木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

長野神社のカヤノキ

2023年03月16日 06時22分20秒 | 余話

巨木訪問は車で走るのが通例である。理由は、所在地が郊外の神社仏閣や山間僻地が多く、公共の交通機関は利用し難いからだ。無論、原則論にそぐわない事例も存在する。今回の訪問など、典型的な事例ではあるまいか。不動産屋さん風に表現すると、駅近徒歩5分、但し駐車場は無し・・・・・・といった案配だろうか。現場は南海電車の河内長野駅前、何が何でも電車訪問だろう。駅近とあってか駐車場の設備は無い。あえて車訪問されるのなら、有料の駐車場を探さねばならないのだ。

訪問地は「長野神社(河内長野市)」、上述したように駅前から南西方角に徒歩5分程度、旧の高野街道の集結地だ。街道は各地から東高野街道、中高野街道、西高野街道、の3本で当地に至るが、神社の前で一本化しいわゆる「高野街道」となる。いわば街道筋の大集結地でもあったわけだ。多くの旅人が神社に詣で、旅の安全を祈願すると共に休憩されたのではなかろうか。長い歴史を誇るようだ。

目的とする「カヤノキ」は境内の隅に存在する。本殿の脇で、どうやら何やらの指定樹になってる模様。府教委の解説板が設置してあった。記述によるとカヤノキの大きさは、幹周りが4メートル余り、樹高が17メートル前後、樹齢は不明だが恐らく百年は下らないかと思われる。当地には数少ないカヤノキの樹種だ。

この神社には該当のカヤノキ以外にも、クスノキ・イチョウの巨木も存在する。それにしても当地では河内長野市に巨木が集中している。昔から奥河内とも表現されるように、金剛山・岩湧山を始めとした山々に囲まれてる所以かも知れない。最近は河内長野市と千早赤阪村とが提携し、両者併せて広い意味での「奥河内」と称している模様。いわば大阪の奥座敷とも言えるかも。

交通至便な長野神社、由緒ある歴史を訪ねて高野街道巡りを為されたら如何であろうか。無論、長野神社を起点として。お隣の三日市駅前には、「三日市宿」の名残が残っていますよ。

 

 

 

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