啓蟄とは旧暦2月の頃、新暦だと今時分だろうか。意味合いは、冬眠していた虫達が春の到来を感じ取り、ゴソゴソと地上へと這い出してくる様や季節を指すそうな。恩義ある大先輩を虫になぞらえるのは失礼かとも思うが、其処はまあお許しを頂くとして。最高齢の「大御所」氏だが、休眠状態かと思える状況から、久々のご登場とあいなった。一時は、入院か手術とかではあるまいか・・・・・・との心配もあった仲間達も一安心だろう。個人的には農閑期故の冬眠状態かと睨んでいたが、当たらずとも遠からずの模様だった。
早速の登場にはやはりジャガイモが噛んでいたようだ。季節的に「ジャガイモの植え込み」をとの思いが強く働いた模様で、出動を促したご様子。登場すぐさま雑草の除去を案じ始めた。彼のことだから、トラクターを使用して一気に片付ける作戦なんだろう。有り難い状況なんだが、彼の耕地で一部分だけはトラクター使用が可能なのだ。利便性で言うとこれほど便利な物は無い。短時間で耕耘と畝立ての下準備とをこなしてしまうのだ。流石に雑草は拾い集めねばならないが。
彼の出動は遅めの時間帯が多い。通例はお昼前の時間帯が多々なのかな。農園を一周して皆の状況を確認、しかる後に用具の手入れ等をして昼食、午後が作業時間といった案配だ。無論、働く時間帯は人により様々、よく言われるのが朝型・夜型の相違だろう。彼のタイプは夜型なのかも知れない。
本日は登場始めでどうやら作業は見送りのようだ。足が痛いとか力説していたから無理は禁物、ボチボチと進行してもらえればと願っている。仲間達も長年活動を続ける内に年齢を重ねてきた。踏ん張りが利かない年齢層となってきたのだ。与えられた条件下で頑張るしか無いだろう。彼も日本人の平均寿命を遙かに超過した・・・・・・我々の目指す元気な指標なのだ。何時までも農園で活動する様を我々に見せ続けて欲しいものである。