本日は定例の森の作業日、早速だがチームリーダーから指令が飛んでいた。今日のメイン作業は「シイタケの植菌作業」だぞ・・・・と。何時ものパターンだが、過去の画像を使用して作業内容を辿ってみようかと思う。最近は「菌床栽培」が多いのだが、我々は「原木栽培」に拘っている。それは使用収益が目的では無く、あくまでも森の手入れが主体だからだ。同じ森の手入れであればお土産の発生が望ましい・・・と考えるのはオオサカジン故だろうか。ともあれ作業は必然事項、早速だが覗いて見よう。まずは原木の確保から。ご存じだろうがクヌギやナラの樹種が望ましいのだが、最近は少なくなってきた。「里山の減少傾向」と比例しているのかも。里山の減少と書いたが、かって存在した里山が奥山状態に近く成りつつある。
里山の景観を見て自然状態と考えがちだが、実は人工林である。つまり人の手入れが前提条件で、その叉前提として里への人の居住が求められる。この形態が失われつつあり、里山→奥山、の傾向が見られがちなのだ。ドンキホーテならぬ我々がささやかな抵抗を続けている状態・・・・・と言えるかも。理屈はともあれ、早速作業内容へ。原木を伐採し、1メートル前後に玉切りし、ドリルで穴開けしてコマを植え込む・・・と言った手順だ。画像でご覧頂いた方が早いだろう、しばし閲覧の程を。
現場が森の中で無論電気等は通電していない。充電式のドライバーに頼らざるを得ず、少々力不足なのは致し方ないかと。発電機といった便利な用品は生憎持ち合わせていないのだ。開けた穴にコマを打ち込んで下準備は完了、木陰に積み上げていく。多少湿気のある場所が望ましいのはご明察どおり、何せ発芽するのはキノコなんですから。
待機期間は凡そ1年半から2年程度。待ちくたびれた頃にシイタケのお出ましだ。主に春と秋の発芽が多いようだ。難儀なことにイノシシも狙っているようで、競争となるのも森の宿命かな。森へと日参する訳でも無いので、少々分が悪い。
使用収益を狙っていないと上述したが、用途は専ら昼の弁当のお供、それと持ち帰りのお土産だろうか。大きくなったシイタケを炭火で焼いて頬張るのは何とも美味、森という環境が更なるうまみを追加してくれるのだろう。一度ご体験あれ、病みつきとなりますぞ。