加藤諦三著 大和書房 P188より引用
ISBN4-479-64034-7 1500円+税
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すべての問題の根源
家族が幸せでない。
幸せな家族なら人々の気持ちはこうはならない。
成績が悪くても、お母さんが受け入れてくれる。
そこで子供は幸せになれる。
家族が幸せでないから、格差社会と言い出した。
家族をはじめ人間関係が幸せでないということが、
すべての問題の根源である。
会社の外での人間関係が幸せならば、会社で人
間関係のトラブルがあっても癒される。
少子化も格差社会も老後の不安も、日本の問題の
根源は、家族が幸せでないということである。
橋本内閣以来あれだけの少子化対策がことごとく成功
しないのは、原因と結果を取りちがえているからである。
企業戦士となったから家庭が犠牲になったのではなく、
家庭生活が楽しくないから人々は企業にのめりこんだので
ある。
高度成長の時代、家庭生活が楽しくなくて仕事に逃げた
から、ビジネスパーソンはワーカホリックになったから
家庭生活が犠牲になったのではない。
そして、家庭生活が楽しくないから女性の社会進出があり、
それが子育ての問題になっている。(中略)
日本には 、仕事と家庭が結びついているという考え方が
ない。
家庭を犠牲にして仕事をするとか、仕事よりも家庭が大
切という発想である。
しかし、仕事と家庭は結びついている。
アメリカにはそれがあることはすでに解説した。
それを日本は学ばなければいけない。
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▼すべての原因が家庭にある。家庭が
つまらないから仕事人間になる。いや
仕事が忙しいから家庭が時間的にもお
ろそかになるのではと今のいままでそ
う思っていたのですが、仕事で夜遅い
からせめて日曜日くらいは家でごろご
ろしていようと思う、家庭サービスど
ころではないとか、稼ぐためには仕方
のないことだと思っていたのですが、
↑そんなに日本中の家庭が楽しくなか
ったのでしょうか。そんなことはない
と思うのですが?
ただ文中で「アメリカは家族のきずな
の崩壊なしに経済成長をした。日本は
家族の崩壊と経済成長が悪循環した」
意外にもアメリカは家族の絆を大事に
する国民なのでしょうか。
こめぞう