3人目は一ノ瀬星里奈でした(*'∇')
一ノ瀬星里奈 キャラクター紹介
涼太の幼馴染の1人。実家が町で唯一の剣道場をやっていて、彼女も剣道をやっている。道場は祖父が経営していたが、その祖父が体調を崩してしまい、道場は休業中のため、彼女は町の外にある道場に数日もの間、出稽古に行っていることが多い。尚、両親も剣道家だが、海外で剣道の普及活動をしているため、家に1人残された星里奈も蒼森家に居候している。家でも外でも制服を着ており、滅多なことでは私服姿を見せることはない。
クールな性格で大人びているが、渚沙に負けず劣らずの口減らずでやはり涼太を苦労させている。最近はりんかが来たおかげか一緒に行動する機会も増えたが、その前までは涼太たちとは少し距離を置かれていた。いつも竹刀を持ち歩いており、何でも力で解決を図ろうとする歩く凶器と化している。体力こそ野生化した陽鞠には劣るものの、運動神経は幼馴染の中では1番で、いつも凶器を持ち歩き、融通も効かないことから、涼太たちにとって彼女は歩の次に恐れている存在である。運動神経抜群に成績も優秀と欠点は無さそうな完璧人間ではあるが、カナヅチであることが唯一の弱点になっている。
少女趣味を持ち、可愛いものが大好きで自分の部屋では動物のぬいぐるみを抱いて癒されているが、そのことは親しい幼馴染しか知らない秘密である。
能力は“あしたよほう”。所謂未来予知である。数分から数日先の未来を視ることが出来る。視えるのは、能力が通じる幼馴染の未来のみ。ただし、他の幼馴染の能力とは違い、彼女の能力は意図的には使えずランダムに発動する。頻繁には発動しない分、能力を使うときの負担は5人の能力の中では1番大きく、発動時は頭痛を伴う。
一ノ瀬星里奈編 あらすじ
りんかが幼馴染であると判明し、記憶が戻るまでの間、一緒に生活することになりましたが、星里奈はそれにより自分たちの関係が変わってしまうのではないかと不安でした。今の状態はあまりいいものとはいえない・・・そう感じ取った星里奈は、涼太に相談を持ちかけます。涼太は少なくともりんかが来てから星里奈や陽鞠と一緒にいる機会が増えたため、あまり悪い方向へは思っていなかったものの、星里奈の言葉を聞いて少し考えてみることにします。
翌日、りんかが学園に編入されたことで再び涼太たちの間で変化が訪れます。そのことから再び星里奈から相談を受けますが、涼太はその漠然とした不安を抱える星里奈の気持ちを共感することが出来ず、その日も結論は出ませんでした。そして、変化を恐れる星里奈は、涼太を除いた幼馴染(つまりは女子)を集め、自分が涼太のことが好きであることを告げ、それでも皆との関係を変えたくないから告白するつもりはないと言い、ある協定を結ばせます。それはグループ内での告白を禁止するというものでした。
その翌日、女子4人が急激に仲良くなったことを不思議に思った涼太は、3人の会話を少し後ろから笑顔で聞いているだけの陽鞠に声をかけます。すると、星里奈が何かしたようだということは判明したものの、これ以上は生命の危機になるから言えないと言われ、引き下がります。ただ、星里奈からいつか打ち明けてくれる日が来るだろうから、それまで待ってほしいと言われたため、女子4人が仲良くなるなら良いことだと思った涼太は、疎外感を感じつつも、星里奈が教えてくれるまで見守ろうと思うのでした。
そのまた翌日。星里奈は何故か生徒会の仕事を手伝ってくれましたが、いつもはそんなことしないのにと涼太は不思議に思ったものの、陽鞠との約束がある以上、何も聞きだすことが出来なかったため、感謝の意味を込めて彼女の稽古に付き合うことにします。稽古2日目。涼太は稽古中に星里奈の顔に見惚れてしまい、頭を打って気を失ってしまいます。目を覚ますと星里奈に膝枕されていましたが、星里奈が涼太の頭を撫でていると、ふと、昔の記憶を思い出します。それは、星里奈とりんかの仲が良く、お互いに親友だと言っていたときの記憶でした。そして、その時に、りんかが自分に打ち明けたことも思い出し、私はりんに遠慮していたんだ思うと呟きます。涼太にはそれが何のことなのかまったく分かりませんでしたが・・・。
それから数日、星里奈は再び涼太たちと距離を置くようになっていましたが、涼太は変わらず稽古に参加していました。しかし、稽古の途中、急に星里奈の動きが止まり、稽古を終わらせ、涼太との稽古は今日で最後にすると言って涼太を道場から追い出してしまいます。それから星里奈に一層避けられるようになった涼太は、自分が嫌われてしまったのかと思いつつも、どんどん星里奈のことを意識し、数日経つ頃には星里奈の事が好きであるということを自覚します。星里奈に嫌われてるのなら、せめてその理由が知りたいと思い、星里奈にどうしても生徒会の仕事を手伝ってほしいと頭を下げ、仕事を手伝ってもらいます。そして、話す機会を伺っていると星里奈が涼太の態度に少しイラついたため、涼太はそれをチャンスと見て“こころえのぐ”を使って星里奈の感情を高ぶらせ、言葉で煽ることで更に星里奈をイラつかせます。星里奈が本音を晒すとしたら、怒って夢中になったときだから。すると、星里奈はついにその理由を口にします。涼太が気になっているからだと。涼太はその言葉を聞いて驚くと同時に星里奈の心を再び“こころえのぐ”を使って落ち着かせると、星里奈は観念して、涼太のことが昔から気になっていたことを告げます。涼太はそれを聞いて嬉しくなり、星里奈に好きだと告白。すると、星里奈は結局未来は変わらなかったと呟きます。そう、彼女が涼太を避けるようになったのは“あしたよほう”で涼太と恋人になった未来を見たからでした。そして、何らかの事情があり星里奈はその未来に抗おうとしていたようでした。しかし、それも諦めたのか、星里奈は涼太に好きだと告白の返事をし、2人は恋人同士になったのでした。
その後、涼太は陽鞠から星里奈が女子の仲を取り持っていたことを話し、その内容を星里奈に聞いてみると、星里奈は女子の間で告白禁止というルールを設けたことを話します。しかし、星里奈がルールを作った自分がそのルールを破ってしまったことから、付き合うのを止めようと言いだしたため、涼太は慌ててそれを止めさせ、今までずっと付き合いがあったんだからそう星里奈が心配するようなことにはならないと説得し、誤魔化さずに皆に交際の報告をすることにします。皆は驚いたものの、2人のことを祝福。それでも星里奈はルールを破ったことを謝り、これからも友達でいて欲しいと頭を下げますが、渚沙たちは好きで星里奈の友達でいるのだから頭を下げてお願いするようなことでもないと返します。それを聞いた星里奈は、渚沙たちが今まで通りの友達関係でいることに安堵するのでした。
2人が恋人同士になったことは、あっという間に町中に知れ渡り、皆に冷やかされながらも、交際は順調でした。しかし、ある日、星里奈は歩から買い物を頼まれたとき、“あしたよほう”が発動したときのような仕草を見せ、それからというもの、微妙に涼太との距離を置いていました。何度もその仕草を見せる星里奈に対し、涼太は何か悩みがあるなら聞くと言うと、星里奈は何かを話そうとしますが、その時も頭を押さえて結局何も言ってくれませんでした。そして星里奈に生徒会の仕事を手伝ってもらったとき、涼太が彼女のことを観察した結果、星里奈は連続して“あしたよほう”を発動していることが判明します。星里奈は気にするなと言ったものの、ついに能力の負荷に耐え切れず倒れてしまうのでした。
“あしたよほう”の暴走。ただでさえ体力を使う能力を連続で発動されていた負担は大きく、幼馴染の中でも特に鍛えられている星里奈だからこそ、今まで耐えられた話でした。能力が暴走した原因は、星里奈は薄々分かっていました。それは、涼太と付き合うことに対する罪悪感でした。何故なら“あしたよほう”で視える未来は決まって、“みんなが悲しそうにしているもの”だったから。その未来は涼太と星里奈が付き合い始めたことで生じた未来であり、皆が暗い顔をしてバラバラになってしまう未来でした。それは、星里奈がもっとも避けたかった未来。星里奈はそれでも抵抗しようと、“あしたよほう”でそれが回避できる未来をずっと選択してきました。しかし、その未来はよほど強固なのか、何度消しても、少しずつ形を変えて何度も見せられていました。ただ、幸いなのか、その未来はずっと先の話だったため、これからは視える“あしたよほう”の未来を2人で確認してよりよい未来を目指していこうと決めるのでした。
翌日、星里奈が補習を欠席。鍛えている星里奈が倒れたことは幼馴染たちにとって衝撃的で涼太は質問攻めを受けてました。その時、少しエッチな方面に話がそれて行きましたが、涼太は以前から星里奈に言われていた“鈍感”という言葉と三角関係について、そして、例の女子の間で取り決められたルールの意味を理解し、自分を中心とした人間関係のもつれで崩壊してしまうのではと思い、盛り上がってる女子3人に“こころえのぐ”を使って感情を鎮めていきます。その後も、星里奈や自分のことに話がいくたびに“こころえのぐ”を遣っていた涼太ですが、あることに気付いて具合が悪くなってしまいます。“こころえのぐ”を使って感情を操作するだけで皆の言っていることがまるで変わってしまうこと。それはとても恐ろしいことだということに。そして、そのことを星里奈に言うと、星里奈から“こころえのぐ”を使うなと言われます。涼太は自分が情けなくなり、こんなだから星里奈が1人で抱え込んでしまうのだと反省し、自分が変わらなければ星里奈の予知した未来のようになってしまうと思い、“こころえのぐ”と使わずとも人の心を変えられる、星里奈にも頼られて皆も安心して繋がっていられるような男になると、星里奈に誓います。しかし、変化を嫌がる星里奈は、涼太はそのままでいてほしい、秘策があるから大丈夫だと言ったため、涼太はその秘策が実行されるまでは余計なことをしないようにしようと思うのでした。
その後、“こころえのぐ”を使ったことを謝り、その理由も話します。皆が星里奈に嫉妬したのではないかと。すると、渚沙たちは大笑いしますが、嫉妬したことを認め、逆に“こころえのぐ”を遣ってくれたことを感謝されます。涼太のことも星里奈のことも、みんな大好きなのに、最近は嫉妬して嫌な気持ちになってしまうことが嫌だった、でも今日はそうならなかった、それは涼太が“こころえのぐ”を使ってくれたおかげだと。皆は涼太の話を聞いて納得してくれましたが、ただ、こういうことは話し合えば済む話で、“こころえのぐ”を使う必要はないと言われ、涼太はそのことを反省します。しかし、そのことを涼太から報告を受けた星里奈は信じていませんでした。
翌日、星里奈は涼太に対し、自分たちが付き合っている限り“あしたよほう”では暗い未来しか視えない、けど、涼太と別れる決心をした途端に暗い未来が視えなくなった、だから別れようと言います。涼太は自分の能力で未来しか視ていない星里奈に反対し、どうして未来ばかり視て目の前にいる皆のことを見ようとしないと言います。したくないことなんて全部やめて、したいことをしよう、今の俺じゃ頼りにならないかもしれないけど、その分はみんなを頼ろう、俺はみんなに甘える方法が分かってなくて“こころえのぐ”を使うという失敗をしたけど、同じ失敗を星里奈に繰り返してほしくないからと。星里奈はそれでも皆も納得はしないと言いますが、そこへ渚沙たちもやってきて、渚沙が代表して星里奈に伝えます。失恋して大泣きしても、みんなで話し合って、あたしたちは星里奈の友達でいようと決めた、嫉妬することもあるけどもそれでもなお、2人のことを祝福すると決めた、だから勝手にあたしのハッピーエンドを決めないでと。そして、星里奈に対し、それなのにあんたの体たらくは何だ、強いのは身体だけなのか、男にうつつを抜かして腑抜けたんじゃないのかと言います。すると、星里奈は自分の心の弱さを認め、こんなだからみんなに迷惑をかけてしまうと言ったため、今度はりんかが星里奈に言います。わたしは今まで皆にいっぱい迷惑をかけてきた、わたしがせりに迷惑をかけたら、せりはそれでわたしの友達をやめちゃうの?と。そう問われて星里奈は首を振って否定します。その星里奈の回答に満足したりんかは、それは皆も同じ、だから、わたしたちのことをもっと見てほしいと伝えます。それでも星里奈は自分でどうしていいか分かりませんでした。だから、りんかは星里奈が思っていることを全て教えてほしいと言います。上辺のことではなく、星里奈の本心を。
星里奈は全てを話すのが怖いと思いつつも、ちゃんとりんかのことを見据え、涼太やみんなとどうなりたいかを話します。私は涼太が好きだ、離れたくない、話したくない、もう涼太なしの人生なんて考えられない。だけど、同じくらい、みんなのことも好きなんだ。だから嫌われるのが怖かった。壊れてしまうくらいなら、ずっと昔のままが良かった。私が苦しくても、ちょっと寂しくても、星里奈は悪いヤツじゃないって思っててほしかった。だけど、本当はみんなとずっと一緒にいたかったんだ、楽しく過ごしたかったんだ。それに涼太を好きなことも認めてほしかった。本当はみんなを傷付けてでも、一緒にいてほしかった。弱い私を、認めてほしかった・・・そう、全てを語った星里奈は涙を浮かべます。星里奈の気持ちを聞いたりんかたちは、弱い星里奈のことを昔から認めていたと話します。きっとそれに気付いていなかったのは、星里奈だけだと。つまり、認められてないと思っていたのは、星里奈本人だけでした。涼太も、星里奈は強いだけじゃないことは知っていたし、弱いところも含めて魅力的だと思っていると伝え、星里奈を抱きしめます。足りないところは俺が補う。それでも足りなければ、みんなの助けを借りればいい。だって俺達は生まれたころからずっと一緒にいる幼馴染じゃないか・・・そう言うと、星里奈も自分の弱さを受け入れ、もう隠さないこと、もっと強くなることを誓います。そして、2人は、りんか達に騒がせた罰ゲームとして、みんなの前で誓いのキスをしたのでした。
一ノ瀬星里奈編 感想
未来が分かる能力であるが故に、その能力に頼り切りになって未来だけを見てしまい、目の前の皆ことを信じて見ようとせず暴走し、危うく能力で見た未来の通りになってしまうところだったというお話(説明文)。りんか編における渚沙ちゃんの暴走もそうだったけど、この能力はある程度使用者の精神状態に左右されるみたいだから、星里奈がそう思ってしまったら、そういう未来を視てしまうという能力なんじゃないかなと私は思ってたりします。言葉にするのは難しいけど、星里奈が視ていた未来は、星里奈が“あしたよほう”だけを頼りにして行動した結果なのではないかということ。だから、どういう行動をしても“あしたよほう”を使ってる以上、必ず同じ未来視になってしまったのではないかと、私は思うわけです。その解釈が正しいのかは分からないし、皆の仲がいいままの未来に進んだから真実は確かめようもありませんが。まぁでも、謎解きの本筋になってたりんか編、三角関係が主軸だった渚沙編と比べると、“変化”を恐れる星里奈の性格を反映したのか、幼馴染全員に関係するお話になっていたので、作品の方向性からして星里奈編が1番良い話だったかなって思います。幼馴染同士の友情が1番見られたシナリオでしたからね。共通ルートではバラバラだったけど、星里奈編では昔のように1つになっていたというのが良かったです。巫女さんの望んだ通りになってました。前2人のシナリオが少し微妙なところがありましたが、幼馴染全員が主役の星里奈編に関しては概ね満足と言えると思います。イチャラブもそれなりにあったし、エピローグでは白無垢姿も見られましたしね。結婚するところまで描かれてるとか他の幼馴染より待遇良すぎないですかw
星里奈は身体的な強さは幼馴染で文句なしの1番だけど、ずっと変化を恐れて変わらなかったせいか、心は1番子どものままで、すごく脆くて弱い女の子でした。クーデレというか主人公の前だと割と弱い部分を見せるので、そのギャップは良かったですね。ところで、ふと思ったんですけど、立ち絵の星里奈と、CGでの星里奈の印象が少し違うというか、告白シーンとかHシーンだと微妙に立ち絵と違う雰囲気ですよね。CGの星里奈は普通に綺麗というか可愛いって感じがしました。立ち絵だとカッコイイですけど。
Hシーンは4回。内1回はアフターストーリーですが、殆どおっぱい見せないので残念でした。パ○ズ○フェ○もないし。おっぱい星人の私としては見どころはなかったですねぇ・・・残念です。
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結論を言えば、キャラは1番好みじゃないけどシナリオは1番良かったですね。