があるのか分からなかったものの、「ない」と答えます。その答えを聞いて自分が思っていたことが確信に変わった航平は、誰かに頼ることは弱味を見せることだと思っているんじゃないかと聞くと、灯子は図星だったのかそれが悪いということなのかと聞き返します。すると、航平は、悪くはないけど、僕にはそれを見せてほしい、弱いところを含めて千雪なんだからと言い、そして、千雪のことをもっと知りたい、僕は千雪を裏切らないと伝えます。すると、灯子ははっとした表情になり航平の目を見つめます。そして、航平は全部受け止めるから信じてほしいと、今の自分が伝えられることを全て言い切るのでした。
航平の少し生意気な態度にちょっとだけ腹を立てつつ、航平が周囲に隠していた“自分”を見つけてくれたことを嬉しく思い、自分が航平に感じている感情の正体に気付いた灯子は、航平に言われた通り失敗を恐れずにその気持ちを伝えるために少し頑張ってみることを決意します。その翌週、元々絵に興味があった藍果の希望もあり、美術部に集まって皆で航平をモデルにして絵を描きます。その中でもやはり灯子の絵が最も上手く、他の絵が気になった藍果と航平は他の絵も見たいと言い出し、灯子も美術室に保管してあった過去の絵を皆に見せて灯子の描いた絵の鑑賞会を始めます。すると、航平はその中の1枚を見て、初めて見せてもらった絵なのに何故か既視感を感じていました。航平がその絵について考えていると、美術室に舟生姉妹が入ってきたため、思考は中断。舟生姉妹の用件は、妹の紫子がお昼寝同盟の皆と仲良くなりたいと言っていると菜々子先生が言い出し、紫子はそれを否定しますが、大体合っているようでした。航平たちも紫子たちを受け入れ、かつては敵対していた紫子とお昼寝同盟は打ち解けました。その日の帰り、藍果と一緒に下校していると、藍果からお兄ちゃんと千雪先輩は付き合ってるんですか?と聞かれて驚きます。どうやら、藍果から見て、美術室での2人の様子がすごく良い雰囲気だったからそう思ったようでした。航平は彼女が自分をからかっているだけだと否定し、藍果もとりあえずそれで納得しますが、航平は頭の中で灯子のことばかり考えてしまうのでした。
【第3話:すっげぇ好き】
翌日、灯子を意識するようになった航平は、灯子と顔を合わせるとまともに彼女のことを見られなくなってしまいますが、灯子の方はむしろ積極的に航平にちょっかいを出してきました。そんな風にして迎えた放課後。この日も美術室でデッサンしようという話になっていましたが、夜明、つばめ、藍果の3人がそれぞれ用事があると言って欠席したため、美術室にいるのは航平と灯子の2人きりになってしまいます。航平は照れ臭かったものの、かといって避けるわけにもいかないため、再びモデルになりますが、それが1時間後に完成。すると、今度はヌードデッサンをしようと灯子が言い出したため、航平は自分が脱ぐのを回避するため、隣に資料室があるじゃないかと言い、2人で参考になるものを探します。しかし、灯子が見せてくるのは菜々子先生秘蔵のエロ本ばかりで、その本を見せて航平をからかってきたため、航平は早く仕舞うように言いますが、灯子から男の子なんだからこういうの好きなんでしょと聞かれたため、多少は好きだと答えます。しかし、灯子がやらしいと言ってまたからかってきたため、航平は仕返しにキスとかそういうのに興味があるのはそっちなんじゃないかと言うと、灯子は照れることもなく少し考えた後、あたし達もしてみる?と聞いてきますが、航平はこういうことはノリでしちゃダメだ、お互いの気持ちが大切だと言って慌てます。それを聞いた灯子は、それならあたしは大丈夫と返し、「あたし、こう君、すっげぇ好き」と告白するのでした。
灯子が告白した丁度その時、下校時間を報せるチャイムが鳴ったため、ひとまず2人は帰ります。そして、灯子を駅まで送ると、灯子からまだ返事を聞いてないと言われたため、航平は返事をする前にいつから好きになったんだと聞くと、灯子ははっきり自覚したのは公園で話をした日で、気になり始めたのは去年の文化祭だと答えます。航平はその頃には既に灯子と仲が良く接点も多かったため、何がキッカケになったのかは見当がつきませんでした。それは航平は知らないだけで、灯子にとっては大事なことのようでしたが、それが何なのかは話してはくれませんでした。けど、航平は彼女が真剣な気持ちだというのは分かったため、これ以上は返事を先延ばしには出来ないと思い、僕も千雪の事が好きだよと返事をします。そして、僕と付き合ってほしいと伝えると、灯子も頷きます。その後、2人は照れ臭くなりますが、電車の時間が来たため、灯子は「じゃあまたね」と言って駅に向かうと思いきや、すぐに振り返って見送ろうとした航平にキスをして駅まで走って行きます。航平はそれがキスだとすぐには気付かず、気付いた頃にはもう灯子の後ろ姿は小さくなっていました。一方、駅のホームまで一気に走ってきた灯子は、先ほどの出来事は夢なんじゃないかと思っていましたが、唇の感覚がそれを否定し、航平の彼女になれたことを実感し、涙を流します。彼女はずっと航平のことを密かに想っていましたが、航平との関係が変わるのを恐れて現状維持を選択していました。けど、先日航平からそれは違うと教えられ、勇気を出しました。そうしてやっと航平の恋人となれた灯子は告白の緊張から解放されて力が抜け、涙も次から次へと溢れでてきてしまい、電車が来ても立ち上がることが出来なかったのでした。
【第4話:あたしは緊張してるけどね】
2人が恋人同士になった翌日、灯子の態度がいつも通りだったため、昨日のことは夢だったんじゃないかと思い始めていた航平は、温室でお昼寝同盟の皆がのんびりしている最中に灯子が突然交際宣言をしたため、一瞬何のことか分からずきょとんとしてしまいます。その日の帰り、2人は一緒に下校しますが、灯子は何故きょとんとしていたのかと航平に聞くと、航平は昨日どうやって皆に話したら良いか迷ってたのに灯子があっさりと打ち明けた、そもそも今日の灯子があまりにもいつも通りだったから昨日のことは僕の勘違いだったのかと思いかけたと答えます。それを聞いた灯子は、勘違いだとあたしも困ると言い、葛藤する気持ちも分かるけど、ああやって言葉にしておかないと、こう君のことを失っちゃいそうで不安になると話します。今までは見せなかった灯子の弱い部分。それを自分に見せてくれたことを嬉しく思った航平は、僕は千雪の傍から離れたりしないよと伝えますが、灯子は照れながらそれならあたしのことを名前で呼んでほしいとお願いします。そして、航平が「灯子」と名前で呼ぶと、灯子は恥ずかしいと言いながら照れ笑いをするのでした。
それから航平は灯子をデートに誘い、週末にデートをすることになりましたが、どこに行ったらいいか思いつかなかったため、凛空や藍果に相談します。そして迎えた初デートの日、待ち合わせ場所で灯子と会った航平は、彼女をある場所へと連れていきます。航平が灯子を連れて行った場所は美術館でした。灯子は絵が好きだからという理由で美術館を選びましたが、絵が好きということはこの美術館にも来たことがあるはずので、実際灯子は何度も来たことがあったようでした。航平はそこまで考えが及ばず場所選びに失敗したと思いましたが、灯子は美術館は“企画展”というものをやっていて、絵が入れ替わることがあるし、同じ絵でも見るたびに違う発見があって面白いと言ってフォロー。結局、航平ではなく慣れている灯子がリードすることになりました。その後、灯子が絵のことについて解説してくれながら見て回りますが、航平はふと灯子も画家になりたいのかと聞きます。すると、灯子は絵を描くのは好きと前置きした上で、将来どんな役に立つのかな、自分の絵にどんな価値があるんだろう、どんな意味があるんだろうと考えてしまい、結局は自分が描いてて楽しいだけではと思い、迷ってしまっていると。それを聞いた航平は、灯子の描いた絵が元気や勇気を与えることもあるんじゃないかなと言い、こう言えるのも自分が経験してきたからだと話します。灯子がその話は気になると言ったため、航平はその時の記憶を思い出し、灯子に話します。
それは去年の文化祭のことでした。航平はクラスの出し物でのシフトの休憩時間に飲み物を買おうと中庭の自販機に向かっていました。その時、偶然通りかかった階段に、美術部展開との案内看板が掲げられてしました。航平はそれを見て単純な興味から美術室へ足を踏み入れます。この時初めて美術室に入った航平は、展示された絵を見て回ります。絵には作者の名前は書かれておらず、番号だけが割り振られてて、気に入ったものに投票できる仕組みになっていました。どの絵も上手いなと感心しつつ見て回ると、航平は1枚の絵に釘づけになりました。その絵に描かれていたのは、見慣れた来巣学園の景色でした。校門あたりから校舎を見れば、同じ構図になる絵。しかし、その絵はたそれだけではありませんでした。航平にとって、その見慣れたはずの校舎がキラキラと光っているように見えました。航平はしばらくその絵に見入っていましたが、本当はきっと世界はいつでも輝いていて、それを自分自身で見えなくしてしまったんだろうということに気付きます。航平はその絵から、大切な何かを教わった気がしました。そんな話をした後、航平はふと最近もあの絵を見た気がして思い出そうとして、灯子の顔をチラッと見ると、何故か灯子は恥ずかしそうに頬を赤くしていました。灯子のそんな様子を見て、航平はあることに気付きます。灯子が自分のことを気になり始めたのは去年の文化祭だと言っていたこと、そして、この間見せてもらった灯子の絵の中に1枚だけ見覚えるのある絵があったこと。つまり、航平が1年前に感動した校舎の絵は灯子が描いたものでした。当時、投票用紙にはコメント欄があり、大体は空欄のままか、書いても一言くらいでしたが、1人だけすごい長文の人がいて、それが航平でした。そのコメントを読んだ灯子はすごく嬉しくなり、その時、自分の絵は凄いと思えて、それから航平のことが気になり始めたのでした。
その後、美術館から出た2人は公園で灯子の作ってきたお弁当を食べ、のんびりと過ごします。そして、夜になり灯子を送っていこうとすると、灯子が「帰りたくない」と言ったため、航平は自分の部屋に連れていき、2人はそこで初体験を済ませるのでした。
【第5話:決めたんだ】
デートの時も灯子が寝不足だと言っており、元々授業をサボることはあったけど、最近は特に多くなっていたため、授業を休みがちな理由が気になりだした航平は、灯子がまた保健室に行ってしまったことから、その調査を始めます。しかし、クラスメイトの女子たちは誰も知らないのか、聞いても揃ってただのサボりじゃないかとしか答えが帰ってきませんでした。そこで航平は保健室で1番灯子と会っているであろう菜々子先生のもとへ向かいます。そこには紫子もいましたが、特に気にせず菜々子先生に灯子のことについて相談します。菜々子先生は灯子の身体があまり強くないと言うと、紫子が苦言を呈すものの、いつものはっきりとした態度とは違い、どこか煮え切らない態度でした。結局、航平は菜々子先生からは確定した情報を聞きだすことは出来ませんでしたが、自分の考えていたことの裏付けは出来ました。園芸部の皆も灯子が授業を休む理由を知らなかったため、灯子が意図的に休む理由を隠していることで確信します。そして航平は、下校時間が過ぎた後に美術室へと向かいます。すると、そこには一生懸命に絵を描いている灯子の姿がありました。
灯子は以前から失敗が怖いから自分の頑張っている姿を誰にも見せないようにして努力してきました。だからクラスの誰も園芸部の皆も授業をサボってる理由を知りませんでした。灯子自身が隠してきたから。コンクールに挑戦してもダメだったら、自分の実力がはっきりして逃げられなくなってしまう。絵だけは子どもの頃からずっと好きだった、だからもしもそれすらダメだったらどうしよう。そう思うと、挑戦するのが怖くなってしまいました。しかし、航平からそれじゃダメだと教わり、実際に自分と向き合ったことで航平とも恋人になれた。だから、絵のことも一生懸命やってみようと決めたんだと話し、来月の美術コンクールに挑戦すると告げます。その為の絵を描いているのがここ最近の彼女の寝不足の理由でした。
【第6話:あたしに任せて・・・・・・♪】
翌日、4時限目から保健室で寝ている灯子から昼休みが終わる頃に起こしてほしいと頼まれていた航平は、言われた通りにして保健室に向かいます。そこには菜々子先生がいましたが、最近灯子が変わったことについて聞かれたため、灯子が美術室に居残りしているのを知っていた菜々子先生なら知っているものと思い、灯子がコンクールに挑戦することを言うと、菜々子先生は知らなかったのか驚きます。その後、菜々子先生に灯子とのことでからかわれていると、灯子が自分で起きたため、2人は教室へと戻ります。そして、放課後。園芸部の皆に集まってもらい、灯子のコンクールのことについて話し、園芸部をしばらく休むことを伝えます。灯子はコンクールの絵に集中するため、航平はそのサポートのためでした。
先ずは題材選びからでしたが、引き籠っていては良い題材も思い浮かばないということで、週末は皆で出かけて題材選びをすることになりました。翌日の昼休み、2人は保健室でエッチをして、そのまま下校時間になるまで寝てしまい、菜々子先生にもエッチしたことがバレてしまいました。航平はこの大事な時期に部活を休むようなことをしてごめんと謝りますが、灯子はコンクールと言っても週末にならないと題材決めも出来ない、今日の分も含めて週末は楽しみたいと笑顔を見せるのでした。
【第7話:あたしのモデルくん】
週末、題材選びや交流を兼ねて海に遊びに来た園芸部のメンバー。灯子も最初は航平と遊びますが、当初の目的を果たすべく、デッサンを始めます。航平はモデルを担当しますが、1時間ほどで灯子が描き終わったため、再び皆とビーチバレーで遊ぶことに。しかし、園芸部のメンバーは全員スタイルが良いことから、航平はどうしても胸に目が言ってしまい、競技に集中できず完敗してしまいます。灯子はそのことに気付き、航平に呆れながらも人気のないところへと連れていきエッチします。しかし、つばめや凛空には気付かれていたようで、航平は帰ったら何を言われるかと少し憂鬱になるのでした。
翌日、今度は2人きりでデートしますが、この日は灯子が行き先を決めました。食事をした後、灯子が航平を連れて行った場所は学園でした。何の許可も貰わないまま、こっそり私服で学園に入る2人。1年生の時の教室や、今の自分たちの教室、美術室へと次々と入っていき、最後に向かったのは屋上温室でした。そこで2人はゆっくりとしている内に眠ってしまい、目を覚ますと夕方になっていました。そして、帰るとき、校門前で灯子が立ち止まり、コンクールの描きたいものが見つかったと言います。“描かなきゃいけないもの”とも。航平はそれが何なのかは聞きませんでしたが、灯子が決めたのなら応援すると言い、翌日からコンクールに向けての絵を描くことにしたのでした。
【第8話:どんな絵にしようかな】
翌日の放課後。美術室に来た灯子は航平に資料室にある鏡を持ってきてほしいと頼まれます。航平は言われた通り美術室にある鏡を灯子の前に置き、灯子は1メートル以上もある大きなキャンバスを用意して絵を描き始めます。それから灯子は絵に集中し始め、航平にはやることが無くなっていました。灯子からも夜になると1人で出来るから帰って良いと言われ、それが毎日続くと灯子に帰って良いと言われるのが辛いから自分から先に帰るようになっていました。そして週明けの月曜日。土日も美術室で絵を描いていることを知った航平は何も聞かされていなかったことにショックを受け、もう灯子は1人で何でも出来るようになった、自分はもう必要ないのかもという考えが頭を空離れなくて、放課後は美術室にも行かずに中庭でぼーっとしていました。そこへ、血相を変えた夜明が走ってやってきて航平を捕まえると、灯子が大変なことになっていると言います。
灯子はこの日も放課後になるといつものように美術室に来ましたが、航平はいませんでした。遅れてくるのだろうと思い、絵を描き始めますが、それまで順調に動いていた筆がピタッと止まってしまい、違和感を覚えます。そして、思っていたのと違う色を載せてしまい、慌てて修正しますが、その失敗でこれ以上描くのが怖くなってしまいました。いつもなら傍にいてくれるはずの航平がおらず、寂しい気持ちを抱えた灯子でしたが、そこへ紫子がやってきて、最近授業の欠席が多いことを理由に部活動の1週間停止を言い渡されます。そして、紫子にその絵はそうまでして完成させる価値があるのかと聞かれると、先ほど感じた不安が押し寄せてきて、航平がいないこともあってコンクールを諦めようとしていました。一方、夜明に引っ張られ美術室前に連れてこられ、そこにはつばめや藍果もいました。そして、夜明から灯子が先週休んでばかりだから紫子が部活停止にすると言っていたことを聞かされますが、自分に出来ることなんてないと航平は戸惑います。しかし、美術室の中の会話を聞いて、灯子が諦めようとしているのを見ると、頭より先に身体が動き、「あるに決まってるだろ!」と言って美術室に入ります。
航平は、紫子に灯子の絵について、授業を休んででも描く価値があることを訴えます。灯子の絵は僕に教えてくれた、世界は輝いていると。特別なんだよ、ずっと頑張ってきたんだよ、ずっと1人で頑張ってきて、耐えてきて、やっとここまで辿り着いたんだと。会長が正しいのは分かっている、けどこれは、どうしてもやらなくちゃいけないことなんだ、この絵はどうしても描かなくちゃいけない絵なんだと。勉強のことも自分が頑張って教えて成績を下げないようにするからと必死で訴えると、紫子は灯子のもとへと行き、航平は灯子の絵の価値を認めた、灯子は自分の絵を認めてやらないのか、その絵を完成させたくないのかと聞きます。すると、灯子は完成させたい、ここまで来たのだから最後まで描きたいと訴えます。すると、紫子は納得し、先生方は自分が説得しておくと言い、灯子の部活停止命令はすぐに解除されます。紫子のあっさりとした態度に戸惑う航平と灯子でしたが、その場に残っていた菜々子が先ほどの紫子の行動について説明します。紫子個人としては灯子が頑張りを認めて見逃したかったが、先生の中に良く思わなかった人がいたらしく、その先生から生徒会へどうにかするように命令が下ったため、生徒会長の立場としては断りきれず、2人の決意を試す意味で灯子への部活停止を命じたようでした。
それを聞いた灯子は、逃げようとしてつばめに捕まってしまった紫子にお礼を言い、航平にも自分の絵の価値を認めてくれたことと、もし航平が来てくれなかったら諦めてたと感謝を伝え、他の皆にも絵が完成したら見て欲しいと言って、再び絵を描き始めます。そして、灯子から感謝された航平は、この1週間、なんてつまらないことで悩んでいたんだろうと気付き、頭の中が真っ白になってしまうのでした。
【第9話:きみが隣にいてくれたから】
紫子に灯子の成績を下げさせないと約束した手前、灯子を支えるために彼女が休んでいる間、授業に集中することにした航平。放課後は灯子と一緒に美術室に来ましたが、その時灯子から昨日なんで美術室に来なかったのか聞かれ、航平は思い返して馬鹿らしく思い、本当の理由を言わずにちょっと遅れただけだと濁します。その後は、灯子が絵を描いてる間、航平は1日の授業内容を整理してまとめていました。そして、下校時間が過ぎても灯子は何も言わず、航平も帰ろうとはせず、そんな日々が1週間続きました。そして、コンクールの締切前日、2人は泊まり込みで作業をすることになり、生徒会からも許可を貰います。
最後の作業を始める前、灯子は途中で何度かこの絵で良いのかと思って描くのを止めようとしていた、けど、隣にこう君がいてくれたからここまで来れた、隣にいてくれるだけで自分が強くなったような気がする、だからありがとうと感謝の気持ちを伝えます。それは航平も同じで、灯子のひたむきな姿に勇気を貰っていました。そして、灯子は隣にいる航平に勇気をもらいながら一晩かけて絵を完成させたのでした。
それからしばらく経ち、1学期の終業式。この日はコンクールの結果が発表される日でもありました。美術室で結果を待つ灯子は緊張していたため、傍にいた航平は優しく彼女を抱きしめます。すると、彼女はだんだんと落ち着きますが、そこへ菜々子先生がやってきて2人をからかいます。菜々子先生の用件は、もちろんコンクールの通知を灯子に渡すためでした。菜々子先生から封筒を受け取った灯子は不安な表情を浮かべますが、菜々子先生が去った後、航平に促される形で結果を見ます。すると、灯子は驚いた顔をして床に崩れ落ち、航平もその結果を見て驚きます。通知書に書かれていたのは「最優秀賞」の文字。灯子は嬉しさのあまり航平に思い切り抱き付き、こうやって結果が出たのは、こう君のおかげ、だからこれからもずっとそばにいてねと言い、航平も灯子が頑張って挑戦したからだよと言って抱き返すのでした。
【第10話:灯子の絵】
コンクールの発表から2週間後。既に夏休みでしたが、2人は温室の手入れをする当番になっていたため、学園に来ていました。作業を終えてのんびりしている内に航平は眠ってしまい、灯子に起こされます。その後、翌日にデートの日を控え、この日はデート本番に向けて灯子が航平の家に泊まることになっていたため、2人は航平の家へと帰ります。そして、迎えたデートの日。2人の行き先は美術館でした。この日、コンクールで最優秀賞となった灯子の絵が展示されるからでした。そして、2人は灯子の絵の前に立ち、絵を眺めます。灯子の描いた絵は、自画像でした。屋上温室を背景にした灯子自身の絵。よく見ると絵の中には、夜明をイメージした熊のブローチが置いてあったり、鳥のつばめがいたり、園芸部の皆が何らかの形で描かれていました。つまり、この絵は、灯子単独の自画像でありながら園芸部の皆が集合した絵でもありました。灯子は自分の絵を見ながら、最初はこの絵を描くのが怖かった、でも今は挑戦してみて良かったなと思ってると話します。航平はそんな灯子の言葉を聞きながら、絵の中に僕がいないと言うと、灯子はここにいるでしょと答えながら手を握ります。2人で見て初めてこの絵は完成するという意味なのかと航平が聞くと、灯子はそれいいかもと言って笑うのでした。
千雪灯子編 感想
失敗を恐れて自分と向き合うことを恐れていた灯子が、航平から勇気を貰って、自分のやりたいことをやり遂げるお話。まぁ最後の最優秀賞についてはご都合主義ですけど、物語としてはそういう最高の結果を見せてくれた方が嬉しいかなと思うので、良いと思います。成長した灯子なら微妙な結果でも受け入れられたでしょうけど、これが微妙な結果だとこちらとしても微妙な気分になっちゃいますしね。やはり物語は後腐れなくハッピーエンドを迎える方が良いですから。まぁ若干真面目な話が多くイチャラブは少な目の印象でしたけど、話としては悪くなかったと思います。後半の主人公のヘタレっぷりさえ気にしなければね。
灯子は普段は飄々としてて主人公をからかってくるタイプですけど、そういった態度は表向きので、本当は真面目な女の子。真面目過ぎるからこそ、ああやって考えすぎて何も出来なくなってしまったのかなと思います。人のことをからかってくる割には反撃されると弱いし、そういう見た目とは違って実は純情な乙女だったというギャップは良かったと思います。何気に家庭的な一面も見られたし。もう少しそういうところをシナリオで見せてくれればなぁとは感じました。ちょっとシナリオが駆け足過ぎて、彼女の魅力が伝わりにくくなってたのが残念かな~。まぁ戯画作品はいつもそうですけどね(爆)
Hシーンは5回。最後の本番H以外ではおっぱい見せてくれたので本番Hに関しては概ね満足ですが、パ○ズ○フェ○がなかったのが残念でした・・・性格的に足○キはあるかもと予想してたので、それはいいんですけど、水着Hのときフェ○じゃなくてパ○ズ○フェ○にしてほしかったなぁ・・・橘まおさんの声でパ○ズ○フェ○が見たかったです・・・。それだけが残念でした。
あとは、割と園芸部の皆の出番が割とあったのは良いかな。その分2人きりの時間は削られるわけですが、内容的にも思春期らしい感じがあったので、その点は良かったんじゃないかなと思います。
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付き合ってからのクラスメイトとの絡みがあると良かったかなーって思いましたね。冷やかされる感じの。同級生ヒロインでしか見られない光景なので。